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Tape Library Option を使用した DLTSage エラーの解決
Arcserve Backup でテープ ドライブの問題が検出された場合、テープ ドライブ エラーの修復には 3 つのメカニズムが使用されます。
ドライブのエラー防止
バックアップ ジョブの実行前、Arcserve Backup ではテープ ドライブの状態が評価されます。DLTSage によってテープ ドライブの問題が検出された場合、Arcserve Backup では以下の分析と処理が実行されます。
- 別のテープ ドライブが使用可能(空)である場合は、使用可能な次のテープ ドライブにテープを移動して、バックアップ ジョブを実行します。
- 使用可能なドライブがない場合は、ロックされていないテープ ドライブにテープを移動して、バックアップ ジョブを実行します。
- 他のドライブがすべてロックされている場合は、Arcserve Backup では現在のテープ ドライブでバックアップ ジョブを実行します。
ドライブの均等使用
Arcserve Backup では、ライブラリの全テープ ドライブ間でテープの使用を均等にローテーションさせて、テープ ドライブの使用率を分散させます。Arcserve Backup はバックアップ ジョブの開始時に、最後に使用したドライブを検出して、ライブラリの次に使用可能なドライブを使用します。
テープ ドライブ間でのテープの移動を最小限にするため、Arcserve Backup では以下の分析と処理が実行されます。
- ジョブのターゲットとなるメディアがロードされている場合、現在のドライブにそのまま残し、バックアップ ジョブを実行します。
- ジョブのターゲットとなるメディアがロードされていない場合、最後に使用されたドライブを識別し、次に使用可能な空のドライブにテープをロードして、バックアップ ジョブを実行します。
ドライブの連続クリーニング
バックアップ ジョブの実行中にテープ ドライブの汚れが検出されることがあります。テープ ドライブのクリーニングにより、多数のテープ ドライブおよびメディア エラーを解決できます。
Arcserve Backup でドライブの連続クリーニングを行うには、セットアップ中に指定したテープ クリーニング スロットにクリーニング テープを装填し、クリーニング スケジュールを指定しておく必要があります。クリーニング スケジュールを指定しなかった場合は、デフォルトで、100 時間ごとにテープ クリーニング処理を実行するようにスケジュールが設定されます。
バックアップ ジョブ中に Arcserve Backup でテープ ドライブの汚れが検出され、クリーニング スロットが設定されている場合は、以下の分析と処理が自動的に実行されます。
- Arcserve Backup でバックアップ中に書き込みエラーが検出され、テープ ドライブやメディアの汚れがその原因である場合は、テープ ドライブへの書き込みが再度実行されます。
- 2 回目の書き込みが失敗した場合、以下の 1 つ以上の条件に該当するときは、そのテープ ドライブがクリーニングされます。
- テープ ドライブが 1 度もクリーニングされたことがない場合。
- DLTSage がテープ ドライブのクリーニングが必要であることを検出し、ドライブの使用がスケジュールされたクリーニングの 4 分の 1 を超えている場合。
- テープ ドライブの使用が、クリーニングの 3 分の 1 を超えた場合。
- ユーザがテープ ドライブの ForceClean を指定した場合。
Arcserve Backup で、ジョブを継続するためにテープ ドライブのクリーニングが必要と判断された場合は、以下の処理が行われます。
- Arcserve Backup がジョブを停止します。
- ライブラリはテープをホーム スロットに戻し、テープ ドライブをロックします。
- Arcserve Backup からクリーニング処理が指示されます。
- ライブラリはテープをクリーニング済みのドライブに戻し、テープとバッファの位置を調整します。
- Arcserve Backup がジョブを再開します。
注:エラーが検出されると、これらのメカニズムが自動的に実行されます。ユーザが操作する必要はありません。エラーが修復されると、バックアップ ジョブが継続されます。エラーの自動解決の詳細については、「Tape Library Option ユーザ ガイド」を参照してください。
詳細情報:
DLTSageエラー処理
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