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別の場所への Arcserve Backup カタログ データベースの移動
このトピックでは、Arcserve Backup カタログ データベースを別の場所に移動する方法について説明します。以下の状況のいずれかに該当するときは、カタログ データベースを別の場所に移動することをお勧めします。
- カタログ データベース全体のサイズが大幅に増えた。たとえば、カタログ データベースのサイズが 1 GB(ギガバイト)から 30 GB に増えた場合など。
- リストア データを取得するときに大幅なタイム ラグがある。
- データベース保護ジョブの完了にかかる時間が 8 時間を越える。
- データベース廃棄ジョブの完了にかかる時間が 4 時間を越える。
- カタログ データベースが C:\ ドライブで大量のディスク容量を消費しており、Windows pagefile.sys ファイルに必要なディスク容量に影響する。
- Arcserve Backup のトランザクションとオーバーヘッドが増え、専用の SQL Server システムがないため、Microsoft SQL Server のパフォーマンスが低下する。
- データベース全体のサイズが原因で、Microsoft SQL Server ユーティリティ使用してArcserve Backup データベースをフラット ファイルにエクスポートできない。
- Arcserve Backup データベースの現在の設定を変更し、サマリ情報が Arcserve Backup データベースに記録され、詳細情報がカタログ データベースに記録されるようにしたい。
推奨事項
Arcserve Backup カタログ データベースを別の場所に移動する前に、以下の推奨事項を検討してください。
- デフォルトでは、カタログ データベースは以下のディレクトリにインストールされます。
C:\Program Files または Program Files(x86)\CA\ARCserve Backup\CATALOG.DB
カタログ データベースを移動する必要がある場合は、Arcserve Backup サーバ上の場所または Arcserve Backup サーバとローカルに通信できる場所に移動することをお勧めします。
注:カタログ データベースは、NAS(Network Attached Storage)デバイスや割り当てられたネットワーク ドライブ上のリモート ディスクに移動しないでください。これらの場所は、デバイスにアクセスするために認証が必要な場合があります。
- Arcserve Backup で使用されるアプリケーションは、カタログ データベースの場所とは関係がありません。ただし、以下の通信で使用されるプロトコルについては検討する必要があります。
- ODBC/RPC -- プライマリ サーバ上のカタログ データベースとメンバ サーバとの間で使用される通信プロトコル、およびプライマリ サーバ上のカタログ データベースと Microsoft SQL Server との間で使用される通信プロトコル。
- カタログ データベースが SAN デバイス上にある構成では、Arcserve Backup サーバとストレージ デバイス間の通信に対応するために、Arcserve Backup サーバに SCSI コントローラまたは HBA カードを追加でインストールすることを検討する必要があります。
注:以下の手順は、Microsoft SQL Server または Microsoft SQL Server 2014 Express Edition を使用して Arcserve Backup データベースをホストする Arcserve Backup サーバに該当します。
Arcserve Backup カタログ データベースを別の場所に移動する方法
- 以下のタスクを完了します。
- データベース保護ジョブやデータベース廃棄ジョブなど、すべてのジョブが[ホールド]状態にあることを確認します。
- Arcserve Backup マネージャ コンソールが、プライマリ サーバまたはスタンドアロン サーバを除き、Arcserve Backup ドメインのすべてのサーバで閉じられていることを確認します。
- Arcserve Backup ドメインにメンバ サーバがある場合は、すべてのメンバ サーバで Cstop を実行してすべての Arcserve Backup サービスを停止します。
注:Cstop の詳細については、「バッチ ファイルを使用したすべての Arcserve Backup サービスの停止と開始」を参照してください。
- Arcserve Backup プライマリ サーバまたはスタンドアロン サーバ上で Cstop を実行して、すべての Arcserve Backup サービスを停止します。
- すべてのサービスが停止したら、カタログ データベースの新しい場所をオンラインにします。
- カタログ データベースの新しい場所で、パスを作成します。
例:
F:\ARCserve\catalog.db
- すべてのフォルダを元の場所から新しい場所にコピーします。
例:
- 元の場所
-
C:\Program Files\CA\ARCserve Backup\CATALOG.DB
- 新しい場所
-
F:\ARCserve\catalog.db
- 新しい場所にカタログ ファイルをコピーした後、プライマリまたはスタンドアロンの Arcserve Backup サーバで Cstart を実行して、すべての Arcserve Backup サービスを再起動します。
注:Cstart の詳細については、「バッチ ファイルを使用したすべての Arcserve Backup サービスの停止と開始」を参照してください。
すべての Arcserve Backup サービスが開始されたことを確認するには数分かかります。
- サーバ管理マネージャを開きます。
サーバ ディレクトリ ツリーで Arcserve Backup プライマリ サーバまたはスタンドアロン サーバをクリックします。
ツールバーの[環境設定]をクリックします。
[環境設定]ダイアログ ボックスが表示されます。
- [データベース エンジン]タブをクリックします。
[カタログ データベース フォルダ]フィールドで、カタログ データベースへの新しいパスを指定します。
例:
F:\ARCserve\catalog.db
または、省略記号をクリックして、カタログ データベースの新しい場所を参照することもできます。
Click OK.
[環境設定]ダイアログ ボックスが閉じます。
- 単純なバックアップ ジョブをプライマリまたはスタンドアロン サーバからサブミットします。
- 単純なバックアップ ジョブが完了したら、単純なリストア ジョブをプライマリまたはスタンドアロン サーバからサブミットします。
- プライマリまたはスタンドアロン サーバ上で単純なバックアップ ジョブとリストア ジョブが完了したら、Arcserve Backup がジョブ サマリと詳細情報をカタログ データベースの新しい場所に書き込んでいることを確認します。
- Arcserve Backup ドメインにメンバ サーバがある場合、メンバ サーバの 1 つで Cstart を実行します。すべての Arcserve Backup サービスが開始されたことを確認するには数分かかります。
- 単純なバックアップ ジョブをメンバ サーバからサブミットします。
- 単純なバックアップ ジョブが完了したら、単純なリストア ジョブをメンバ サーバからサブミットします。
- メンバ サーバ上で単純なバックアップ ジョブとリストア ジョブが完了したら、Arcserve Backup がジョブ サマリと詳細情報をプライマリ サーバ上のカタログ データベースの新しい場所に書き込んでいることを確認します。
- Arcserve Backup ドメインの残りのメンバ サーバ上で Cstart を実行します。SAN、LAN、および Arcserve Backup RPC の更新を最小限にするために、Cstart の実行間隔を 5 分空ける必要があります。
注:カタログ データベースを別の場所に移動した後、リストア ジョブ、および同じバックアップ ジョブのサマリ データと詳細データがカタログ データベースに反映されない場合があります。この問題を回避するには、[サーバ環境設定ウィザード]を使用して[データベース接続を修復する]を実行します。詳細については、「プライマリ サーバ上での Arcserve データベース接続の修復」を参照してください。
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