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コンテンツ配布シナリオの作成

コンテンツ配布(CD)シナリオの作成は、アプリケーション サーバおよびデータベース サーバのレプリケーション シナリオの作成に似ています。 両方ともシナリオ作成ウィザードを使用して、段階的に同じ手順を実行します。 主な違いは、CD シナリオのレプリケーション モードを選択したときに、追加レプリケーション モードになることです。 この「ファイル クローズ時」というレプリケーション モードは、コンテンツ配布目的でのみ使用可能です。

注: このセクションでは、一般的なファイル サーバのコンテンツ配布シナリオの環境設定について説明します。 特定のアプリケーション用にカスタマイズされたシナリオの作成に関する手順の詳細については、該当する操作ガイドを参照してください。

コンテンツ配布シナリオを作成するには、以下の手順に従います。

  1. CA ARCserve RHA マネージャを開きます。 次に、[シナリオ]メニューから[新規]オプションを選択するか、標準のツールバーで[新規ボタンをクリックします。

    シナリオ作成ウィザードが表示されます。

  2. 以下のように、必要なシナリオ オプションを選択します。
  3. 次へ]をクリックします。 [サーバおよび製品タイプの選択]ページが表示されます。

    使用可能なアプリケーションとシナリオ タイプが一覧表示されます。

    注: 使用可能なアプリケーションの一覧は、適用されるライセンスによって異なります。

  4. 以下のように、必要なシナリオ オプションを選択します。
  5. 次へ]をクリックします。 [マスタおよびレプリカ ホスト]ページが表示されます。
  6. 以下の情報を入力します。
  7. (オプション)実際にデータのレプリケーションを行わずに、帯域幅の使用状況と圧縮率の正確な統計情報を収集する場合、[アセスメント モード]チェック ボックスをオンにします。 このオプションを選択した場合、レプリケーションは行われませんが、レポートはアセスメント プロセスが完了すると生成されます。
  8. (オプション)このページに指定したマスタおよびレプリカ ホストにエンジンがインストールされ、実行されているかどうかをシステムで検証する場合、[ホスト上の CA ARCserve RHA エンジンを検証]チェック ボックスをオンにします。 選択したホストにエンジンがインストールされていない場合、このオプションを使用して、一方または両方のホストにエンジンをリモート インストールできます。 [ホスト検証]ページの詳細については、「シナリオの作成」を参照してください。
  9. 適切なオプションを選択して、[次へ]をクリックします。 [マスタ ルート ディレクトリ]ページが表示されます。

    CA ARCserve RHA は、マスタ サーバ上のディレクトリとファイルを表示します。 これらのディレクトリとファイルはレプリケート、保護、および配布できるデータです。 CA ARCserve RHA は、共通のパスを持つデータを自動的に 1 つのディレクトリに集約します。

  10. マスタからレプリカにレプリケートするディレクトリとファイルを、該当するチェック ボックスをオンにすることにより選択します。 チェック ボックスをオフにすることにより、フォルダとファイルをレプリケーションから除外することができます。

    注:

  11. レプリケートするデータを定義したら、[次へ]をクリックします。

    レプリカ ルート ディレクトリ]ページが表示されます。

    このページで、レプリケートされたデータが保存される、レプリカ上のディレクトリを選択します。

    重要: シナリオ作成ウィザードは自動的にレプリカ ルート ディレクトリをマスタ ルート ディレクトリと同じにします。 この設定を保持する場合、実際のレプリカ サーバにマスタ サーバと同じドライブ文字があり、指定したレプリカ上のディレクトリに保存が必要なデータが含まれていないことを予め確認します。 「レプリカ ルート ディレクトリの選択」で説明するように、後でデフォルトの設定を変更することができます。

  12. レプリカ ルート ディレクトリを変更するには、指定したディレクトリ パスをダブルクリックします。 [レプリカ ディレクトリの参照と選択]ダイアログ ボックスが表示されます。
  13. レプリケートされたデータを保存するレプリカ上のディレクトリを選択し、[OK]をクリックします。

    レプリカ ルート ディレクトリ]ページに戻ります。

    注: レプリケートされたデータの保存先として選択したディレクトリを手動で変更することができます。選択したディレクトリ名をクリックして、新しいディレクトリを入力します。 レプリカ上に存在しないディレクトリ名を入力した場合、CA ARCserve RHA によって自動的に作成されます。

  14. レプリケートされるデータの保存場所を定義したら、[次へ]をクリックします。

    シナリオのプロパティ]ページが表示されます。

    シナリオのプロパティ]ページでは、シナリオ全体に影響するシナリオ プロパティを設定できます。 通常は、デフォルト値で問題ありません。

    この段階でシナリオのプロパティを設定する場合は、「シナリオのプロパティの説明」を参照してください。 後の段階でシナリオのプロパティを設定する場合は、「シナリオのプロパティの設定」を参照してください。

  15. シナリオのプロパティ]ページで、シナリオのレプリケーション モードを設定できます。 オンラインスケジューリングという 2 つの標準レプリケーション モードに加え、CA ARCserve RHA では、CD シナリオに特化した「ファイル クローズ時」というもう 1 つのレプリケーション モードが用意されています。 ファイル クローズ時モードは、オンライン レプリケーション モードとよく似ていますが、相違点が 1 つあります。オンライン モードの場合、データの変更内容がマスタからレプリカに転送されると、既存のレプリカ データはすぐに上書きされますが、ファイル クローズ時モードでは、個々のファイルに対する変更内容は、マスタ上の元のファイルが閉じられた後でのみレプリカ上に表示されます。 ユーザが、レプリカ上のデータを直接操作している場合、定期的な更新によってその操作が中断されることはありません。

    : デフォルト レプリケーション モードはオンラインです。

    レプリケーション モードを設定するには、[レプリケーション]グループを開き、[モード]プロパティを選択します。 次に、必要なレプリケーション モードをドロップダウン リストから選択します。

  16. シナリオのプロパティを設定したら、[次へ]をクリックします。 [マスタとレプリカのプロパティ]ページが表示されます。

    マスタとレプリカのプロパティ]ページでは、マスタ ホストまたはレプリカ ホストに関連するプロパティを設定できます。 通常は、デフォルト値で問題ありません。

    この段階でマスタとレプリカのプロパティを設定する場合は、「マスタとレプリカのプロパティの設定」を参照してください。 後の段階でマスタとレプリカのプロパティを設定する場合は、「マスタまたはレプリカ サーバのプロパティの設定」を参照してください。

    注: シナリオ作成後、このペインですべての設定を変更できます。 ただし、スプールのプロパティ(ここで設定可能)を変更する前に、スプールの情報を参照して、設定の詳細を確認してください。

  17. マスタおよびレプリカのプロパティを設定したら、[次へ]をクリックします。

    CA ARCserve RHA では、新しいシナリオの妥当性を検証し、マスタ サーバとレプリカ サーバとの間のさまざまなパラメータをチェックして、レプリケーション、配布、データ リカバリの処理が問題なく行われるようにします。 検証が完了すると、[シナリオの検証]ページが表示されます。

    : CA ARCserve RHA では警告がある状態でも続行できますが、お勧めはできません。 警告されている問題をすべて解決してから続行し、アプリケーションが正しく動作するようにしてください。

  18. シナリオの検証が問題なく終了したら、[次へ]をクリックします。

    シナリオ実行]ページが表示されます。

  19. シナリオが検証されると、シナリオの実行を促すメッセージが表示されます。 シナリオを実行すると、データの同期プロセスが開始します。
  20. 同期は、データベースのサイズおよびマスタ ホストとレプリカ ホスト間のネットワーク帯域幅によっては時間がかかることがあります。 同期が完了すると、[イベント]ペインに「同期処理中の変更はすべてレプリケートされました」というメッセージが表示されます。 この時点で、リアルタイム レプリケーションが使用可能になり、コンテンツ配布ソリューションがインストールされてアクティブになります。

    : 複数のレプリカ ホストがシナリオに含まれている場合、[シナリオの統計情報]タブには、シナリオの状態の概要が表示されず、シナリオの各統計情報が表形式で示されます。

  21. デフォルトでは、同期が発生すると、同期レポートが生成されます。 シナリオに含まれるレプリカ ホストごとに、個別の同期レポートが生成されます。 レポートを開く方法については、「レポートの表示」を参照してください。