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Exchange ハイ アベイラビリティ シナリオの作成

シナリオの作成については、「CA ARCserve RHA 管理者ガイド」で詳細に説明しています。 このセクションでは、Microsoft Exchange Server ハイ アベイラビリティ シナリオに固有の追加情報について説明します。 シナリオ作成ウィザードのガイドに従って、ハイ アベイラビリティ シナリオを作成するための手順を実行します。 完了したら、シナリオを実行して、データの同期を開始してください。 データベース サイズおよびネットワーク帯域幅によって、同期に時間がかかる場合があります。 同期が完了すると、ハイ アベイラビリティシナリオでレプリカ サーバを管理するため、障害が検出されるとすぐにマスタ サーバから引き継ぐことができます。

先に進む前に、相互参照情報があれば、その情報も含めて、手順全体を参照してください。

Exchange Server ハイ アベイラビリティ シナリオを作成する方法

  1. CA ARCserve RHA マネージャで[シナリオ]-[新規]をクリックするか、[新規シナリオ]ボタンをクリックします。
  2. [ようこそ]ダイアログ ボックスが開いたら、[新規シナリオの作成]を選択し、[次へ]をクリックします。
  3. [シナリオ タイプの選択]ダイアログ ボックスが開いたら、[Exchange]-[ハイ アベイラビリティ シナリオ(HA)]-[アシュアード リカバリを使用したレプリカ整合性テスト](オプション)を選択します。 アシュアード リカバリの詳細については、「CA ARCserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。
  4. [マスタおよびレプリカ ホスト]ダイアログ ボックスが開いたら、シナリオを指定し、マスタ サーバとレプリカ サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。 サーバのいずれかが MSCS クラスタの場合、クラスタ リソースの仮想サーバ名または IP アドレスを入力します。 [次へ]をクリックします。 詳細については、「リダイレクション方式」を参照してください。
  5. エンジンの検証が完了するまで待ちます。 必要に応じて[インストール]をクリックして一方または両方のサーバでエンジンをアップグレードし、[次へ]をクリックします。
  6. [レプリケーション用データベース]ダイアログ ボックスが開き、指定したマスタで自動検出されたすべての結果のリストが表示されます。 デフォルトでは、すべてのメールボックス ストアが含まれます。 必要に応じて選択内容を変更して、[次へ]をクリックします。

    重要: レプリケートされた Exchange Server 2007 シナリオにパブリック データベースのコピー、および Outlook 2003 以前のクライアントで必要なオフライン アドレス帳または Schedule+Free/Busy マスタの役割がある場合、レプリケーション シナリオにパブリック データベースを含める必要があります。

  7. [レプリカ環境設定]ダイアログ ボックスで、[次へ]をクリックし、レプリカ上の Exchange を自動設定してマスタと一致させます。

    CA ARCserve RHA 自動設定コンポーネントは、レプリケーション処理の間、マスタ サーバとレプリカ サーバ上の Exchange Server の環境設定が同一であることを検証します。 不一致がある場合、CA ARCserve RHA は必要なアクション(ストレージ グループ、パブリック フォルダ、またはメールボックス ストアのレプリカからの削除、新規作成、変更)を実行します。 環境設定プロセス中に実行される操作は、右側の[アクション]列に表示されます。

    Exchange Server 2010 では、複数のメールボックス データベース名に同じ名前は使えません。 レプリカ データベース名は <MasterName>_<XXXX> として表示されます。<XXXX> はランダムな数字を表わします。

    以下の自動設定タスクを実行できます。

  8. 終了したら、[次へ]をクリックします。
  9. [シナリオのプロパティ]ダイアログ ボックスが開いたら、必要に応じて、追加のプロパティを設定します。 [次へ]をクリックします。 詳細については、「シナリオのプロパティ」または「CA ARCserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。
  10. Exchange Server 2010 を実行している場合は、ws_rep.cfg ファイル内のプロパティを次のように設定します: ExDisableRedirectDNS=True (デフォルト設定) 詳細については、「リダイレクションの無効化」を参照してください。
  11. [マスタとレプリカのプロパティ]ダイアログ ボックスが開きます。 デフォルトの設定をそのまま使用するか、必要な変更を加えてから、[次へ]をクリックします。
  12. [スイッチオーバー プロパティ]ダイアログ ボックスで情報が取得されるまで待ちます。 必要なリダイレクションのプロパティを設定して、[次へ]をクリックします。 詳細については、「スイッチオーバーとスイッチバック」を参照してください。
  13. [スイッチオーバーとリバース レプリケーションの開始]ダイアログ ボックスから、必要に応じて、自動または手動スイッチオーバーを選択し、自動または手動リバース レプリケーションを選択します。

    これらのオプションの両方とも自動に設定することはお勧めできません。 詳細については、「シナリオのプロパティ」または「CA ARCserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。

  14. [次へ]をクリックして、シナリオの検証を開始します。 エラーが報告される場合、エラーを解決してから操作を続けてください。 検証が完了したら、[次へ]をクリックして、シナリオの作成を完了します。
  15. 必要に応じて、[今すぐ実行]または[終了]を選択します。 [今すぐ実行]を選択すると、同期処理が開始されます。 [終了]を選択すると、あとでシナリオを実行できます。 「ウィザード以外からのシナリオの実行」を参照してください。