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NAS Filer to Server 環境設定
NAS Filer to Server 機能は、既存の Arcserve Backup NDMP NAS Option の拡張機能です。「Filer to Server」では、NAS ファイラを直接 Arcserve Backup サーバにバックアップでき、バックアップ サーバに接続されているあらゆるデバイスを NAS ファイラ バックアップ ジョブのデスティネーションとすることが可能です。NAS Filer to Server リストア ジョブでは、NAS データをあらゆるタイプの Arcserve Backup メディアまたはマイグレート済みメディアから NAS ファイラにリストアします。たとえば、NAS データをテープにバックアップしてからディスクにマイグレートした場合、そのデータを直接ディスクからリストアすることができます。データをテープに戻し、そこからリストアする必要はありません。
NAS Filer to Server ジョブをサブミットするときは、以下を考慮してください。
- バックアップ
- ファイル システム デバイス、ステージング デバイス、デデュプリケーション デバイス、テープ、または仮想テープ ライブラリなど、Arcserve Backup サーバに接続されているいずれのデバイスも、NAS Filer to Server バックアップ ジョブのデスティネーションとして使用できます。
- デスティネーションが DDS デバイス(SAN を介した共有デバイス)の場合、ジョブのサブミット時に、バックアップ サーバに送信されたデータを使用してジョブを実行する(NAS Filer to Server バックアップ ジョブ)か、バックアップを NAS ファイラに保持する(通常の NAS バックアップ ジョブ)かを選択するよう求められます。ジョブを変更しており、デスティネーションが DDS デバイスのままである場合、Filer to Server バックアップ ジョブをサブミットするかどうかの選択を再び求められます。
- デスティネーションが NAS ファイラのみに接続されている場合、ジョブは通常の NAS バックアップ ジョブとして実行されます。デスティネーションが Arcserve Backup サーバのみに接続されている場合、ジョブは NAS Filer to Server バックアップ ジョブとして実行されます。
- テープ ステージングおよびディスク ステージングのいずれも、Filer to Server バックアップ ジョブで有効にできます。
- ローテーション スキーマおよび GFS ローテーション スキーマは、Filer to Server バックアップ ジョブで使用できます。
- 1 つの NAS セッションは複数のテープ シーケンスにわたる場合があります。
- 旧バージョンとの互換性
- Arcserve リリース r15、r16、r16.5 で作成された NAS セッションに対して後方互換性を提供します。
- マージ
- Filer to Server セッションの詳細は、マージ ジョブで再作成することができます。
- マルチ ストリーミング
- ソース ノード レベル マルチ ストリーミングがサポートされています。ボリューム レベル マルチ ストリーミングはサポートされていません。
- プライマリ/メンバ サーバ
- NDMP NAS Option はプライマリ サーバにのみインストールされます。
- NAS Filer to Server ジョブはプライマリ サーバまたはメンバ サーバ上で実行可能ですが、通常の NAS ジョブはプライマリ サーバ上でのみ実行可能です。
- 以下のジョブはメンバ サーバ上で実行可能です。
- SAN デバイスからのリストア動作は通常どおりです。リストア ジョブをどのサーバから実行するか選択することができます。
- リストア
- Filer to Server バックアップ ジョブによって作成されたセッションは、元の場所または別の場所にリストアできます。
- リストアは、以下から直接実行できます。
- NAS 接続されていないテープ
- ファイル システム デバイス、ステージング デバイス、デデュプリケーション デバイス
- クラウド デバイス
- 個別に選択したファイルは容易にリストアできます。
- 複数のテープにわたる NAS セッションをリストアできます。
- リストア ジョブをサブミットするとき、それが Filer to Server リストアであるかどうかを示す必要はありません。それについては、バックアップ ジョブに基づいて自動的に検出されます。
- サーバ側の暗号化
- NAS Filer to Server ジョブはサーバ側の暗号化をサポートしますが、通常の NAS ジョブはこれをサポートしません。
- Filer to Server ジョブでは、データは、バックアップ サーバ側でテープ エンジンによって書き込まれます。そのため、サーバ側の暗号化/圧縮がサポートされています。
- Filer to Server ジョブでないジョブ(通常の NAS ジョブ)を暗号化してサブミットしようとすると、NAS バックアップの暗号化はスキップされ、[OK]をクリックして続行することを促すメッセージが表示されます。サーバ側の暗号化を適用した Filer to Server ジョブをサブミットすると、メッセージは抑制されます。
- サーバ側の暗号化はステージング ジョブでも使用できます。
- エージェント側での圧縮は NAS セッションではサポートされていません。
- セッション パスワードの管理
- セッション パスワードは、Filer to Server バックアップ ジョブに保存できます。
- セッション パスワードは、Filer to Server セッションのリストア ジョブで取得できます。
- セッション パスワードは、Filer to Server セッションのマージ ジョブで取得できます。
- サポートされるその他の機能は以下です。
- デデュプリケーション
- マイグレーション
- テープコピー
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