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トランザクション ログ バックアップ

トランザクション ログは Microsoft SQL Server データベース アクティビティを記録します。 完全復旧モデルまたは一括ログ復旧モデルを使用する場合は、頻繁にバックアップしてください。 トランザクション ログをバックアップするには、データベースのバックアップとは別に、独立したトランザクション ログのバックアップを実行します。 トランザクション ログのバックアップには、他のバックアップと比べて、以下のような利点を提供します。

データベース ファイルやログ ファイルを追加した場合、復旧モデルを変更した場合など、データベースの構造や設定を変更した後は、差分バックアップおよびトランザクション ログのバックアップを実行する前に、データベースのフル バックアップを実行する必要があります。 詳細については、「必要なフル バックアップ」を参照してください。

破損したデータベースのトランザクション ログ バックアップが可能な場合があります。 データベースが[問題あり]または[破損]状態でも、そのトランザクション ログ ファイルが保持されている場合は、切り捨てなしでトランザクション ログ バックアップを実行できます。 これにより、データベースを障害発生直前の状態に回復することができます。

重要: データベースのフル バックアップおよび差分バックアップでは、トランザクション ログはバックアップされません。 別のトランザクション ログ バックアップを実行するか、または[データベースの後にトランザクション ログをバックアップする]オプションを使用してバックアップする必要があります。 トランザクション ログはトランザクション ログ バックアップの一部としてのみ切り捨てられます。 バックアップおよび切り捨てが行われない場合は、ディスクがいっぱいになるまで増え続ける可能性があります。 この問題が発生した場合は、切り捨てによるトランザクション ログ バックアップを実行し、トランザクション ログ ファイルを圧縮してディスク容量を解放する必要があります。 SQL 2005 以降でログ ファイルのサイズをかなり縮小するには、切り捨てによる複数のログ バックアップが必要になります。

注: 単純復旧モデルを使用しているデータベースは、トランザクション ログ バックアップを許可または必要としません。 Microsoft SQL Server は、これらのデータベースのトランザクション ログのメンテナンスを自動的に管理します。

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