master、model、および msdb の各システム データベースのフル データベース バックアップを含む Microsoft SQL Server インスタンスをバックアップするとき、Agent for Microsoft SQL Server は Microsoft SQL Server 惨事復旧エレメントと呼ばれる追加バックアップ セッションを生成します。 このセッションには、ファイルとしてリストアできる master および model データベースが含まれます。その間、Microsoft SQL Server インスタンスはオフラインになっています。 このセッションのリストアは、master データベースの再構築処理を実行します。 結果として、Microsoft SQL Server をオンラインにするため、オンラインになったバックアップからリストアできるようになります。
惨事復旧エレメント セッションは、「Microsoft SQL Server 惨事復旧エレメント」という名前の後に Microsoft SQL Server の名前付きインスタンスのインスタント名が付されてツリー単位のビューに表示されます。 セッション単位のビューでは、ボリューム名 sqldr@ の後にインスタンス名が付されます。 Microsoft SQL Server のデフォルト インスタンスの場合、SQL Server のバージョンにかかわらず、インスタンス名は「MSSQLSERVER」になります。
Microsoft SQL Server 惨事復旧エレメント セッションの元の場所へのリストアでは、master および model のデータベース ファイルが存在された場所にファイルがリストアされます。 別の場所にリストアするためにディスクやディレクトリを選択すると、選択したディレクトリにファイルが配置されます。 別の場所にリストアするためにコンピュータのみを選択すると、選択したコンピュータの元のファイル パスにリストアされます。
注: データベースがオンラインのときに、SQL Server 惨事復旧エレメントを元の場所にリストアしようとすると、Microsoft SQL Server は既存のファイルを使用しているため、リストアは失敗します。
惨事復旧エレメントをリストアした直後に、通常のオンライン バックアップから、master データベース、オフラインの場合は msdb データベース、および model データベースをリストアする必要があります。
重要: 惨事復旧エレメントは、バックアップされたインスタンスに固有のものです。 別のインスタンスに使用すると、そのインスタンスは開始されないか、開始後に誤動作する可能性があります。
注: CA ARCserve Backup Disaster Recovery Option の場合、惨事復旧リストアを実行するときに、Microsoft SQL Server 惨事復旧エレメント セッションが含まれます。 Disaster Recovery Option を使用して、ARCserve データベースを格納するコンピュータをリストアする場合、惨事復旧処理が完了した後にまず 3 つのシステム データベースをリストアする必要があります。 詳細については、「管理者ガイド」を参照してください。
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