レプリケーションには以下のプロパティが含まれます。
Arcserve RHA では、以下のレプリケーション モードをサポートします。
オンライン レプリケーション モードは、リアルタイプ レプリケーションを有効にします。 変更は、XOMF ドライバを使用して、継続して、リアルタイムに複製されます。
オンライン モードは、(ほとんどのデータベースおよびメール サーバと同様)ファイルが常に開いている場合も含め、ファイルの変更をすべてレプリケートします。 このモードは、ファイル システムの処理順序を保持します。 エンジンは、ルート ディレクトリに関連したすべての I/O 処理をジャーナル ファイルに記録します。 その後ジャーナル ファイルはレプリカに送信され、そこで、ジャーナル ファイルに記録された処理が複製されたファイル上で再現されます。
スケジュール レプリケーション モードは、実際には自動的に実行される同期処置と同じです。 同期は手動で開始するか、事前に定義されたスケジュールに従って、たとえば数時間または 1 日間隔で開始することができます。 このレプリケーション モードはレプリケーションの開始の一部として実行される同期と基本的に同じです。 このモードでは、オンラインのレプリケーションは行われませんが、同期中に行われたオンラインの変更はレプリケートされます。
[スケジューリング]オプションが選択されている場合、2 つのオプションを使用できます。
同期は、マネージャまたは PowerShell から同期を実行するユーザによって開始されます。
スケジュール モードの[週のアクティビティ]設定では、サーバはスケジュールされた一定の時間に同期されます。 このオプションを選択すると、繰り返し同期を行うようにスケジュールを設定する必要があります。
同期のスケジューリングの詳細な説明については、「同期のスケジュール」を参照してください。
ファイルの変更に関して、継続的なレプリケートは行われず、定期的なレプリケートに集約されます。 集約された変更は、その後、スケジュールに従ってレプリカに伝達されます。 シナリオのプロパティで、[レプリケーション]の下の[モード]を展開し、[スケジュール]と[スケジュール設定]プロパティを設定します。
適用するファイルの数とデータ サイズによって、レプリケーション データの適用に時間がかかる場合がありますが、これは、データの整合性を確認しているためです。 KeepUndoForPeriodic パラメータを False に設定し、undo ファイルの生成を停止することにより、集約された変更の適用を高速化できますが、データベース シナリオでは行わないでください。 このパラメータは ws_rep.cfg ファイル内にあります。
マスタが再起動された場合、再起動後に、Arcserve RHA によって自動的にマスタとレプリカが再同期されます。
同期によって、シナリオに含まれるレプリカ サーバ上のフォルダとファイルのセットがマスタ上のセットと同一であることが保障されます。
マスタ サーバ上とレプリカ サーバ上のファイルを比較し、違いがあれば、不足しているファイルまたは変更されたファイルをすべてマスタからレプリカにコピーします。
データの同期を初めて行うためには、各シナリオに対しファイル レベル同期モードを選択する必要があります。 それ以降は、この同期タイプはファイル サーバ(多数の小中規模のサイズのファイル)に最適で、[同一サイズ/タイムスタンプのファイルを無視]オプションを選択することをお勧めします。 これによって、同期に要する時間を大幅に短縮することができます。
マスタ ファイルとレプリカ ファイルのブロック単位の比較を行い、異なるブロックのみをコピーします。 ブロック レベル同期では、ファイル間で相違があっても、ファイル全体を転送する必要はなく、変更部分のみが転送されます。
ブロック レベル同期は、MS Exchange、Oracle、SQL Server などのデータベース アプリケーションに適した同期方法です。 この方法は[同一サイズ/タイムスタンプのファイルを無視]オプションをオフにして使用する必要があります(データベース ファイルがマスタ サーバでクローズしている場合を除く)。
同じパス、名前、サイズ、および更新日時の場合、ファイルの比較をスキップします。 これは、それらのファイルが同一であると仮定します。
このオプションは、このタイプのファイルが実際に同一であることが確実な場合にのみ選択します。 このオプションはファイル サーバ シナリオに最適です。 Exchange、SQL、Oracle のようなアプリケーションのデータベース ファイルには適しません。これらのデータベースは、ファイルの変更(開いたままで)時にファイルの更新日時を変更しないためです。 このオプションは、同期されたデータベースがマウントされておらず、ファイルがマスタ サーバでクローズしている場合のみ、データベース シナリオで使用できます。
このオプションにより同期に要する時間を大幅に短縮することができますが、内容の検証を犠牲にしているということを忘れないでください。
設定を[オン]にすると、このオプションで、マスタとレプリカのレジストリ キーをスケジュール ベースで同期できます。
レジストリ同期の詳細な説明については、「レジストリ キーの同期」を参照してください。
[オン]に設定されている場合は、このオプションを使用して、システムのスナップショットおよびマスタのブート ファイルをレプリカに保存することができます。 このオプションを有効にするには、システム状態の保護スケジュールを設定して、スナップショットの保存先のレプリカ ホストを定義する必要があります。 詳細については、「システム状態の保護」を参照してください。
(Windows のみ)同期およびレプリケーション中にファイルまたはディレクトリの圧縮属性をレプリケートします。
同期およびレプリケーション中にファイルまたはディレクトリの ACL をレプリケートします。
[ローカル アカウント名の保存](オン)(Windows のみ)
RHA エンジンは、レプリカ マシンのローカル名を保持します。 シナリオを実行する前に、マスタとレプリカの両方で同じローカル ユーザまたはグループを手動で作成します。 このプロパティをワークグループ環境で使用します。
ディレクトリで共有が許可されている場合、この共有オプションをオンに設定すると、レプリケートされたディレクトリ内のプロパティが複製されます。 これは Windows OS 上での同期処理中にのみ発生します。
マスタとレプリカのファイルが同一の場合は、同期中にレプリカ上のアーカイブ属性を変更しません。
マスタ上でまれに非常に重大なエラーが発生すると、レプリケーションが一時停止される場合があります。 このような場合、このオプションがオンに設定されていると、再同期は自動的に開始されません。 このオプションがオフの場合、エラー発生後、再同期が自動的に開始されます。
複数のレプリカ サーバが設定されたシナリオについて、このプロパティを使用すると、いずれかのレプリカのスプールまたはディスクがいっぱいになった場合に、影響を受けるレプリカのみを停止するかシナリオ全体を停止するかを選択することができます。 影響を受けるレプリカのみを停止する場合はオフにし、シナリオ全体を停止する場合はオンにします。
このプロパティを使用すると、高遅延(WAN)環境においてより効果的に帯域幅を使用することができます。 GUI または ws_rep.cfg ファイルを使用して、このプロパティを 1 から 10 の間の値に設定します。 デフォルト値では、1 つのストリームが使用されますが、ws_rep.cfg ファイルで設定された任意の値が優先されます。 GUI で設定された他の値は、ws_rep.cfg の設定より優先されます。
このプロパティにより、指定した値に等しいストリーム数が開かれてデータの送受信が行われます。これは帯域幅のスケジューリングにも使用されます。
重要: LAN 環境では、1 つのストリームを使用してください。
ホスト フォルダにアクセスするための、ユーザ認証情報を入力します。 ユーザにルート ディレクトリへのアクセス権がない場合、シナリオは実行されません。
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