前のトピック: CA ARCserve RHA PowerShell コマンドの使用

Resume-Scenario - 一時停止したレプリカのレプリケーションの再開

Resume-Scenario コマンドを使用して、一時停止したレプリカ ホスト上のレプリケーション プロセスを再開できます。 レプリケーションが再開されると、累積された変更が転送されて、レプリカに適用されるため、データの完全な再同期は不要です。

構文
Resume-Scenario [-Name] <文字列> [-Host] <文字列>
パラメータ
Name

シナリオ名。

Host

再開する一時停止したレプリカの名前。

例: 一時停止したレプリカ上でのレプリケーション プロセスの再開

resume-scenario "File Server 1" 192.168.1.153

結果:

シナリオ File Server 1 を以下で再開しています: 192.168.1.153

Run-Scenario - シナリオの開始

Run-Scenario コマンドを使用して、1 つまたは複数のシナリオを開始できます。

構文
Run-Scenario [-Name] <文字列> [-Mode] <文字列> [-Ignore] <ブール値> 
パラメータ
Name

シナリオ名。 Get-Scenario コマンドを使用して、複数のシナリオ名を入力できます。

Mode

同期モード。 以下のいずれかを入力します。

B=バイナリ

F=ファイル

Ignore

データの比較時に名前とサイズが同じファイルを無視します。 以下のいずれかを入力します。

1=はい

0= いいえ

注:

例: シナリオの開始

run-scenario "File Server 1" F 1

結果:

シナリオ File Server 1 を開始しています...

Run-Assessment - アセスメント モードでのシナリオの実行

Run-Assessment コマンドを使用して、実際にデータをレプリケートしなくても、レプリケーションに必要な正確な帯域幅使用率と圧縮率ベンチマークを評価できます。 このコマンドを実行すると、レプリケーションは行われませんが、統計情報が収集されます。 レポートは、アセスメント プロセスが停止すると生成されます。

重要: 評価期間が過ぎたら、必ず Stop-Scenario コマンド を使用して、アセスメント モードで実行されているシナリオを停止してください。

: アセスメント レポートを生成後に表示するには、概要ページから[レポート センター]を開いて、必要なレポートを選択します。

構文
Run-Assessment [-Name] <文字列>
パラメータ
Name

シナリオ名。

例: アセスメント モードでのシナリオの実行

run-assessment "File Server 1"

結果:

シナリオ File Server 1 が正常に実行されました

Set-Bookmark - リワインド ブックマークの設定

ブックマークは、リワインド バックする時点をマークするために手動で設定するチェックポイントです。 Set-Bookmark コマンドを使用して、特定のシナリオにブックマークを設定できます。 ブックマークは、過去のイベントに対してではなく、リアルタイムに設定されます。 データの不安定要因になる可能性があるアクティビティが発生する直前にブックマークを設定することをお勧めします。

注:

構文
Set-Bookmark [-Name] <文字列> [[-Message] <文字列>]
パラメータ
Name

シナリオ名。

Message (オプション)

ブックマークの名前。 デフォルト名には、ブックマーク設定の日付と時刻が含まれます。

注: ブックマークには、後で認識しやすいようにわかりやすい名前をつけることをお勧めします。

例: リワインド ブックマークの設定

set-bookmark "File Server 1" Backup1

結果:

シナリオ File Server 1: リワインド ブックマークが正常に設定されました

Stop-Scenario - シナリオの停止

Stop-Scenario コマンドを使用して、1 つ以上のシナリオを停止できます。

注: 操作が正常に完了したかどうかをチェックするには、Get-Scenario コマンドおよび Get-Events コマンドを使用します。

構文
Stop-Scenario [-Name] <文字列>  
パラメータ
Name

停止するシナリオの名前。 Get-Scenario コマンドを使用して、複数のシナリオ名を入力できます。

例: シナリオの停止

stop-scenario "File Server 1"

結果:

シナリオ File Server 1 が停止しました

Suspend-IsAliveCheck - 実行中のシナリオの IsAlive チェックの一時停止

Suspend-IsAliveCheck コマンドにより、指定された実行中の HA シナリオの IsAlive チェックを手動で一時停止できます。

構文
Suspend-IsAliveCheck [-ScenarioName] <文字列>  
パラメータ
ScenarioName

シナリオ名。

例: SQLscenario の IsAlive チェックを一時停止します。

Suspend-IsAliveCheck SQLscenario

結果:

SQLscenario の定期的な IsAlive チェックを一時停止します。

Suspend-Scenario - レプリカの更新の一時停止

Suspend-Scenario コマンドを使用して、一時停止したレプリカへの変更の配信を一時的に停止します。 一時停止中、レプリケーションが再開されるまでの間に発生した変更はスプールに蓄積されるので、再同期は必要ありません。

重要: 一時停止中は、Exchange Server、SQL Server、Oracle などのアプリケーションの開始も含め、いかなる形であれデータを変更する作業をレプリカ上で行わないでください。 レプリカ上でデータを変更するプログラムを開始する必要がある場合、アシュアード リカバリ オプションを使用することができます。

注:

構文
Suspend-Scenario [-Name] <文字列> [-Host] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ名。

Host

一時停止するレプリカ ホスト。

例: レプリカ上の更新の一時停止

suspend-scenario "File Server 1" 192.168.1.153

結果:

シナリオ File Server 1 は以下で一時停止されました: 192.168.1.153

Switchover-Scenario - スイッチオーバーの実行

Switchover-Scenario コマンドを使用して、所定の HA シナリオのスイッチオーバー プロセスを開始できます。 マスタとレプリカ間でロールをスイッチバックするには、Switchover-Scenario コマンドをもう一度実行します。

構文
Switchover-Scenario [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ名。

例: スイッチオーバーの実行

Switchover-Scenario "SQL Server 1"
結果
シナリオ SQL Server 1 を以下にスイッチオーバーしています: 192.168.1.153
完了しました。

Sync-Scenario - 同期の開始

Sync-Scenario コマンドを使用して、所定のシナリオのマスタおよびレプリカを同期することができます。 同期プロセスは、レプリケーションが実行中かどうかにかかわらず、いつでも手動でアクティブにできます。

構文
Sync-Scenario [-Name] <文字列> [-Mode] <文字列> [-Ignore] <ブール値> 
パラメータ
Name

シナリオ名。 Get-Scenario コマンドを使用して、複数のシナリオ名を入力できます。

Mode

同期モード。 以下のいずれかを入力します。

B=バイナリ

F=ファイル

Ignore

データの比較時に名前とサイズが同じファイルを無視します。 以下のいずれかを入力します。

1=はい

0= いいえ

例: 同期の開始

sync-scenario "File Server 1" F 1

結果:

以下のシナリオの同期を実行中です: FS 1...
完了しました。

Test-Integrity - アシュアード リカバリの整合性テストの実行

Test-Integrity コマンドを使用して、アシュアード リカバリのレプリカ ホストで自動整合性テストを起動できます。

注:

構文
Test-Integrity [-Name] <文字列> [-Host] <文字列>
パラメータ
Name

シナリオ名。

Host

テストするレプリカ ホストの IP アドレスまたはホスト名。

例: アシュアード リカバリの整合性テストの実行

Test-Integrity "Exchange Server 1" 192.168.1.153
結果
アシュアード リカバリを使用した整合性テストの開始: 192.168.1.153
完了しました。
アシュアード リカバリを使用した整合性テストの完了: 192.168.1.153

Unmount-Snapshot - スナップショットのマウント解除

Unmount-Snapshot コマンドを使用して、スナップショット自体を削除することなく、公開されたスナップショットをリリースすることができます。 スナップショットは引き続き公開されていますが、マウント ポイントは使用しません。

構文
Unmount-Snapshot [-Name] <文字列> [[-Index] [<Int32>]] [[-Port] [<文字列>]]
パラメータ
Name

スナップショットを公開するホストの名前です。

Index

Get-Snapshot コマンドによって返されるスナップショットのインデックス番号。

Port (オプション)

特定のホストへの接続に使用されるポート。 デフォルト ポートは 25000 です。

例: スナップショットのマウント解除

Unmount-Snapshot {97127d0b-f1c9-4db5-943d-96c39b712fe6} 1 
結果
スナップショット {97127d0b-f1c9-4db5-943d-96c39b712fe6} がマウント解除されます

編集コマンド

このセクションでは、シナリオとシナリオ グループを編集できるようにする CA ARCserve RHA PowerShell コマンドについて説明します。

Add-Dir - マスタおよびレプリカのホストへのルート ディレクトリの追加

Add-dir コマンドを使用して、マスタおよびレプリカのホストにルート ディレクトリを追加できます。 マスタとレプリカに同じルート ディレクトリ パスを定義するか、異なる 2 つのパスを入力することができます。 レプリカに別のパスを入力しない場合、デフォルトではマスタのパスと同じになります。

構文
Add-Dir [-Name] <文字列> [-MasterPath] <文字列> [[-ReplicaPath] [<文字列>]]  
パラメータ
Name

シナリオ名。

MasterPath

マスタのルート ディレクトリの完全パス。

ReplicaPath (オプション)

レプリカのルート ディレクトリの完全パス。 値を入力しない場合、マスタとレプリカに同じパスが使用されます。

例: マスタとレプリカへの同じルート ディレクトリの追加

add-dir "File Server 1" C:/Tools
結果
ルート ディレクトリ: C:/Tools が正常に追加されました

Add-Group - シナリオ グループの作成

Add-Group コマンドを使用して、新規シナリオ グループを作成できます。

注: シナリオが割り当てられていない場合、空のシナリオ グループは概要ページには表示されません。

構文
Add-Group [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

新規シナリオ グループの名前。

注: 複数のシナリオ グループに同じ名前を使用できないため、一意の名前を入力します。 新規グループに既存の名前を使用すると、システムによってその名前が自動的に変更されます。

例: 新規シナリオ グループの作成

add-group "File Server Scenarios"
結果
グループ「File Server Scenarios」が正常に追加されました

Add-Master - シナリオへのマスタ ホストの追加

Add-Master コマンドを使用して、所定のシナリオにマスタ ホストを追加できます。 マスタ ホストを定義する際に、そのホスト名を入力する必要があります。 さらに、マスタ IP アドレスを入力できますが、このパラメータは必須ではありません。

注:

構文
Add-Master [-Name] <文字列> [-Host] <文字列> [[-IP] [<文字列>]] 
パラメータ
Name

シナリオ名。

Host

新規マスタのホスト名。

IP (オプション)

新規マスタの IP アドレス。 IP アドレスが定義されていない場合、システムはデフォルトでは指定されたホスト名を使用して IP アドレスを検索し、最初に検出された IP アドレスを使用します。 このため、ホストに複数の IP アドレスがある場合、ここで使用する IP アドレスを入力することをお勧めします。

例: シナリオへのマスタ ホストの追加

add-master "File Server 1" 130.119.185.152
結果
マスタ「130.119.185.152」が正常に追加されました

Add-Replica - シナリオへのレプリカ ホストの追加

Add-Replica コマンドを使用して、所定のシナリオにレプリカ ホストを追加できます。 レプリカ ホストを定義する際に、そのホスト名を入力する必要があります。また、オプションで IP アドレスも入力できます。 次に、親ホスト名を入力する必要があります。これは、マスタまたは別のレプリカのいずれかです。

注: IP アドレスをホスト名として入力できます。

ACL のセキュリティの委任を使用しているときは、UserName、Password、DomainName の 3 つの追加のパラメータの値を入力する必要があります。

構文
Add-Replica [-Name] <文字列> [-Host] <文字列> [[-IP] [<文字列>]] [-Parent] <文字列> [[-UserName] <文字列>] [[-Password] <文字列>] [[-DomainName] <文字列>]
パラメータ
Name

シナリオ名。

Host

新規レプリカのホスト名。

IP (オプション)

新規レプリカの IP アドレス。 IP アドレスが定義されていない場合、システムはデフォルトでは指定されたホスト名を使用して IP アドレスを検索し、最初に検出された IP アドレスを使用します。 このため、ホストに複数の IP アドレスがある場合、ここで使用する IP アドレスを入力することをお勧めします。

Parent

新規レプリカ ホストの親ホスト。 親はマスタまたは上位のレプリカのいずれかになり、そのホスト名または IP アドレスのいずれかを使用できます。

UserName、Password、DomainName(ACL の場合のみ)

新規レプリカ ホストを追加する権限を持つユーザのユーザ名、パスワード、およびドメイン。

例: シナリオへのレプリカ ホストの追加

add-replica "File Server 1" 130.119.185.153 -parent 130.119.185.152
結果
レプリカ「130.119.185.153」が正常に追加されました

Add-Replicas - シナリオへの複数のレプリカ ホストの追加

Add-Replicas コマンドを使用して、所定のシナリオに複数のレプリカ ホストを一度に追加できます。 複数のレプリカ ホストを追加するには、それらのホストのホスト名と IP アドレスを含むテキスト ファイルを作成する必要があります。 このコマンドを使用する際には、最初にシナリオ名、および追加するすべてのレプリカ ホストの親ホストを定義する必要があります。 次に、新規ホストの詳細を含むファイルの名前とパスを指定します。

構文
Add-Replicas [-ScenarioName] <文字列> [-ParentHost] <文字列> [-FileName] <文字列>
パラメータ
ScenarioName

シナリオ名。

ParentHost

新規レプリカ ホストの親ホスト。 親はマスタまたは上位のレプリカのいずれかになり、そのホスト名または IP アドレスのいずれかを使用できます。

FileName

ホスト名とその IP アドレスを含むテキスト ファイル。 このテキストは、次の形式にする必要があります。

#ホスト名 IP アドレス

QA95-W2K3-SQL1 *130.119.185.155

QA95-W2K3-EX2 *130.119.185.153

UserName、Password、DomainName(ACL の場合のみ)

新規レプリカ ホストを追加する権限を持つユーザのユーザ名、パスワード、およびドメイン。

例: シナリオへの複数のレプリカ ホストの追加

add-replicas "Exchange Server" QA95-W2K3-EX1 D:¥New_Replica_Hosts.txt
結果
130.119.185.151 QA95-W2K3-EX1
130.119.185.152 QA95-W2K3-EX2
2 つのレプリカが追加されました。

Add-Scenario - 新規シナリオの作成

Add-Scenario コマンドを使用して、新規シナリオを作成できます。 新規シナリオを作成する際に、以下の項目を定義する必要があります。

新規シナリオは、ホストおよびルート ディレクトリなしで作成されます。 これらのパラメータは、後で Add-MasterAdd-Replica および Add-Dir コマンドを使用して定義します。

構文
Add-Scenario [-Name] <文字列> [[-Group] [<文字列>]] [[-Application] [<文字列>]] [[-Type] [<文字列>]] [[-AR] [<ブール値>] 
パラメータ
Name

新規シナリオの名前。

注: 複数のシナリオに同じ名前を使用できないため、一意の名前を入力します。 新規シナリオに既存の名前を使用すると、システムによってその名前が自動的に変更されます。

Group (オプション)

新規シナリオを含むシナリオ グループ名。

注:

  • グループ名を入力しないと、新規シナリオはデフォルトの Scenarios グループに割り当てられます。
  • ここで、新規グループ名を入力して、新規シナリオ グループを作成できます。 Add-Group コマンドを使用しても、新規シナリオグループを作成できます。
Application

データがレプリケートされるサーバのタイプは以下のとおりです。

  • EX - Exchange
  • SQL - SQL Server
  • ORA - Oracle
  • IIS - Internet Information Server
  • FS - ファイル サーバ
Type

ソリューションのタイプ:

  • DR - レプリケーション/ディザスタ リカバリ
  • HA - ハイ アベイラビリティ
AR

レプリカ サーバ上のデータのリカバリ機能に関するアシュアード リカバリ テストを実行するかどうか:

  • 0 - いいえ
  • 1 - はい

例: 新規シナリオの作成

add-scenario "File Server 1" "File Server Scenarios" FS DR 0
結果
シナリオ File Server 1 が正常に追加されました

Remove-Dir - マスタおよびレプリカからのルート ディレクトリの削除

Remove-Dir コマンドを使用して、マスタおよびレプリカ ホストからルート ディレクトリを削除できます。

注: このコマンドを使用して、レプリカからのみルート ディレクトリを削除することはできません。 マスタ ルート ディレクトリを削除すると、対応するレプリカ ルート ディレクトリも削除されます。

構文
Remove-Dir [-Name] <文字列> [-MasterPath] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ名。

MasterPath

マスタ上のルート ディレクトリ パス。

例: マスタおよびレプリカからのルート ディレクトリの削除

remove-dir "File Server 1" C:/Tools

結果:

ルート ディレクトリ: C:/Tools が削除されました

Remove-Group - シナリオ グループの削除

Remove-Group コマンドを使用して、所定のシナリオ グループを削除できます。

注: 空のシナリオ グループのみ削除できます。 シナリオを含むグループを削除する場合、最初にシナリオを削除する必要があります。

構文
Remove-Group [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

削除するシナリオ グループの名前。

例: シナリオ グループの削除

remove-group "new group 1"
結果
グループ new group 1 が削除されました

Remove-Replica - シナリオからのレプリカ ホストの削除

Remove-Replica コマンドを使用して、所定のシナリオからレプリカ ホストを削除できます。

構文
Remove-Replica [-Name] <文字列> [-Host] <文字列> [-Parent] <文字列>
パラメータ
Name

シナリオ名。

Host

削除するレプリカ ホストの名前。

Parent

レプリケーション ツリーから削除するレプリカ ホストの親。 マスタまたは上位のレプリカのいずれかになります。

例: シナリオからのレプリカ ホストの削除

remove-replica "FS 1" 130.119.185.153 -parent 130.119.185.152
結果
レプリカ 130.119.185.153 が削除されました   

Remove-Scenario - シナリオの削除

Remove-Scenario コマンドを使用して、所定のシナリオを削除できます。

注: 実行中のシナリオは削除できません。

構文
Remove-Scenario [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

削除するシナリオの名前。

例: シナリオの削除

remove-scenario "File Server 2"
結果
シナリオ File Server 2 が削除されました

Rename-Group - シナリオ グループの名前の変更

Rename-Group コマンドを使用して、所定のシナリオ グループの名前を変更できます。

構文
Rename-Group [-Name] <文字列> [-NewName] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ グループの現在の名前。

NewName

シナリオ グループの新しい名前。

注: 複数のシナリオ グループに同じ名前を使用できないため、一意の名前を入力します。 シナリオ グループに既存の名前を使用すると、システムがその名前を自動的に変更します。

例: シナリオ グループの名前の変更

rename-group Server "Exchange Server Scenarios"
結果
グループ サーバの名前が変更されました

Rename-Scenario - シナリオ名の変更

Rename-Scenario コマンドを使用して、所定のシナリオの名前を変更できます。

注: 実行中のシナリオの名前は変更できません。 実行中のシナリオの名前を変更する場合は、まずそのシナリオを停止する必要があります。

構文
Rename-Scenario [-Name] <文字列> [-NewName] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオの現在の名前。

New Name

シナリオの新しい名前。

例:

rename-scenario "File Server 1" "File Server"
結果
シナリオ File Server 1 の名前が変更されました













実行中にシナリオを変更するコマンド

シナリオの実行中に、一部のシナリオ プロパティを変更できるようになりました。 このセクションでは、実行中のシナリオを編集するためのコマンドの構文と例を示します。

Apply-AllPendingRuntmeChangeableScenarioProperties

Apply-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties コマンドでは、実行中、変更されたすべてのシナリオにすべての変更を適用できます。

構文
Apply-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties
パラメータ

なし

いくつかのシナリオのプロパティを変更したと仮定します。 それらの変更はすべて保留中です。 それらを即座に適用する場合に、このコマンドを使用します。

Apply-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties

Apply-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties コマンドでは、指定した実行中のシナリオにすべての変更を適用できます。

構文
Apply-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties [Name]
パラメータ

Name - 変更する実行中のシナリオの名前。

以下のコマンドは、FileServer という名のシナリオに変更を適用します。

Apply-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties FileServer
結果

結果として、プロパティとその値のリストが出力されます。

error_source : engine_verification_error

error_level: Error

host_index: 2

root_dir_index: 0

property_xpath: Scenario.ReplicationTree.ReplNode.ReplNode.SpecificReplicaProps. ReplicaScheduledTask.Suspend.SuspendScript.Path


Discard-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties

Discard-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties コマンドでは、すべてのシナリオ用に設定したすべての変更をキャンセルできます。

構文
Discard-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties
パラメータ

なし

Discard-RuntimeChangeableScenarioProperties

Discard-RuntimeChangeableScenarioProperties コマンドでは、指定した実行中のシナリオに対する任意の変更をキャンセルできます。

構文
Discard-RuntimeChangeableScenarioProperties [Name]
パラメータ

Name - 変更を破棄する実行中のシナリオ名です。

FileServer という名の実行中のシナリオに多数の変更を加えた結果、問題が検出された場合は、以下のコマンドを使用してシナリオのすべての値を元に戻します。

Discard-RuntimeChangeableScenarioProperties FileServer
結果

FileServer という名のシナリオに加えたすべての変更が、元の値にリセットされます。

特定のプロパティのみ元の値に設定する場合は、Set-RuntimeChangeableScenarioProperties して、実行中シナリオの指定したプロパティのみ変更します。 変更を破棄した場合 Get-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties リストのすべてのレコードは削除されることに注意してください。 Apply-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties を実行すると、指定したシナリオが実行時に変更されなかったことを警告するメッセージが表示されます。

Get-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties

Get-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties コマンドは、実行中に変更されたシナリオをすべてリスト表示します。

構文
Get-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties
パラメータ

なし

以下のコマンドは、実行中に変更されたすべてのシナリオをリスト表示します。

Get-AllPendingRuntimeChangeableScenarioProperties
結果

結果としてシナリオ名のリストが出力されます。

Get-AllRuntimeChangeableScenarioProperties

Get-AllRuntimeChangeableScenarioProperties コマンドでは、シナリオの実行中に変更可能なすべてのプロパティをリストできます。

構文
get-AllRuntimeChangeableScenarioProperties
パラメータ

なし

例:

以下のコードは、編集可能なプロパティをすべてリスト表示し、出力をテキスト ファイルにリダイレクトするコマンドを発行します。

Get-AllRuntimeChangeableScenarioProperties > d:¥1.txt
結果

編集可能なプロパティが、「シナリオ/マスタ/レプリカ/プロパティ名」という形式で表示されます。

Get-RuntimeChangeableScenarioProperties

Get-RuntimeChangeableScenarioProperties コマンドでは、指定したシナリオの実行中に編集できるプロパティをすべて検出できます。 このコマンドでは、そのシナリオで変更できるプロパティのリストが返されます。 I/O リダイレクション コマンドと組み合わせると、出力をテキスト ファイル用にフォーマットします。

構文
Get-RuntimeChangeableScenarioProperties [Name]
パラメータ

Name - 実行中のシナリオ名

例:

以下のコマンドでは、「FileServerScenario1」という名のシナリオで編集可能なすべてのプロパティが表示されます。

Get-RuntimeChangeableScenarioProperties FileServerScenario1
結果

Property: False

Host: 10.0.0.0

Value: False

Index: 111

Category: Replica

Name: SpecificReplicaProps.Suspend.SuspendScript

Get-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties

Get-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties コマンドでは、指定した実行中シナリオに対するすべての変更をリスト表示できます。

構文
Get-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties [Name]
パラメータ

Name - 実行中のシナリオ名

例:

以下の例では、FileServer という名のシナリオで変更されたすべてのプロパティがリストされます。

Get-PendingRuntimeChangeableScenarioProperties FileServer
結果

プロパティ、プロパティの元の値、プロパティの新しい値がリスト表示されます。

Set-RuntimeChangeableScenarioProperty

Set-RuntimeChangeableScenarioProperty コマンドでは、名前を指定したシナリオの実行中に、指定したプロパティの値を更新できます。

構文
Set-RuntimeChangeableScenarioProperty [Name] [Index] [Value] [Host]
パラメータ

Name - プロパティを変更する実行中のシナリオ名。

Index - 変更するプロパティのインデックスまたは名前。 正しい名前を取得するには、Get-AllRuntimeChangeableScenarioProperties または Get-RuntimeChangeableScenarioProperties コマンドを使用します。 インデックス値は内的に生成されます。タイプが同じ 2 つのシナリオでも、同じプロパティのインデックスが異なる場合があるからです。正確なインデックスまたは名前を取得するようにしてください。

Value - 指定したプロパティの新しい設定。

ホスト - (オプション)マスタまたはレプリカのプロパティを変更する場合のみ、ホストを指定する必要があります。 一般的なプロパティまたは HA プロパティについては、この値はオプションです。

例:

以下のコマンドは、一時停止スクリプト プロパティの引数を、名前に基づいて更新します。

Set-RuntimeChangeableScenarioProperty FileServer SpecificReplicaProps.Suspend.SuspendScript 456 -Host 10.0.0.1
結果

プロパティ、プロパティの元の値、プロパティの新しい値を表形式で表示します。

Test-RuntimeChangeableScenarioProperty

Test-RuntimeChangeableScenarioProperty コマンドでは、指定したプロパティがシナリオ実行中編集可能かどうかを確認できます。

構文
Test-RuntimeChangeableScenarioProperty [Name] [Index] [Host]
パラメータ

Name - 実行中のシナリオ名

Index - テストするプロパティのインデックスまたは名前

Host - オプション

以下のコマンドでは、FileServer という名の実行中のシナリオについて、インデックスが 113 のプロパティをテストします。

Test-RuntimeChangeableScenarioProperty FileServer 113 -host 10.0.0.3
結果

指定したインデックスまたはプロパティ名について TRUE または FALS の値。

モニタリング コマンド

このセクションでは、DR および HA プロセスをモニタできるようにする CA ARCserve RHA PowerShell コマンドについて説明します。

Get-Dirs - シナリオのルート ディレクトリの一覧表示

Get-Dirs コマンドを使用して、すべてのルート ディレクトリの一覧を表示できます。

構文
Get-Dirs [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ名。

例: 所定のシナリオのルート ディレクトリの一覧表示

get-dirs "File Server 1"
結果
ID       : 2721474912
Scenario : File Server 1
Master   : 192.168.1.152
Path     : C:/Tools
DB       : False

Get-Events - シナリオのイベントのリスト表示

Get-Events コマンドで所定のシナリオのレプリケーション イベントのリストが表示されます。 このイベント リストには、情報、警告およびイベントが含まれる場合があります。 表示される情報は、イベント ID、イベントの日付と時刻、シナリオ名、イベントの重大度およびイベント メッセージで構成されます。

構文
Get-Events [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

表示するイベントのシナリオ名。

例: 自動サイズ設定形式の表で所定のシナリオの一覧を表示

get-events "File Server 1" | FT -auto
結果
ID      Time                  Scenario      Severity    Message
--      ----                  --------      ------    ----------
SM00165 10/28/2008 6:02:52 PM File Server 1 Significant Connected to...
SR00014 10/30/2008 7:17:31 PM File Server 1 Significant Starting...
SR00139 10/30/2008 7:17:35 PM File Server 1 Significant Starting File...
IR00119 10/30/2008 7:18:16 PM File Server 1 Info        Root directory...
SR00120 10/30/2008 7:18:16 PM File Server 1 Significant Synchronization...
IM00405 10/30/2008 7:15:06 PM File Server 1 Info        Posting... 
SR00202 10/30/2008 7:18:21 PM File Server 1 Significant All modifications...
SR00096 11/3/2008 6:47:40 PM  File Server 1 Significant Stopping scenario...

Get-Group - 所定の名前を持つグループの一覧表示

Get-Group コマンドを使用して、所定の名前を持つすべてのシナリオ グループの一覧を表示できます。 このリストを表示するには、検索する名前を入力する必要があります。

さらに、このコマンドを使用して、既存のすべてのシナリオ グループの一覧を表示できます。 すべてのシナリオ グループの一覧を表示するには、シナリオ名なしでコマンドを入力します。

構文
Get-group [[-GroupName] [<文字列>]]
パラメータ
Name

シナリオ グループの名前。

注: ワイルドカード「*」または「?」をシナリオ グループ名の一部として使用できます。

例: 所定の名前を持つすべてのシナリオ グループの一覧表示

get-group *Server*
結果
File Server Scenarios 2
File Server Scenarios 1
Exchange Server Scenarios
File Server Scenarios

Get-Hosts - シナリオのすべてのホストの一覧表示

Get-Hosts コマンドを使用して、所定のシナリオのすべてのホストの一覧を表示できます。

構文
Get-Hosts [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ名。

例: 自動サイズ設定形式の表で所定のシナリオのホストの一覧を表示

Get-Hosts "File Server 1" |FT -auto
結果
Scenario      Name          Role    Parent         State   IP            Port
--------      ----          ----    ------         -----   --            ----
File Server 1 192.168.1.152 Master  --            Running 192.168.1.152 25000
File Server 1 192.168.1.153 Replica 1192.168.1.152 Running 192.168.1.153 25000

Get-Scenario - 所定の名前を持つシナリオのリスト表示

Get-Scenario コマンドを使用して、所定の名前を持つすべてのシナリオのリストを表示できます。 このリストを表示するには、検索する名前を入力する必要があります。

さらに、このコマンドを使用して、既存のすべてのシナリオのリストを表示できます。 すべてのシナリオのリストを表示するには、シナリオ名なしでコマンドを入力します。

構文
Get-Scenario [[-Name] [<文字列>]] 
パラメータ
Name

シナリオ名。

注: ワイルドカード「*」または「?」をシナリオ名の一部として使用できます。

例: 自動サイズ設定形式の表で所定の名前を持つすべてのシナリオの一覧を表示

get-scenario File* |FT -auto
結果
ID         Group     Name            Type       Master        State   Sync  AR
--         -----     ----          ----       ------         -----   ---- --
1123633852 Scenarios FileServer    FileServer                Unknown File False
1123633468 Scenarios File Server 1 FileServer 192.168.1.153  Stopped File False

Get-Snapshot - レプリカ ホストの VSS スナップショットを表示

Get-Snapshot コマンドを使用して、所定のレプリカ ホストのすべての VSS スナップショットを表示できます。

構文
Get-Snapshot [-Name] <文字列> [[-Port] <文字列>]
パラメータ
Name

シナリオに表示されるホストの名前。

Port (オプション)

所定のホストへの接続ポート。 デフォルトのポート番号は 25000 です。

例: 自動サイズ設定形式の表で所定のレプリカ ホストのすべての VSS スナップショットを表示

Get-Snapshot 130.119.173.7 |FT -auto
結果
Index Snapshot        Created               Exposed Mounted     Drive Scenario
----- --------        -------               ------- -------     ----- --------
0     {4f2bb053-5f2d} 11/18/2008 4:03:09 PM False   Not Mounted C:/   FileServer
1     {bcbdda2b-6165} 11/18/2008 4:06:00 PM False   Not Mounted C:/   FileServer
2     {c1f206be-2ad0} 11/18/2008 4:07:17 PM False   Not Mounted C:/   FileServer

Get-State - 特定のホストに定義されたすべてのシナリオの一覧を表示

Get-State コマンドを使用して、特定のホストに定義されたすべてのシナリオを詳細および状態と共に一覧表示します。

構文
Get-State [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

ホストの名前。

例:

get-state 130.119.185.152
結果
ID	: 2505374864
グループ: FS シナリオ
名前	: FS 1
タイプ	: ファイル サーバ
マスタ	: 130.119.185.152
ステータス: 実行中
同期	: ファイル
AR	: False

ID	: 2721467841
グループ: File Server Scenarios
名前	: File Server 1
タイプ	: ファイル サーバ
マスタ	: 130.119.185.152
ステータス: 停止
同期	: ファイル
AR	: False

Get-Stats - シナリオの統計情報を表示

Get-Stats コマンドを使用して、シナリオの実行中にホスト別の統計情報を表示できます。

構文
Get-Stats [-Name] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ名。

例: 所定のシナリオの実行中にレプリケーション統計情報を表示

get-stats "File Server 1"
結果
シナリオ		: File Server 1
名前		: 192.168.1.152
役割		: マスタ
スプール サイズ	: 0
同期ファイル	: 345
同期(MB)	: 86
レプリケート(MB): 0

シナリオ		: File Server 1
名前		: 192.168.1.153
役割		: レプリカ
スプール サイズ	: 0
同期ファイル	: 345
同期(MB)	: 86
レプリケート(MB): 0 

ユーザ管理コマンド

このセクションでは、ユーザ グループおよび ACL ベースのコントロール サービスのユーザをモニタおよび管理できるようにする CA ARCserve RHA PowerShell コマンドについて説明します。

: ACL コマンドを使用するには、特別なライセンスが必要です。

Get-SuperUserGroup - スーパー ユーザ グループ名の表示

Get-SuperUserGroup コマンドを使用して、接続されているコントロール サービスのスーパー ユーザ グループの名前を表示することができます。

構文
Get-SuperUserGroup

: このコマンドにはパラメータがありません。

例: スーパー ユーザ グループの名前の表示

Get-SuperUserGroup
結果
QA95-W2K3-SQL¥¥CA XOsoft Users

Set-SuperUserGroup - スーパー ユーザ グループの変更

Set-SuperUserGroup コマンドを使用して、スーパー ユーザ グループを変更できます。

構文
Set-SuperUserGroup [-GroupName] <文字列>
パラメータ
GoupName

新規スーパー ユーザ グループの名前。

例: スーパー ユーザ グループの変更

Set-SuperUserGroup Administrators
結果
スーパー ユーザ グループが正常に設定されました

Get-Users - スーパー ユーザ グループのすべてのユーザの一覧表示

Get-Users コマンドを使用して、スーパー ユーザ グループに属しているすべてのユーザを一覧表示できます。

構文
get-users 

: このコマンドにはパラメータがありません。

例: スーパー ユーザ グループに属しているすべてのユーザの一覧表示

get-users
結果
QA95-W2K3¥Administrator
QA95-W2K3-SQL¥User2
QA95-W2K3-SQL¥User1

Get-ScenarioUsers - シナリオに対する権限を持つすべてのユーザの一覧表示

Get-ScenarioUsers コマンドを使用して、特定のシナリオに対する権限を持つすべてのユーザを一覧表示できます。

構文

get-ScenarioUsers [-ScenarioName] <文字列>

パラメータ
ScenarioName

シナリオ名。

例: 所定のシナリオに対して権限を持つすべてのユーザの一覧表示

Get-ScenarioUsers "File Server"
結果
name
----
QA95-W2K3-SQL¥User2
QA95-W2K3-SQL¥User1

Set-ScenarioUser - シナリオに対する権限の、ユーザへの割り当て

Set-ScenarioUser コマンドを使用して、特定のシナリオに対する権限をユーザに割り当てることができます。

構文
Set-ScenarioUser [-Name] <文字列> [-User] <文字列> [-Right] <文字列> 
パラメータ
Name

シナリオ名。

User

ユーザのフルネーム。

Right

シナリオに対してユーザが行使できる権限の種類。 以下のいずれかを入力します。

A = 管理者

C = コントロール

V = 表示のみ

例: 所定のシナリオに対するコントロール権限のユーザへの割り当て

Set-ScenarioUser "File Server" QA95-W2K3-SQL¥User2 C
結果
権限がユーザに正常に設定されました

Remove-ScenarioUser - シナリオに対するユーザの権限のキャンセル

Remove-ScenarioUser コマンドを使用して、特定のシナリオに対するユーザの権限をキャンセルできます。

構文
Remove-ScenarioUser [-Name] <文字列> [-User] <文字列>
パラメータ
ScenarioName

シナリオ名。

UserName

ユーザの名前。

例: 所定のシナリオに対するユーザの権限のキャンセル

Remove-ScenarioUser "File Server" QA95-W2K3-SQL¥User2
結果
ユーザの権限が正常に削除されました。