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pfc - プレフライト チェック

pfc システム プレフライト チェックは、サーバのシステム要件チェック、CA ARCserve Backup システム アカウント チェック、ジョブに必要なクライアントとデータベース エージェントのチェック、および再利用セット内のメディアの使用可能性チェック(該当する場合)を含みます。

pfc コマンドには、以下のオプションがあります。

pfc [-cahost <hostname>] [options] [filename(s)]
-allchecks
-syschecks
-bchecks
-agentchecks
-mediachecks
-a
-n
-s
-v
-logpath <path>
-alert
-cahost <hostname>

処理をホストするシステムの名前を識別します。

処理をリモート システムで実行する場合は、コマンドにこのスイッチを含める必要があります。

この処理をローカル システムで実行する場合は、このスイッチは必要なく、コマンドに含める必要はありません。

注: [-cahost <hostname>] スイッチはオプションです。 このコマンドをローカル ホスト上で使用する場合、このスイッチは必要ありません。ただし、リモートで実行する場合は、hostname を指定する必要があります。 cahost スイッチで指定された‑ホストは、メンバ サーバまたはプライマリ サーバにすることができます。 ただし、CA ARCserve Backup は常にプライマリ サーバのジョブ キューにジョブを追加し、その後、プライマリ サーバが、ジョブが処理される際にこのスイッチに従ってジョブを適切なサーバ(プライマリ/メンバ)へ送信します。

注: 「ARCserve Manager(コンソール)」モードを使用して CA ARCserve Backup をインストールした場合、ローカル マシンから -cahost スイッチを含めてこのコマンドを実行する必要があります。 このコンソール インストール モードは、ローカル マシンに CA ARCserve Backup のすべての機能を実際にインストールするわけではないので、このコマンドを CA ARCserve Backup を含むプライマリまたはメンバ サーバにリモートでサブミットする際には -cahost を含めることが必須です。そうしないと、コマンドが失敗します。

filename(s)

特定のジョブに対してチェックを実行する場合に、ジョブ スクリプトのファイル名を指定します。 (例: 00000005.job)。 これらのファイルは、CA ARCserve Backup のインストール ディレクトリ直下の 00000001.qsd ディレクトリに保管されています。

-allchecks

システム チェック、ARCserve チェック、エージェント チェック、およびメディア チェックなど、CA ARCserve Backup パラメータの全チェックが実行されます。 これらのチェックは、ジョブ キューにあるすべてのレディ状態ジョブに対して、非対話モードで実行されます。 このスイッチの使用時は、ファイル名を指定できません。

-syschecks

ディスク容量、RPC (Remote Procedure Calls)通信、システム リソースなど、システム関連チェックが実行されます。

-bchecks

CA ARCserve Backup デーモンのステータス チェック、データベース チェック、テープ チェンジャ チェックなどのプロセスとリースに関連するチェックが実行されます。

-agentchecks <filenames>

指定されたバックアップ ジョブに必要なエージェント リソースのチェックが実行されます。 このオプションの使用時は、1 つまたは複数のジョブ スクリプト ファイル名を指定する必要があります。 これらのファイルは、CA ARCserve Backup のインストール ディレクトリ直下の 00000001.qsd ディレクトリに保管されています。

このコマンドでは、$ARCSERVE_HOME¥00000001.qsd ディレクトリの下にあるジョブ ファイルを最後のパラメータとして指定する必要があります。

たとえば、ジョブ番号 3 のジョブでエージェント チェックを実行する場合は、$ARCSERVE_HOME¥00000001.qsd ディレクトリの下に「00000003.job」というジョブ ファイルが存在する必要があります。このチェックの pfc コマンドは以下のようになります。

pfc -agentchecks 00000003.job

注: また、このオプションと -a スイッチを組み合わせて使用し、キューに含まれるすべてのジョブに対して、エージェント チェックを実行することもできます。

注: マスタ サーバの認証情報は、PFC (Preflight Checklist、プレフライト チェックリスト)ユーティリティでは確認できません。

-mediachecks <filenames>

メディア チェックを実行します。 このオプションの使用時は、1 つまたは複数のジョブ スクリプト ファイル名を指定する必要があります。 これらのファイルは、CA ARCserve Backup のインストール ディレクトリ直下の 00000001.qsd ディレクトリに保管されています。 たとえば、「pfc -mediachecks job105」のように入力します。

このコマンドでは、$ARCSERVE_HOME¥00000001.qsd ディレクトリの下にあるジョブ ファイルを最後のパラメータとして指定する必要があります。

たとえば、ジョブ番号 3 のジョブでメディア チェックを実行する場合は、$ARCSERVE_HOME¥00000001.qsd ディレクトリの下に「00000003.job」というジョブ ファイルが存在する必要があります。このチェックの pfc コマンドは以下のようになります。

pfc -mediachecks 00000003.job

注: また、このオプションと -a スイッチを組み合わせて使用し、キューに含まれるすべてのジョブに対して、メディア チェックを実行することもできます。

-a

ジョブ キューに含まれているレディ状態のすべてのジョブを指定する場合は、このスイッチを指定します。 このスイッチの使用時は、ファイル名を指定できません。

-n

非対話モードで実行します。 このスイッチを使用すると pfc が無人で実行され、ユーザ入力を求めて停止することがありません。

-s

実行されていない CA ARCserve Backup エンジンすべての起動を試行します。 -bchecks オプションと共に使用しないと、-s は機能しません。

-v

冗長モードで実行します。 このオプションを使用すると、コマンド プロンプト ウィンドウに詳細情報が出力され、実行されたチェックに関する情報が記録されます。 これには、デバッグに使用する情報(失敗した関数の名前、API コールが失敗したときに返されるエラー コードなど)が含まれています。

-logpath <path>

ログ ファイルのパスを設定します。 デフォルト パスは、CA ARCserve Backup ログ ディレクトリ(ARCServe_HOME/logs/pfclogs)です。 -logpath オプションにパスを指定することにより、この場所を変更できます。

-alert

Alert 機能を設定している場合、このコマンドを使用すると Alert を送信できます。 たとえば、電子メールを送信するように Alert 設定した状態で -alert コマンドを使用すると、PFC ログが電子メールに添付されて送信されます。

Alert の設定の詳細については、「管理者ガイド」を参照してください。

詳細情報:

pfc - プレフライト チェックリスト ユーティリティ コマンド

pfc - 例