ディスク ステージング機能
ディスク ステージング機能
バックアップ データを保存するためにディスク ステージングを使用すると、以下の機能が使用できます。
- ファイル システム デバイスの容量を管理する -- Arcserve Backup では、ファイル システム デバイスの最小容量および最大容量のしきい値を指定することができます。最大しきい値は、ボリュームの絶対値またはその容量の割合として表現できます。
- Arcserve Backup がディスクの全容量を使用しないようにする-- 合計ディスク容量が最大しきい値を超えた場合、バックアップ ジョブがファイル システム デバイスへの書き込みを行うと、そのジョブは失敗します。
- 重要:ステージング グループの一部であるファイル システム デバイス(FSD)は、デバイス マネージャ ウィンドウから該当するユーティリティを使用して、消去またはフォーマットすることはできません。ステージングされたデータを最終デスティネーション メディアにマイグレートする前に誤って FSD を消去またはフォーマットしてしまわないように、[デバイス マネージャ]ウィンドウの[消去]および[フォーマット]ツールバー ボタンは無効になっています。FSD を消去またはフォーマットしたいときは、コマンド ライン ca_devmgr) を使用するか、選択した FSD のステージング オプションを無効にします。
- 全体のバックアップ成功率を上げる -- ステージング ポリシーを定義することによって、最大しきい値を超過した場合にテープに直接バックアップするメークアップ ジョブを作成したり、データのマイグレーションに失敗した場合に保留状態のメークアップ ジョブを作成したりできます。
- データ マイグレーションを一時停止する -- Arcserve Backup では、[データ マイグレーションを一時停止する]オプションを有効にすることにより、FSD から最終デスティネーション(テープ)へのデータ マイグレーションを一時停止することができます。テープ ライブラリのメンテナンスがスケジュールされている場合、またはハードウェアに問題がある場合、FSD へのバックアップは継続しますが、FSD から最終デスティネーションへのマイグレーションを停止することができます。
- 同時ストリーミング -- 同時ストリーミングとは、バックアップ ジョブを、同時に実行される複数のサブジョブに分割する処理のことです。ディスク ステージングを使用すると、同時ストリーミング機能を使用し、複数のデータ ストリームを一時ステージング デバイス(FSD)に同時に送信することができます。複数の異なるストリーム(FSD への同時書き込み)に処理が分割されるので、同時ストリーミングを使用したバックアップ ジョブは通常のバックアップ ジョブよりもかなり短い時間で完了できます。同時ストリーミングを使用すると、バックアップ ジョブを実行しながらデータのリストアができます。
- SnapLock のサポート -- SnapLock™ は Network Appliance 社の技術で、消去および再書き込み不可である WORM(Write Once Read Many)データ保護を提供します。Arcserve Backup では、バックアップ操作で SnapLock 保護を使用することができます。SnapLock 保護を有効にしてデータをバックアップすると、指定された保存期間を過ぎるまで、バックアップされたデータのパージまたは上書きができません。このことで、FSD 上のデータがユーザによって削除されることを防ぎ、保存期間を過ぎるまでディスクにおける WORM サポートが可能になります。SnapLock 保護が有効となる保存期間は、ステージング パージ ポリシーに指定された設定によって決まります。
- 注: デバイスは SnapLock 技術をサポートしている必要があります。SnapLock WORM 保護をサポートしないデバイス上で SnapLock を有効にすると、Arcserve Backup はデータの書き込みはできなくなりますが、データの削除はできます。
- コピー イメージの追跡 -- Arcserve Backup は、異なるメディア上にコピーされたイメージを追跡できます。この結果、カタログのマージは 1 度で済み、それぞれがお互いのコピーであるセッションはすべて、同じカタログを指すことになります。
- 柔軟なリストア オプション -- バックアップ データが最終コピー先メディア(テープ)と FSD (パージ前)の両方に存在する間、Arcserve Backup ではデータをリストアするソースを選択することができます。バックアップ イメージが FSD および最終デスティネーションの両方に存在する場合、リストア元を選択することができます。
- スマート リストア -- Arcserve Backup では、透過的なスマート リストア機能を使用し、複数の場所からバックアップ データをリストアできます。FSD または最終デスティネーションからリストア プロセスを実行中にメディアまたはドライブのエラーが発生した場合、Arcserve Backup は内部で別のメディアを探して、その代替メディアからデータのリストアを開始します。スマート リストアを使用すると、ジョブの実行中にハードウェアに問題が発生した場合でも、リストアの成功率を高めることができます。
- リストアの最適化オプション -- テープ メディアに 1 つのセッションが存在し、FSD に別のセッションが存在する場合など Arcserve Backup で複数のバックアップ セッションが検出された場合、[リストアの最適化]オプションを使用すると FSD に存在するセッションからデータをリストアできます。
- コマンド ラインのサポート -- Arcserve Backupを使用すると、GUI (グラフィック ユーザ インターフェース)またはコマンド ライン ユーティリティのいずれかを使用して、FSD にバックアップを作成できます。テープへのコピー操作が失敗した場合、照会ツールを使用して FSD 上のファイルおよびセッション内容を分析できます。FSDsからのセッションをパージする必要がある場合は、パージ ツールを使用して、データを削除し、FSDsで空き容量を増やすことができます。
- ディスク ステージングのレポート -- Arcserve Backup では、ディスク ステージング バックアップ専用のレポートを生成することができます。このレポートを使用すると、バックアップ セッションのステータスがわかります。たとえば、セッションがコピーされたかどうか、いつどこにコピーされたか、SnapLock されているか、いつ FSD からパージされるかなどの重要な情報がわかります。
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