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SAP for Oracle データの別のノードへのリストア

CA ARCserve Backup では、SAP for Oracle のバックアップ データを別のノードにリストアできます。

以下の手順では、リストア用に別のノードを準備するために際に必要なタスクについて説明します。 SAP ツールを使用して、リストア処理を実行します。

SAP for Oracle データの別のノードにリストアする方法

  1. バックアップ ノードと別のノードが同じテープ ライブラリを共有していることを確認します。

    注: バックアップ ノードとは、SAP for Oracle データベースが存在するノードと、データベースをバックアップしたサーバを示します。

  2. 別のノード上で pfilesetup を実行して、SAP エージェントを設定します。

    注: pfilesetup を実行する場合、以下の画面に示すように、SAP for Oracle データベースのバックアップを実行したサーバの名前を指定します。

    コマンド プロンプトで pfilesetup を実行しています。 バックアップがサブミットされたサーバのホスト名を指定します。

  3. SAP バックアップ ログ ファイルをバックアップ ノードから別のノードにコピーします。

    SAP バックアップ ログ ファイルは「sapbackup」という名前のフォルダに格納されています。このフォルダは、SAP インスタンス用の SAP for Oracle データ ファイル フォルダの下にあります。

    例:

    以下の例では、SAP バックアップ ログ ファイルのパスが示されています。

    $ORACLE_HOME/CER/sapbackup
    

    すべての SAP for Oracle バックアップでは、backint ユーティリティがバックアップ識別用に固有のバックアップ ID を作成します。 バックアップ ID によって、すべてのバックアップの内容を識別することができます。 さらに、バックアップ ID は BR*Tools によってバックアップ ログ ファイルに保存されます。

    リストアの実行に必要なバックアップ ID の名前を知っている場合は、必要なバックアップ ログ ファイルのみを別のノードにコピーします。 バックアップ ID の名前を知らない場合は、sapbackup ディレクトリに格納されているすべてのバックアップ ログ ファイルを別のノードにコピーします。

    注: ターゲット ノード上で backint ユーティリティを実行してバックアップ ログ ファイルをリストアすることもできます。 この方法を選択した場合、バックアップ ログ ファイルのバックアップで使用したバックアップ ID を特定して、リストア操作で使用する入力ファイル コンテンツ用に準備しておく必要があります。 backint ユーティリティの使用方法の詳細については SAP for Oracle のマニュアルを参照してください。

  4. これで SAP ツールを使用して SAP for Oracle データベースを別のノードにリストアする準備ができました。

    詳細については、「SAP データベースを管理するために使用できる SAPDBA および BR*Tools」を参照してください。