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ca_backup バックアップ メディア オプション

ca_backup コマンドには、以下のグローバル バックアップ メディア オプションが含まれます。

ca_backup
[-firsttapeopt <owritesameblank|owritesameblankany>]
[-firsttapetimeout <minutes<1-9999>>]
[-spantapeopt <owritesameblank|owritesameblankany>]
[-spantapetimeout <minutes<1-9999>>]
[-sessionpassword <session password>[-savepassword [-remindafter n]]]
[-encryption <encryption key> [-atagent|-atserverduringbackup|-atserverduringmigration][-savepassword [-remindafter n]]]
[-compression [-atagent|-atserver]]
[-mediabyname]

-firsttapeopt <owritesameblank| owritesameblankany>

バックアップ ジョブで最初に使用されるメディアに対するメディア オプションを指定します。 デフォルトでは、同名のメディアに上書き(メディアへ追加)を設定します。 「ブランク」メディアと「任意の」メディアは異なります。 「任意の」メディアは、ジョブで指定されたメディア名とは別の名前のフォーマット済みメディアを示します。

メディア選択の検索順序は、左から右です。 owritesameblankany オプションが指定されている場合、CA ARCserve Backup によってジョブと同じ名前のメディアが最初に検索されます。 該当するメディアが見つかり、使用可能である場合、そのメディアは同じ名前でフォーマットされ、バックアップに使用されます。 見つからない場合、CA ARCserve Backup よって使用するブランク メディアが検索されます。 使用できる「ブランク」メディアがない場合、CA ARCserve Backup は「任意の」使用可能なメディアを検索し、バックアップ用にフォーマットして使用します。

注: -rotation スケジュール引数が含まれる場合、指定されたローテーション ルールがこれらのオプションよりも優先されます。

-firsttapetimeout <minutes<1-9999>>

使用可能なメディアが実際にバックアップ ジョブで利用可能になるまで待機する時間を分単位で指定します。 デフォルトでは、この値は 5 分です。 ここで設定された時間内にメディアが使用可能にならない場合、ジョブはタイムアウトになり失敗します。

-spantapeopt <owritesameblank| owritesameblankany>

バックアップ ジョブで使用されるスパン メディアに対するメディア オプションを指定します。 複数のメディアが必要なジョブに対して指定するオプションで、最初以降のメディアに対する上書きルールを指定します。 ジョブが複数のメディアにわたる場合は、CA ARCserve Backup が使用するメディアを指定する必要があります。

メディア選択の検索順序は、左から右です。 デフォルトでは、[上書き - 同名メディア、ブランク メディアのみ]に設定されます。 テープ スパンの実行中にデフォルトが指定されている場合、CA ARCserve Backup によって同じ名前で元のテープよりも高いシーケンス番号のメディアが検索されます。 該当する使用可能なテープが発見された場合、そのメディアがフォーマットされ、次のテープとして使用されます。 見つからない場合、CA ARCserve Backup は使用するブランク メディアを検索します。

注: -rotation スケジュール引数が含まれる場合、指定されたローテーション ルールがこれらのオプションよりも優先されます。

-spantapetimeout <minutes<1-9999>>

使用可能なスパン メディアが実際にバックアップ ジョブで利用可能になるまで待機する時間を分単位で指定します。 デフォルトでは、この値は無制限になっています。そのため、使用可能なメディアがロードされるか、ユーザによってキャンセルされるまで、ジョブは待機してプロンプトを表示し続けます。

-sessionpassword <session password>[-savepassword [-remindafter n]]

メディアにバックアップされた各セッションにパスワードを適用します。 これらのセッションのいずれかからデータをリストアするには、このパスワードの入力が必要となります。

-savepassword

バックアップ ジョブの実行時にセッション パスワードを CA ARCserve Backup データベースに保存するように指定します。 このスイッチを含めなかった場合、セッション パスワードは CA ARCserve Backup データベースに保存されません。

-remindafter n

セッション パスワードを保存する日数を指定します。 指定した日数が経過すると、パスワードの変更を促すリマインダ メッセージがアクティビティ ログに記録されます。 指定できる範囲は 0 ~ 9999 日です。

注: セッション パスワードの CA ARCserve Backup データベースへのインポートおよびエクスポートの詳細については、「DumpDB ユーティリティ」を参照してください。

-encryption <encryption key> [-atagent|-atserverduringbackup|-atserverduringmigration] [-savepassword [-remindafter n]]

バックアップ前にファイルを暗号化します。 暗号化されたファイルをリストアするには、暗号化パスワードを入力する必要があります。

この引数を使用してバックアップされたセッションをリストアするには、ca_restore -tapesessionpw引数を使用してリストア ジョブを実行する必要があります。

注: デデュプリケーション デバイスの場合は、[-atagent|-atserverduringbackup|-atserverduringmigration] スイッチを含めることはできません。

-savepassword

バックアップ ジョブの実行時に暗号化パスワードを CA ARCserve Backup データベースに保存するように指定します。 デフォルトでは、この機能はオンになっています。

-remindafter n

暗号化パスワードを保存する日数を指定します。 指定した日数が経過すると、パスワードの変更を促すリマインダ メッセージがアクティビティ ログに記録されます。 指定できる範囲は 0 ~ 9999 日です。

注: セッション パスワードの CA ARCserve Backup データベースへのインポートおよびエクスポートの詳細については、「DumpDB ユーティリティ」を参照してください。

-compression [-atagent|-atserver]

バックアップの前にファイルを圧縮します。

注: デデュプリケーション デバイスの場合は、[-atagent|-atserver] スイッチを含めることはできません。

-mediabyname

CA ARCserve Backup では、メディアの ID またはシーケンス番号に関係なく、指定した名前を持つメディアに書き込みます。 このオプションは、特定のメディアで上書きジョブを繰り返し実行し、そのジョブについて毎回同じメディアが使用されるようにする場合に役立ちます。

詳細情報:

ca_backup - 例

ca_backup - グローバル ジョブ オプション