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バックアップに適さないデータベースのエージェント動作の設定

Agent for Microsoft SQL Server には、バックアップに適さないデータベースの認識および処理方法を管理するためのルール セットが事前に定義されています。 バックアップに適しているかどうかは、データベースのステータスおよびその他のプロパティによって決まります。 CA ARCserve Backup は、以下の要因に応じて、エラーまたは警告を通知し、ジョブを「失敗」または「未完了」としてマークします。

データベース ステータスによって整理された以下の情報を使用して、デフォルトの動作を認識し、必要に応じて、デフォルトの応答を変更することができます。そのためには、CA ARCserve Backup Agent for Microsoft SQL Server がインストールされているコンピュータの Windows レジストリのエージェント設定にコントローラ値を追加します。 データベース ステータスごとに、選択した種類のデフォルト動作がリストされ、デフォルト動作を変更する設定の名前が表示されます。 DWORDS の作成と設定の手順は表の後にあります。

データベース ステータス

データベースを選択した場合

インスタンス全体を選択した場合

スタンバイ(読み取り専用、追加のリストアの受信待機中)

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Standby Explicit

メッセージの種類: 警告

ジョブの結果: 成功

設定の名前: Standby Implicit

ミラー(SQL 2005 以降)ミラーリングのフェールオーバ

メッセージの種類: 警告

ジョブの結果: 未完了

設定の名前: Mirror Explicit

メッセージの種類: なし

ジョブの結果: 成功

設定の名前: Mirror Implicit

問題あり(ファイルが壊れている、または足りない)、単純復旧モデル

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Suspect Explicit

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Suspect Implicit

オフライン

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Offline Explicit

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Offline Implicit

ロード中

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Loading Explicit

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Loading Implicit

復旧(リストアされたデータの処理中)

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Restoring Explicit

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Restoring Implicit

見つからない(バックアップに選択したデータベースが存在しません)

エラー メッセージの発生

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Restoring Explicit

メッセージの種類: なし

ジョブの結果: なし

設定の名前: なし

アクセスできない(特定のユーザが何か他の理由でアクセスできない)

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定名: Inaccessible Explicit

メッセージの種類: エラー

ジョブの結果: 失敗

設定の名前: Inaccessible Implicit

: SQL 2005 Point-In-Time スナップショットは、完全に無視されます。

動作を変更するには、以下の手順に従います。

  1. レジストリ エディタで、レジストリ キー「HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ComputerAssociates¥CA ARCserve Backup¥SQLPAAdp¥Common」を見つけます。
  2. 「Common」に新しいキー「Responses」を追加します。
  3. 表に示された設定名を使用して新しい DWORD を追加し、値を以下のように設定します。

    0 = エージェントのデフォルト動作を使用します

    1 = 警告メッセージが発生しました。 ジョブの結果は「成功」に設定されます

    2 = エラー メッセージが発生しました。 ジョブの結果は「失敗」に設定されます

    3 = 警告メッセージが発生しました。 ジョブの結果は「未完了」に設定されます

    4 = エラー メッセージが発生しました。 ジョブの結果は「未完了」に設定されます

    注: 値エントリを削除した場合、値を 0 に設定したのと同じことになります。