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データベース全体のリカバリ

データベース全体のリストアが正常に完了したら、次の手順として、Oracle Serverの管理コンソールを使用してデータベース全体をリカバリする必要があります。

データベース全体をリカバリする方法

  1. リカバリ対象となるデータベースのインスタンスを起動し、データベースをオープンせずにマウントします。

    SQL*Plus のプロンプトで、以下を入力します。

    CONNECT SYS/SYS_PASSWORD AS SYSDBA;
    STARTUP MOUNT
    

    : 適切なバックアップ/リストア権限を持つ別の Oracle SYSDBA がある場合は、SYSTEM の代わりにその SYSDBA を使用することもできます。

  2. SQL*Plus のプロンプトで以下のコマンドを入力し、データベースの回復プロセスを開始します。
    RECOVER DATABASE
    

    Oracleデータベースによって、適用する必要があるアーカイブ ログ ファイルが確認され、これらアーカイブ ログ ファイルを時系列順に指定するよう求められます。

    たとえば、シーケンス番号49のアーカイブ ログ ファイルが必要な場合は、以下のメッセージが表示されます。

    ORA-00279:	Change 10727 generated at 95/09/15 16:33:17 needed for thread 1
    ORA-00289:	Suggestion : D:¥ORANT|saparch¥ARC00049.001
    ORA-00200:	Change 10727 for thread 1 is in sequence #49
    Specify log<<RET>=suggested : filename : AUTO : FROM logsource : CANCEL
    
  3. 必要なアーカイブ ログ ファイルをすべて用意してある場合は、「AUTO」と入力してアーカイブ ログ ファイルを適用します。 Oracleデータベースによってアーカイブ ログ ファイルが自動的に適用され、データ ファイルがリストアされます。 アーカイブ ログ ファイルの適用が完了すると、以下のメッセージが表示されます。
    Applying suggested logfile...
    Log applied.
    

    1つのアーカイブ ログ ファイルが適用されると、次のアーカイブ ログ ファイルの適用が開始されます。すべてのアーカイブ ログ ファイルの適用が完了するまで、この処理が繰り返されます。

    : 「アーカイブ ログ ファイルを開くことができない」という意味のエラー メッセージが表示される場合は、そのアーカイブ ログ ファイルが使用不可である可能性があります。 その場合は「CANCEL」と入力します。 このコマンドによって完全リカバリが停止します。

    リカバリとアーカイブ ログ ファイルの詳細については、Oracle のマニュアルを参照してください。

  4. 以下のコマンドを入力してデータベースをオープンします。
    ALTER DATABASE OPEN;
    

    これで、データベースは最新の状態にリカバリされました。

注: データベース オブジェクト リカバリの信頼性を最大限に高めるには、~ARCHIVELOG オブジェクトを選択してアーカイブ ログ ファイルをバックアップします。 データベースのリカバリの詳細については、Oracle のマニュアルを参照してください。