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アクティブ コントロール サービスとスタンバイ コントロール サービスの役割の切り換え

意図的な場合でもクラッシュによる場合でも、コントロール サービスをシャットダウンすると、固有の問題が発生します。 コントロール サービスが停止すると、概要ページとマネージャの間の通信が切断されます。 その結果、更新された情報を受信できなくなり、発生したイベントのタイプが表示されなくなります。 概要ページとマネージャが動作していても、コントロール サービスが停止していることを認識できず、この段階でスイッチオーバーを手動で開始できません。

CA ARCserve RHA は、コントロール サービス(「マネージャ」)がアクティブな状態に戻るように処理することで、切断の問題に自動的に対処します。 この処理に失敗し、アクティブなコントロール サービスが引き続き停止状態と認識された場合、CA ARCserve RHA はスイッチオーバーを自動的に開始します。 スイッチオーバーの間に、スタンバイ コントロール サービスがアクティブ コントロール サービスになります。 続いて、概要ページとマネージャが、新しいアクティブ コントロール サービスに自動的に再接続し、システムの更新された状態が再び表示されるようになります。 再接続の間、再ログインのメッセージが表示される場合もあります。

元のアクティブ コントロール サービスが再び有効になると、CA ARCserve RHA は、バックワード シナリオを自動的に開始します。 バックワード シナリオは、新しいアクティブ コントロール サービスから新しいスタンバイ コントロール サービスという逆方向のレプリケーションです。 この段階で、コントロール サービスの役割を元に戻すことができます。 その際、ユーザが行う必要があるのは、スイッチバック、つまり逆方向のスイッチオーバーを手動で開始することだけです。

デフォルトの自動スイッチオーバーに加え、アクティブ コントロール サービスとスタンバイ コントロール サービスとの間でスイッチオーバーを手動で開始することもできます。 自動または手動でスイッチ オーバーが開始された後は、すべて自動で処理が行われます。

アクティブ コントロール サービスとスタンバイ コントロール サービスの役割の切り替えには、いくつかの段階があります。

  1. スイッチオーバーの開始 - システムがアクティブ コントロール サービスの停止を検出した場合に自動的に実行する場合も、ユーザが手動で実行する場合もあります。
  2. スイッチオーバー プロセス、およびバックワード シナリオの自動開始 - この 2 つのプロセスは自動的に実行されるので、ユーザが無効にすることはできません。
  3. スイッチバックの開始 - 元のアクティブ コントロール サービスがアクティブ サーバに戻ることができるようになったときに、必ずユーザが手動で実行します。