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複数 NIC 環境でローカルの Data Mover サーバを使用して Oracle データベース データをバックアップ/リストアする方法

エンタープライズ レベルの環境では、複数のネットワーク インターフェース カード(NIC)で Oracle コンピュータを設定することは一般的です。発生する可能性のあるパフォーマンスの問題およびネットワーク セキュリティの問題を克服するため、バックアップとリストアの実行には特定の IP アドレスを割り当てることが推奨されます。

以下の手順は、複数の NIC を含む Data Mover サーバに Oracle データをバックアップするために、バックアップ環境を設定する際に使用できる推奨事項を示しています。

  1. プライマリ サーバから、以下のディレクトリ内にある hosts ファイルを開きます。
    %SYSTEMRoot%\system32\drivers\etc\
    

    バックアップとリストアの操作に使用する Data Mover サーバの NIC のホスト名および IP アドレスを追加します。IP アドレスは厳密に指定する必要がありますが、ホスト名は意味のある名前を指定できます。ただし、指定した IP アドレスに関連付けられた DNS に意味のあるホスト名が設定されていることが前提です。例: HostNameA。

  2. プライマリ サーバから、Data Mover サーバのホスト名に対して PING を実行します。例: HostNameA。ping コマンドによって、指定したホスト名に対応する IP アドレスが返されることを確認します。
  3. プライマリ サーバから、デバイス環境設定を開きます。HostNameA という名の UNIX/Linux Data Mover を設定します。HostNameA が別のホスト名で登録されている場合は、Data Mover サーバの登録を解除してから、HostNameA を使用して Data Mover サーバを登録します。詳細については、「Data Mover サーバのプライマリ サーバへの登録」を参照してください。
  4. Data Mover サーバにログインします。以下のファイルを開きます。
    /opt/Arcserve/SharedComponents/Arcserve Backup/jcli/conf/clishell.cfg
    

    以下の画面に示されるように、特定の IP アドレスを設定するために「jcli.client.IP=」からコメント構文を削除します。

    特定の IP アドレスを設定するために「jcli.client.IP=」からコメント構文を削除。

  5. Data Mover サーバ上の Agent for Oracle ホーム ディレクトリから、sbt.cfg 環境設定ファイルを開きます。

    以下の属性に HostNameA を指定します。

    SBT_DATA_MOVER
    SBT_SOURCE_NAME
    SBT_ORIGINAL_CLIENT_HOST
    

    以下の画面に必要な変更が示されています。

    sbt.cfg Configuration File:以下の属性に HostNameA を指定します。SBT_DATA_MOVER, and SBT_ORIGINAL_CLIENT_HOST.

上記の手順が完了したら、Arcserve Backup または RMAN コンソールを使用し、特定の IP アドレスを使用して Oracle データベース データのバックアップおよびリストアを実行できます。

以下の点に注意してください。