スイッチオーバーとスイッチバックは、マスタサーバとレプリカサーバ間でアクティブな役割とパッシブな役割を交換し、マスタが現在アクティブな場合、スイッチオーバー後にパッシブに変わって、アクティブな役割をレプリカに渡すことができるようにするプロセスのことです。 レプリカがアクティブな場合、スイッチオーバー後にパッシブに変わって、アクティブな役割をマスタに渡します。 スイッチオーバーは、ボタンをクリックすると起動し、マスタが使用できないことが検出された場合には CA ARCserve RHA によって自動的に起動されます([スイッチオーバーとリバース レプリケーションの開始]ダイアログ ボックスで[自動スイッチオーバーの実行]オプションをオンにしている場合)。 このオプションをオフにすると、マスタ サーバがダウンしているので、CA ARCserve RHA マネージャから手動でスイッチオーバーを開始できることがシステムによって通知されます。
このセクションには、以下のトピックが含まれています。
HA シナリオの実行開始後、同期プロセスが完了すると、レプリカはマスタが動作しているかどうか定期的にチェックします。デフォルトの間隔は 30 秒です。 モニタリング チェックは 3 種類あります。
これらのいずれかでエラーが発生すると、チェック全体が失敗と見なされます。 設定されているタイムアウト期間中(デフォルトは 5 分)、すべてのチェックが失敗する場合、マスタ サーバは停止しているものと見なされます。 その後、HA シナリオの設定によって、CA ARCserve HA はアラートを送信するか、自動的にスイッチオーバーを開始します。
スイッチオーバーの開始方法は、HA シナリオの作成時に定義します。
HA シナリオの作成時に、リバース シナリオを開始する方法を定義します。
リバース レプリケーション機能をオフにしている場合、スイッチオーバー発生後にリバース レプリケーションを開始するには、[実行]ボタンをクリックします。 この機能の利点は、マスタ サーバとレプリカ サーバがオンライン状態にあり、スイッチオーバーの間も接続されていた場合、リバース方向での再同期の必要がない点です。 再同期では、マスタ サーバとレプリカ サーバのデータの比較が行われ、リアルタイム レプリケーションの開始前に、どちらの変更データを転送するかが決められます。この処理には時間がかかります。 自動リバース レプリケーションがオンになっており、スイッチオーバーの間も両方のサーバがオンラインだった場合、再同期が行われずにレプリケーションがリバースされます。 この場合のみ、再同期が必要ありません。
自動または手動でスイッチ オーバーが開始された後は、すべて自動で処理が行われます。
注: 以下の手順では Exchange のシナリオを例として示していますが、すべてのサーバ タイプで手順は同様です。
手動スイッチオーバーを開始する方法
確認メッセージが表示されます。
スイッチオーバー プロセスについての詳細な情報は、スイッチオーバー中[イベント]ペインに表示されます。
注: 自動リバース レプリケーションが[自動開始]と定義されている場合に限り、スイッチオーバー終了後もシナリオが継続実行される可能性があります。
[イベント]ペインに、[スイッチオーバーが完了しました。]というメッセージに続き、[シナリオは停止しています。]というメッセージが表示されます。
これでマスタがパッシブになり、レプリカがアクティブになりました。
Copyright © 2012 CA. All rights reserved. | このトピックについて CA Technologies に電子メールを送信する |