tapecopy コマンドのデスティネーション引数では、選択したメディアのコピー先を指定できます。 コピーするメディアを選択してから、tapecopy ジョブのデスティネーションおよびデスティネーション オプションを選択できます。
注: ソースまたはターゲットがデデュプリケーション デバイスの場合、tapecopy は、ソース テープとまったく同じターゲット テープを作成できません。 まったく同じであるとは、ソース テープとターゲット テープに対して、テープ名、シーケンス番号、およびランダム ID の 3 つの項目が同じであることを意味します。 このような事態を避けるために、-c または -idr スイッチを使用して、デスティネーション デデュプリケーション デバイスをソース テープと異なるテープにする必要があります。
tapecopy コマンド ライン ユーティリティは、以下のディスティネーション引数をサポートします。
tapecopy
[-rd <remote server name>] [-zd <destination sequence no.>] [-d <destination group name>] [-c <destination tape name>] [-v <vault name>] [-k (未完了コピーの強制ボールト)] [-m <Assign Media Pool Name>] [-max <# of days>] [-idd <Destination Random ID>] [-idr (ランダム ID の自動生成)] [-o (上書き)] [-off (オフライン)] [-ex (エクスポート)] [-wd <Wait On Destination Tape in Minutes>] [-g] [-forceMerge (詳細マージ オン)] [-jid <Job ID>] [-wormDst] [-fDstMux] [-eject <Eject Media>] [-dIgnoreFSDGroup] [-dpp <weeks:days:hours:minutes>] [-mdt <Media Pool Name>]
コピー先リモート デスティネーション サーバの名前を指定します。 このオプションは、リモート ホストへデータを送信するときに使用します。
-rd スイッチを使用する場合、以下の制限事項が適用されます。
コピー先デスティネーション シーケンス番号を指定します。 このオプションを使用すると、-c オプションを使用する際にシーケンス番号を区別することができます。
コピー先のグループ名を指定します。 このオプションを省略すると、任意の使用可能なグループが使用されます。 -d スイッチを省略すると、テープ コピー操作で利用できる最善のデスティネーション グループが、テープ コピー プログラムによって決定されます。
コピー先のターゲット テープ名を指定します。 このオプションは、ブランク テープのフォーマット名を指定するときに使用します。 ターゲット テープが、指定したテープ キーの一部(一意の名前を持つターゲット テープ)である場合は、このオプションを使用して、検索して追加または上書きするテープの名前を指定します。
注: このスイッチは、デスティネーション テープがデデュプリケーション デバイスである場合に使用できます。
新たに作成されるテープの追加先ボールト名を指定します。 コマンド ラインから、ボールトするテープを指定できるようにメディア管理機能を設定しておく必要があります。
-v オプションと組み合わせてのみ使用します。 このオプションを使用すると、デスティネーション テープは未完了の tapecopy でもボールト済みとしてマークされます。
メディア プールへのテープ割り当てオプション。 このオプションは、新たに連結したテープをメディア プールに割り当てるときに使用します。
このスイッチは、スケジューリングされたアンアテンド tapecopy ジョブの自動化に役立ちます。 このオプションを使用すると、tapecopyジョブにより、指定したメディア プールから、追加先ターゲット保存セット テープが検索されます。 保存セット テープが存在しない場合は再利用テープが検索され、ターゲットテープとしてフォーマットして使用されます。 保存または再利用テープが存在しない場合は、ブランク テープに接続し、ターゲット テープとしてフォーマットを試行します。
このオプションを -m オプションと一緒に使用して、指定したメディア プール内のターゲット保存セット テープに追加できる最大日数を指定します。
前回フォーマット時刻から現在までの日数が、指定した最大日数を超える場合、tapecopy は、このメディアをデスティネーション メディアとして使用しません。
エンド ユーザがこのオプションを指定しなかった場合の最大日数のデフォルトは、2000 日です。
デスティネーション テープのランダム ID を指定します。
デスティネーション ランダム ID オプション。 このオプションは、自動生成されるランダム ID を使用してテープをコピーするときに使用します。
注: このスイッチは、デスティネーション テープがデデュプリケーション デバイスである場合に使用できます。
上書きオプション。 このオプションは、ターゲット テープ キー(テープ名、ランダム ID、およびシーケンス番号)を指定するときに使用します。 このオプションを使用する場合は、-c、-zd、および -idd も使用する必要があります。
オフライン オプション。 コピー操作の終わりにターゲット テープをオフラインにします。 このスイッチは、チェンジャの場合にのみ有効です。
コピー操作の終わりにターゲット テープをエクスポートします。 このスイッチは、チェンジャの場合にのみ有効です。
デスティネーション テープに接続する場合のタイムアウト時間を、分単位で指定します。
デフォルト値: 60 分
最大値: 71582 分
呼び出した場合に、tapecopy 操作の完了後、tapecopy コマンドがテープをデータベースに自動マージしないことが、通知されます。 その代わり、tapecopy コマンドは、tapecopy 操作の間に、コピーしたセッションをデータベース内のソース セッションにリンクします。 それでも tapecopy の後でセッションをマージする必要がある場合は、‑forceMerge スイッチを使用します。
セッションをリンクするのみの場合は、このスイッチをコマンド ラインに含める必要はありません。 スイッチを指定しなくても、tapecopy によりセッションがリンクされます。
tapecopy 操作の完了後に、tapecopy コマンドにマージ プロセスを実行させる場合に指定します。 tapecopy コマンドでは、tapecopy 操作の間に、コピーしたセッションをデータベース内のソース セッションに自動リンクするため、通常は、このスイッチを使用する必要がありません。 ただし、情報がパージされたことや、ソース テープが他の場所に移動されたことなど、何らかの原因でソース セッションがデータベースに存在しない場合は、このリンクが作成されません。 これらの場合にこのスイッチを使用すると、コピーされたセッションとソース セッションを強制的にマージできます。
ジョブ ID を指定します。
Tapecopy は、このパラメータで指定したジョブに属するアクティビティ ログにアクティビティ ログ情報を書き込みます。
WORM 対応メディアのみが選択されるデスティネーション メディアに含まれるように、デスティネーション メディアをフィルタします。 このオプションを使うと、WORM メディアを確実にコピーできます。
ソース セッションをマルチプレキシング(MUX)形式でデスティネーション メディアにコピーする場合に使用します。 デスティネーション メディアがブランクの場合は、マルチプレキシング メディアとしてフォーマットされます。
注:
イジェクト オプションです。 ターゲット メディアのイジェクトに使用します。
FSD グループをターゲット グループとして使用することを無視するか許可しない場合に指定します。
デスティネーション セッションのパージ ポリシー時刻を指定します。
CA ARCserve Backup は、指定したパージ ポリシー時刻を経過した後にデスティネーション セッションをパージします。 このオプションは、デスティネーション テープがデデュプリケーション デバイスである場合にのみ使用できます。
このオプションは、4 つの時刻フィールド、週、日、時間、および分に分かれており、不要なフィールドには 0 を設定する必要があります。 デフォルトでは、パージ ポリシー時刻は 4 週間に設定されています。
デスティネーション テープのメディア プール名を指定します。
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