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パスワード管理の仕組み

パスワード管理には、バックアップ中にセッション パスワードを暗号化するオプションが用意されており、繰り返しパスワードを入力する必要がありません。 この機能によって、CA ARCserve Backup データベースにセッション パスワードを格納できます。 バックアップ ジョブのサブミット時に、パスワードは暗号化された形式で格納され、リストア時に自動的に使用されます。 パスワードを変更する時期に関する情報もセッション パスワードと共に格納されます。 セッション パスワードの変更を忘れた場合は、アクティビティ ログを介してリマインダが表示されます。

また、機能強化の一環として、暗号化パスワードを必要とせずに暗号化されたテープをオンサイトでリストアできるようになっています。 この機能によって、他のオペレータはパスワードを入力せずに複数のタスクを実行できます。

注: CA ARCserve Backup の以前のバージョンまたは別の CA ARCserve Backup ドメインの暗号化されたテープで作成されたセッションのリストア、マージ、または比較のジョブを実行する場合、またはバックアップ ジョブで[パスワード管理]を有効にしていなかった場合は、セッション/暗号化のパスワードを手動で指定する必要があります。

バックアップ セッションが送信されるとき、ランダム キーを使用してセッション暗号化パスワードが暗号化された形式で CA ARCserve Backup データベースに保存され、GUID (Globally Unique Identifier)がバイナリ値として保存されます。 リストア セッションでは、暗号化されたパスワードが CA ARCserve Backup データベースから抽出されて復号化されます。 暗号化されたパスワードを抽出するには、セッション GUID を把握しておく必要があります。 セッション GUID を識別するには以下の 2 つの方法があり、サーバ側暗号化またはエージェント側暗号化のどちらのデータ暗号化を使用するかによって異なります。

サーバ側暗号化の場合

リストア セッションはテープ エンジンからダミー セッション ヘッダを読み取り、サーバ側暗号化が使用されている場合は、CA ARCserve Backup データベースからセッション GUID を抽出します。

エージェント側暗号化の場合

リストア セッションはテープ エンジンからセッション ヘッダを読み取り、CA ARCserve Backup データベースからセッション GUID を抽出します。

パスワード管理を使用した暗号化のアーキテクチャ図