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スタンドアロン展開用のレプリカの準備

SharePoint Server は、設定およびコンテンツのデータを格納します。 両方の種類のデータを保護するには、SharePoint Server スタンドアロン展開でハイ アベイラビリティ シナリオを実行する前に、レプリカ サーバの環境設定手順を実行します。 この手順によって、レプリカはマスタと同じに設定されます。

スタンドアロン展開には拡張性がないため、他の SharePoint ファームに参加できません。 レプリカ サーバは、マスタから完全に独立しています。 Arcserve RHA は、マスタ上のコンテンツ データベースを自動的に同期し、レプリケートします。 HA シナリオを実行する前に、レプリカ上の設定および管理コンテンツ データベースをメンテナンスおよびカスタマイズして、それがマスタ上のコンテンツ データベースと同じであるようにする必要があります。

レプリカ環境設定はマスタと一致する必要があります

注: SharePoint Server スタンドアロン展開用の HA シナリオの作成時に、設定および管理コンテンツ データベースは自動検出に表示されません。 アシュアード リカバリ シナリオでは、既存の Web アプリケーション データベースのみ検出およびレプリケートできます。

次の手順
SharePoint 製品構成ウィザードを使用したレプリカの準備

SharePoint 製品構成ウィザードを使用したレプリカの準備

以下の手順は、SharePoint Server スタンドアロン展開でレプリカ サーバの設定に推奨される方法です。 SharePoint 製品構成ウィザードによって、レプリカ サーバ上でサービスとサービス アプリケーションを自動的に設定し、ポート 80 にデフォルトの Web アプリケーションを作成します。 始める前に、Microsoft TechNet にアクセスして、管理サイト ポートを変更する方法に関する情報を確認しておきます。 また、以下の情報を取得する必要があります。

注: 新しい Arcserve RHA シナリオで使用するために、レプリカとして自動設定された SharePoint サーバを「ファームから切断」手順で再設定しないでください。 自動設定されたレプリカを切断すると、古いシナリオ内のマスタ サーバがファームから切断されます。 代わりに、以下のレジストリ キーを削除します。

レジストリ キーを削除したら、製品構成ウィザードを使用して「ファームから切断」手順を安全に実行できます。

SharePoint 製品構成ウィザードを使用してレプリカを準備する方法

  1. レプリカ サーバで、Windows の[スタート]メニューから SharePoint 製品構成ウィザードを起動します。
  2. ウィザード画面を完了します。 設定後、PowerShell または STSADM ツールを使用して、マスタ上の管理サイト ポートと一致するようにレプリカ上の管理サイト ポートを変更します。

    PowerShell の場合は、以下のように入力します。

    set-SPCentralAdministration -Port <ポート番号>
    

    アクションの確認を促すメッセージが表示されたら、肯定を示す「Y」を押します。

    通常、SharePoint では一元管理に対して高ポート番号を使用します。 32767 より大きい番号にポートを変更しようとすると、set-SPCentralAdministration は、ポートを変更できずに「無効なポート」エラーを表示します。 この問題に関する詳細については、http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc288247.aspx を参照してください。

    stsadm は、ポート変更を可能にします。stsadm -o setadminport -port コマンドを使用できます。

    確認を表示する PowerShell インターフェース

    STSADM の場合は、以下のように入力します。

    stsadm -o setadminport -port <ポート番号>
    

    コマンド ライン インターフェースで「操作が正常に終了しました。」というメッセージが返されます。

    操作が正常に終了したことを示す STSADM インターフェース

  3. レプリカ上で SharePoint 2010 全体管理を起動します。 [代替アクセス マッピングの設定]をクリックし、次に、[パブリック URL の編集]をクリックします。 マスタ上のパブリック URL と一致するように、レプリカ上のパブリック URL を変更します。

    マスタ上のパブリック URL と一致するようにレプリカ上のパブリック URL を設定

  4. マスタと同じ表示名、ヘッダおよびポートを使用して、レプリカ上に Web アプリケーションを作成します。
    1. SharePoint 2010 全体管理から、[Web アプリケーションの管理]をクリックします。

      Web アプリケーションの管理が強調表示された全体管理

    2. [新規]をクリックします。
    3. マスタ サーバ上で Web アプリケーションの作成に使用されるのと同じ表示名、ヘッダ、およびポートを入力します。
    4. [コンテンツ データベースの管理]をクリックします。
    5. [コンテンツ データベースの追加]をクリックします。

      レプリカでは、WSS_Content データベース ガイドが異なります(少なくとも、SharePoint 環境設定ウィザードによって作成されたポート 80 上のデフォルト Web アプリケーションに対しては常に異なります)。 SharePoint Web アプリケーション管理のコンテンツ データベース管理を使用して、マスタ名に一致する新しいデータベースを追加し、既存のデータベースを削除する必要があります。 詳細については、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc668750(v=vs.100).aspx を参照してください。

      古いデータベースを削除しないと、関連する Web アプリケーションに 2 つのデータベースが存在することになり、さまざまな影響がある可能性があります。 データベースを SQL から削除した場合、SharePoint はそれを認識せず、引き続き Web コンテンツ DB としてデータベースを表示します。 したがって、上記の手順を使用して削除する必要があります。

    6. マスタ サーバ上で使用される各コンテンツ データベースと同じデータベース名を入力します。
  5. HA シナリオを作成して実行し、スタンド アロンの展開を保護します。

    : SharePoint スタンドアロン サーバは、SQL Express Edition を使用します。これは、TCP/IP が無効な状態で SQL インスタンスをインストールします。 TCP/IP が無効な場合、RHA シナリオは動作しません。 マスタおよびレプリカの両方で有効にする必要があります。

次の手順