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データ転送速度の要件とリソースの計算

これまでに行った計算で、求めるデータ転送速度が既存のインフラストラクチャで実現可能であることがわかった場合は、そこで計画を終了できます。しかし実際はこれまでに説明した要件と、使用可能な時間とリソースの矛盾が明らかになります。

バックアップ ソースからバックアップ メディアへのパスの中で最も帯域幅の狭い低速なボトルネックを経て、一定時間内に送信することのできるデータ量をminbandwidthとし、バックアップに使用できる時間をbackupwindowとすると、バックアップ処理には以下の式が成り立ちます。

datatransferred(データ転送量)= backupwindow x minbandwidth

たとえば、バックアップ時間は5時間で、高速のストレージ デバイスと100Base-TイーサネットLANを使用するとします。この場合、イーサネットLANがボトルネックになり、以下の式が成り立ちます。

datatransferred(データ転送量)= 5時間 x 36 GB/時間= 180 GB

したがって、1テラバイトのデータをバックアップするには、少なくとも以下のいずれかを実行する必要があります。

上記の作業を実現するための選択肢は、以下のとおりです。