ローカル バックアップ オプションとしてバックアップ モードを指定

ローカル オプションは、ジョブ レベルで個別の VM バックアップに影響を与えます。以下の手順を使用して、個別のバックアップ ジョブに適用するバックアップ モードを指定します。

以下の手順に従います。

  1. [バックアップ マネージャ]ウィンドウを開き、[ソース]タブを選択します。
  2. ソース ディレクトリ ツリーが表示されます。
  3. VMware システム オブジェクトまたは Microsoft Hyper-V システム オブジェクトを展開してバックアップする VM を参照します。
  4. VM を右クリックし、ポップアップ メニューから[ローカル オプション]を選択します。
  5. [バックアップ モード]ダイアログ ボックスが開きます。
  6. [グローバル オプションより優先させる]をクリックします。詳細については、「グローバル バックアップとローカル バックアップの動作方法」を参照してください。
  7. 以下のオプションのいずれか 1 つをクリックしてバックアップ モードを指定します。
    • ファイル モード -- ファイルとディレクトリを個別に保護します。ファイル モード バックアップを使用すると、以下のタスクを実行できます。
      • VM に含まれるファイル レベルの単位でファイルとディレクトリをバックアップする。
      • フル バックアップ、増分バックアップ、および差分バックアップを実行する。
      • ファイル レベルの単位でデータをリストアする。
      • マルチ ストリーミング オプションを使用して複数のデータ ストリームを同時に処理する。
      • [フィルタ]オプションを使用してデータをフィルタする。

      注: フル VM のファイル レベルのバックアップを実行するのに必要な時間は、同じボリュームの raw (フル VM)レベルのバックアップに必要な時間よりも長くなります。

    • raw モード -- 惨事復旧に備えてシステム全体を保護します。raw モード バックアップを使用すると、以下のタスクを実行できます。
      • フル VM イメージのみのフル バックアップを実行する。
      • マルチ ストリーミング オプションを使用して複数のデータ ストリームを同時に処理する。
    • 注: raw モードでは、ファイル レベルの単位でリストアすること、または raw(フル VM)データをフィルタすることはできません。raw モード(フル VM)に適用されているフィルタは実行時に無視されます。

    • 混在モード -- 混在モードはデフォルトのバックアップ モードです。混在モードを使用すると、以下のタスクを実行できます。
      • フル VM (raw)モードでの週単位のフル バックアップとファイル モードでの日単位の増分および差分バックアップで構成される GFS およびローテーション バックアップ ジョブを 1 つのバックアップ ジョブとして実行する。

      注: ローテーションおよび GFS ローテーション ジョブは、1 つのバックアップ ジョブでありながら、日単位の保護(ファイル レベルのバックアップ)と惨事復旧保護(raw、フル VM バックアップ)を提供するバックアップ データが含まれている点で便利です。

    • ファイル レベル リストアを許可する -- raw モードの効率性でデータをバックアップし、ファイル レベルの単位でデータをリストアします。raw (フル VM)バックアップから細かいファイル レベル リストアを実行するには、VM 上で Arcserve Backup サーバ名を指定する必要があります。詳細については、「Arcserve Backup サーバ名の指定」を参照してください。
    • [ファイル レベル リストアを許可する]を使用すると、以下のタスクを実行できます。
      • raw モード(フル VM)のバックアップ データを、ファイル レベルの単位でリストアする。
      • 混在モードのバックアップ データを、ファイル レベルの単位でリストアする。
    • [ファイル レベル リストアを許可する]オプションを使用すると、Arcserve Backup は以下のような動作をします。
      • [ファイル レベル リストアを許可する]オプションは、カスタム バックアップ、ローテーション バックアップ、GFS ローテーション(フル、増分、および差分バックアップから構成される)など、すべての種類のバックアップで使用できます。フル バックアップは raw (フル VM)モードで取り込まれ、増分および差分バックアップはファイルレベルのバックアップ モードで取り込まれます。[ファイル レベル リストアを許可する]を指定しなかった場合は、ファイル レベルのモードで取り込まれた増分および差分バックアップのみが、Arcserve Backup によってリストアされます。raw モードで取得されたフル バックアップは、ここでのリストアには含められません。
  8. 以下のオプションのいずれか 1 つをクリックしてトランスポート モードを指定します。
  9. [OK]をクリックします。

[バックアップ モード]ダイアログ ボックスが閉じてバックアップ モードが適用されます。