リダイレクションには以下の 3 つの方法があります。
サーバ タイプごとにユーザ定義スクリプトを指定する場合があります。
3 つのリダイレクション方式は、以下の表に基づいて使用します。
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IP 移動 |
DNS リダイレクト |
コンピュータ名の切り替え |
カスタム アプリケーション シナリオ |
○ |
○ |
○ |
Microsoft Dynamics CRM |
x |
○ |
○ |
ファイル サーバ |
○ |
x |
○ |
フル システム |
x |
○ |
x |
Microsoft Exchange Server |
○ |
○ |
x |
Oracle |
○ |
○ |
x |
Microsoft SQL Server |
○ |
○ |
○ |
Microsoft IIS Server |
○ |
○ |
○ |
コントロール サービス |
x |
○ |
○ |
Microsoft SharePoint Server |
○ |
○ |
○ |
VMware vCenter |
○ |
○ |
○ |
Microsoft Hyper-V |
x |
○ |
x |
スイッチオーバーの発生後、マスタ サーバとレプリカ サーバの A レコードは、選択したネットワーク リダイレクション方式に応じて、DNS サーバ上で変更されます。 以下の表は、ネットワーク リダイレクション方式と DNS A レコードとの関係を示しています。
レプリカの A レコードを維持する必要がある場合は、「DNS リダイレクト」方式または「DNS リダイレクト」と「コンピュータ名の切り替え」方式を使用します。
スイッチオーバーの間、スイッチオーバー IP はアクティブ ホスト上で解放されてスタンバイ ホストに追加されます。 このリダイレクト方法は、マスタ サーバとレプリカ サーバが同じ IP サブネット上にある場合にのみ適用できます。
[オフ]または[オン]を選択すると、[ping リクエストを送信]の[チェック方式]で使用可能なオプションが変わります。 「Is Alive」を参照してください。
スイッチオーバー中にスタンバイ コンピュータへ移動するアクティブ コンピュータの IP を入力します。 マスタ プロパティで定義されるマスタ IP アドレスは、ここで入力した IP とは別にする必要があります。
[IP アドレス]ダイアログ ボックスが表示されます。
新しいエントリが一覧に追加され、別の IP/マスクのための新しい行が開きます。 必要な数だけエントリを入力します。
注:
スイッチオーバー中に、マスタの A レコードが更新されます。 このリダイレクション オプションは、マスタとレプリカの IP サブネットが別の場合も、同じ場合も適用できます。
[IP 移動]または[DNS リダイレクト]プロパティが[オン]に設定されている場合、CA ARCserve RHA ではマスタの動的 DNS 登録がオフになります ([TCP/IP 詳細設定]ダイアログ ボックスの[この接続のアドレスを DNS に登録する]チェックボックスがオフになります)。
更新する DNS サーバの IP を入力します。 CA ARCserve RHA は、一覧にあるすべてのサーバを更新しようとします。 しかし、いずれか 1 つの更新が成功しただけで、スイッチオーバーは成功したと見なされます。
値を入力するには、ツリーの「ここをクリックすると新しい IP を追加します」というエントリをクリックします。
DNS TTL の秒数を入力します。 この値は A レコードが更新される DNS サーバ上で変更されます。
DNS が Active Directory 統合であるかどうかを指定します。 マスタ DNS が Windows プラットフォームにあり、Active Directory と統合されている場合は、このオプションを[オン]にします。
DNS セキュア キーを含むファイルの完全パスです。 このフィールドは AD 統合が[オフ]の場合のみ表示されます。
DNS サーバ内のマスタ/レプリカ IP アドレスを入力します。
マスタの DNS レコードは各スイッチオーバー中に更新されます。マスタからレプリカへのスイッチオーバーで、マスタの DNS レコードのアドレスはレプリカのアドレスによって置き換えられます。 レプリカからマスタへのスイッチバックで、アドレスは元の値に戻ります。
値を入力するには、ツリーの「ここをクリックすると新しい IP を追加します」というエントリをクリックします。
(Exchange 以外)このリダイレクション オプションは、マスタとの接続に NetBIOS 名前解決を使用する場合のみ適用できます。 ホスト名と NetBIOS 名が異なる場合は、このオプションを使用できません。 マスタとレプリカは同じドメイン内にある必要があります。
スイッチオーバーの間に、レプリカ コンピュータの名前はマスタ コンピュータの名前に変更され、マスタ コンピュータは一時的な名前に変更されます(マスタ サーバが稼動している場合)。 スイッチバックの間に、名前は元に戻ります。 ホスト名と NetBIOS 名は変更されます。 コンピュータ名の切り替えリダイレクションが有効になっている場合、マスタ サーバとレプリカ サーバは同じドメインのメンバである必要があります。
重要: クライアントがマスタ サーバ名を使用して接続されているファイル共有をリダイレクトする場合は、[コンピュータ名の切り替え]を有効にする必要があります。 たとえば、マスタ サーバの名前が fs01 で、クライアントが ¥¥fs01¥sharename または ¥¥fs01.domain.com¥sharename に接続している場合は、コンピュータ名の切り替え方式を使用する必要があります。 また、もう一方の方式も有効にしておくことをお勧めします。 DNS リダイレクションとコンピュータ名の切り替えリダイレクションの両方を使用するのが一般的です。
Windows 2008 および Windows 2008 R2 システムで、コンピュータ名の切り替えリダイレクション方法を使用する場合は、スイッチオーバーおよびスイッチバック後に再起動する必要があります。 システムが再起動するまでリバース シナリオを実行することはできません。これは、再起動が完了するまでコンピュータ名の切り替えが有効にならないためです。 この方法を使用する場合は[スイッチオーバーおよびスイッチバック後に再起動]プロパティを[オン]に設定することをお勧めします。
マスタ コンピュータの NetBIOS 名です。 この名前はここでは変更できません。
レプリカ コンピュータの NetBIOS 名です。 この名前はここでは変更できません。
このオプションが[オン]に設定されている場合、スイッチオーバーおよびスイッチバック後に、マスタ コンピュータとレプリカ コンピュータの両方が再起動されます。
スイッチオーバーの後、元のレプリカのコンピュータ名は変更されません。 代わりに、レプリカでは定義されたエイリアスを使用します。そのため、再起動は必要ありません。 このオプションを[オン]に設定した場合、[DNS リダイレクト]プロパティも[オン]にすることをお勧めします。
このオプションを使用すると、ユーザ定義スクリプトによって呼び出されるアクションが実行され、標準のリダイレクト方式を強化したり置き換えたりすることができます。
重要: スクリプトを使用する場合、各スクリプトは、マスタとレプリカの両方で同じパスにあり、同じ名前が付けられている必要があります。
アクティブなマシンが稼動している場合に、クライアントをスタンバイ マシンにリダイレクトしたり、またはアクティブ ホストでネットワーク リソースを解放するために、そのマシンで実行されるスクリプトの名前および完全パスを入力します。
前のプロパティで指定したスクリプトに渡される引数です。 引数の値は静的な値にする必要があります。
注: HA シナリオが実行を開始すると、アクティブからスタンバイへのリダイレクション スクリプトも自動的に実行されます。 この段階では、スクリプトはスタンバイ レプリカで実行されます。
クライアントをスタンバイ ホストにリダイレクトしたり、またはネットワーク リソースを追加するために、スタンバイ ホストで実行されるスクリプトの名前および完全パスを入力します。
前のプロパティで指定したスクリプトに渡される引数です。 引数の値は静的な値にする必要があります。
カスタム リダイレクション方式を完全にサポートするために必要です。 ここで入力されるカスタム スクリプトは、アクティブ サーバを識別するために使用されます。 エンジンは次のようにみなします。
実行するスクリプトの名前および完全パスを入力します。 このスクリプトで、シナリオの開始時にフォワード シナリオを実行するか、バックワード シナリオを実行するかが決定されます。 このスクリプトはマスタとレプリカの両方で実行されます。0 を返す方がアクティブです。 両方が同じ値を返した場合は、競合が報告されます。
前のプロパティで指定したスクリプトに渡される引数です。 引数の値は静的な値にする必要があります。
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