RAC 環境でデータベース設定を変更する必要がない場合やネットワークにマップできない場合は、拡張 RMAN コマンドを使用してアーカイブ ログのバックアップ、リストア、およびリカバリ処理を実行できます。
ただし、各コンピュータがほかのすべてのコンピュータ上のアーカイブ ログにアクセスできるように、共有ディスクにアーカイブ ログを出力していること、または複数のアーカイブ ログのデスティネーションを使用していること、または各コンピュータをネットワークにマップしていることを確認します。
ORA-RAC1、ORA-RAC2、および ORA-RAC3 という 3 台のコンピュータが存在する RAC 環境で、拡張 RMAN スクリプトを使用してバックアップおよびリカバリ処理を実行すると仮定します。
RAC 環境でバックアップ、リストア、およびリカバリのプロセスを実行する方法
RMAN target sys/oracle@RAC1 catalog <カタログの所有者名>/<所有者のパスワード>@<カタログ データベース>
RUN { ALLOCATE CHANNEL C1 DEVICE TYPE SBT; ALLOCATE CHANNEL C2 DEVICE TYPE SBT CONNECT sys/oracle@RAC2; ALLOCATE CHANNEL C3 DEV1 DEVICE TYPE SBT CONNECT sys/oracle@RAC3; SQL 'ALTER SYSTEM ARCHIVE LOG CURRENT'; BACKUP ARCHIVELOG ALL; }
RUN { ALLOCATE CHANNEL C1 DEVICE TYPE SBT; ALLOCATE CHANNEL C2 DEVICE TYPE SBT CONNECT sys/oracle@RAC2; ALLOCATE CHANNEL C3 DEVICE TYPE SBT CONNECT sys/oracle@RAC3; RESTORE ARCHIVELOG ALL; }
または
RUN { ALLOCATE CHANNEL C1 DEVICE TYPE SBT; ALLOCATE CHANNEL C2 DEVICE TYPE SBT CONNECT sys/oracle@RAC2; ALLOCATE CHANNEL C3 DEVICE TYPE SBT CONNECT sys/oracle@RAC3; RESTORE ARCHIVELOG FROM LOGSEQ 1 UNTIL LOGSEQ 10 THREAD 1; RESTORE ARCHIVELOG FROM LOGSEQ 1 UNTIL LOGSEQ 15 THREAD 2; RESTORE ARCHIVELOG FROM LOGSEQ 1 UNTIL LOGSEQ 20 THREAD 3; }
重要:リカバリのための RMAN コマンドを実行する場合は、ORA-RAC2 および ORA-RAC3 のすべてのアーカイブ ログを ORA-RAC1 にある RAC1 のアーカイブ ログのデスティネーションに事前にコピーしておく必要があります。
Oracle クラスタ環境でアーカイブ ログにアクセスできない
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