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データベース インスタンス識別子(DBIID)

トランザクション ログを有効にすると、Lotus Domino はデータベース インスタンス識別子(DBIID)を各データベースに割り当てます。 Lotus Domino がトランザクションをログに記録するときに DBIID も記録されます。 回復処理時には、Lotus Domino がこの DBIID を使用してデータベースとトランザクションを一致させます。

データベースの一部のメンテナンス アクティビティでは、Lotus Domino サーバがデータベースに新しい DBIID を割り当てる場合があります。 新しい DBIID が割り当てられると、ログに記録されるすべての新しいトランザクションにこの新しい DBIID が使用されます。 ただし、古いトランザクションでは以前の DBIID のままであるため、新しい DBIID と一致しなくなります。 よって、これらの古いトランザクションを使用してデータベースをリストアすることはできません。

: データの消失を回避するには、データベースが新しい DBIID に変更された直後に、データベースのフル バックアップを行う必要があります。

このバックアップを実行するときには、その時点までのすべてのデータベース トランザクションを取得し、データベースのリストアには(新しい DBIID を持つ)新しいトランザクションのみが必要な状態にする必要があります。