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Global Dashboard の仕組み

Global Dashboard 環境は、指定された 1 つのセントラル ドメインと、それに関連付けられた複数のブランチ ドメインで構成されます。各ドメインには、1 台の Arcserve Backup サーバと、それに対応する 1 台の Arcserve Backup データベース(ASDB)が含まれます。Arcserve Backup サーバは、スタンドアロン サーバまたはメンバ サーバが関連付けられたプライマリ サーバの場合があります。

アーキテクチャ図:Global Dashboard の仕組み

Global Dashboard 環境を最初にセットアップするときに、セントラル プライマリ サーバとして設定するサーバ、およびそれに接続するブランチ プライマリ サーバとして登録するサーバを指定する必要があります。通常、セントラル プライマリ サーバは、送信されてくる大量のデータの受信、処理、および保存が可能である必要があります。セントラル プライマリ サーバは、各 Global Dashboard 環境内に 1 台しか設定できません。一方、ブランチ プライマリ サーバは(セントラル プライマリ サーバのパフォーマンス制限に応じて)任意の数を含めることが可能で、ローカル、リモートのどちらにでも配置することができます。また、ブランチ プライマリ サーバがレポートを送信できるのは、1 台のセントラル プライマリ サーバに対してのみです。

各ブランチ プライマリ サーバからのダッシュボード データ(Arcserve Backup データおよび SRM 関連データ)は、それぞれに対応する ASDB 内に保存されます。Global Dashboard ユーティリティは、各ブランチ ドメインとセントラル ドメイン間のインターフェースを提供します。本ユーティリティを(スケジュール設定して自動で、または手動で)起動すると、各ブランチ ASDB から収集されたダッシュボード データがセントラル ドメインと同期され、セントラル プライマリ サーバによって処理され、セントラル ASDB に格納されます(すべての通信は常に、ブランチ ドメインからセントラル ドメインへの一方向通信です)。ブランチ ドメインから同期データを初めて送信するとき、この送信はフル アップロードとして実行され、その後の各送信では前回の同期以降に変更、削除、または追加されたデータの増分のみがアップロードされます。フル同期処理の間、Arcserve Backup データベース エンジンは数分間シャットダウンされます。増分データ同期の間は、Arcserve Backup サービスはシャットダウンされません。データ同期では、ファイルの詳細(ファイル名、サイズ、パスなど)はセントラル ドメインに送信されません。ブランチ ASDB で実行されたデータベースの廃棄処理はすべて、次にデータ同期を実行したときにセントラル ASDB に反映されます。

Global Dashboard コンソールは、セントラル ASDB に接続するユーザ インターフェースです。Global Dashboard コンソールから、関連付けられている任意のブランチ、またはそのすべてのブランチから収集された同期済みダッシュボード データをモニタできます。表示するダッシュボード レポート(またはレポート グループ)とサーバを指定できます。また、Global Dashboard コンソールから、Global Dashboard 環境内にある任意のブランチ ドメイン グループからの、またはすべてのブランチ ドメインからのダッシュボード データを統合して表示することもできます。