CA ARCserve RHA r16 SP2 › 新しい機能および拡張機能
新しい機能および拡張機能
CA ARCserve RHA r16 SP2 では、以下の機能がサポートされます。
ベア メタル マシンへのリストアのサポート
このリリースの CA ARCserve RHA では、ベア メタル マシンへのデータのリストアがサポートされています。 フェールオーバ/スイッチオーバーを実行した稼働中のシステム、またはブックマーク リワインド ポイントから、ベア メタル マシン(物理または仮想)にリストアできます。 この機能では、データのリストアだけでなく、オペレーティング システム、アプリケーション、および他の必要なコンポーネントをインストールして、ベア メタル マシンが構築されます。
ベア メタル リカバリには以下の利点があります。
- データをリストアする前に、マスタと類似したマシンを構築します。
- 類似していないハードウェアに対しても、データのリカバリを行うことができます。
- データは、ボリューム レベルでリカバリします。
NAT サポート
このリリースでは、NAT (ネットワーク アドレス変換)環境で CA ARCserve RHA を展開できます。 この機能では、ホスト サーバが NAT デバイスまたはファイアウォールの内側にある環境で RHA を設定できます。 たとえば、マスタが NAT デバイスの内側、コントロール サービスとレプリカがパブリック ドメイン上にある場合でも設定が可能です。
この機能を使用するために、CA ARCserve RHA は RHA NAT ユーティリティを提供しています。 NAT デバイスの内側にあるホスト上で RHA NAT ユーティリティを設定します。
RHA NAT 機能はレプリケーション、リストア、フェールオーバおよびシナリオ管理をサポートしています。
拡張機能
このリリースの CA ARCserve RHA では、以下の拡張機能が提供されています。
- ボリューム スナップショット管理サポート: ボリューム スナップショットが簡略化され、ボリューム スナップショットを一か所で設定できます。 さらに、ブックマークの作成中にスナップショットを作成するかどうかを指定できます。 ブックマークの作成中に、このオプションのチェック ボックスを利用できます。
- 高度な帯域幅および I/O 制限: 帯域幅スケジューラの機能が拡張され、週全体で一時間ごとの帯域幅を設定できます。 たとえば、月曜日の 9:00 AM は 256 KB、水曜日の 4:00 PM は 192 KB などのように設定できます。
- アクティブ サーバのリカバリ: フル システム シナリオでアクティブ サーバのリカバリ機能がサポートされました。 この機能を使用して、スイッチオーバーまたはスイッチバックをシミュレートできます。
- 仮想マシンの開始/停止: [ツール]メニューに、仮想マシンを停止または開始するための新しいオプションが追加されました。 このオプションは、データ リカバリまたはハイ アベイラビリティのフル システム シナリオで利用可能です。
- すべての VM リソースの削除: [ツール]メニューに、一時 VM リソースを削除するための新しいオプションが追加されました。 この操作では、ディスク ファイル、スナップショット、および他の一時ファイルなどの一時リソースを削除できます。
- VMware Distributed Virtual Switch: フル システム シナリオに VMware Distributed Virtual Switch のサポートが追加されました。 ネットワーク マッピング中に vSphere Distributed Virtual Switch を選択できます。
- コントロール サービスのプロキシ サポート: RHA コントロール サービスの HTTP プロキシ サポートが追加されました。 このサービスにより、HTTP プロキシ サーバを使用して、コントロール サービスを RHA エンジン ホストに接続できます。
- データ リワインドのパフォーマンス: リワインド ポイントのクエリ機能が再構成され、ユーザ インターフェースが再設計されました。 リワインド中にイベント ポイントを高速検索できます。 100 万件のイベントがあっても、応答時間は高速です。
- スケジュール済みブックマーク: [スケジュール済みブックマークの有効化]という新規プロパティが追加され、MSSQL のような DB シナリオ、および Exchange シナリオのブックマーク スケジュールを作成できるようになりました。
- CAVSSSoftProv サービス: CAVSSSoftProv サービスは不要になりました。
- ログ収集ユーティリティ: ログ収集ユーティリティが追加されました。 このユーティリティは、マスタとレプリカからのイベント ログと共に、マスタ、レプリカ、およびコントロール サービスのログを自動的に取得できます。
- アプリケーションの整合性を保つスナップショットを作成: この機能を使用すると、RHA エンジンが、Exchange VSS ライタや MSSQL VSS ライタなどのアプリケーション VSS ライタを呼び出して、アプリケーションの整合性を保つスナップショットを作成することができます。 スナップショットは、ブックマーク作成中にマスタ上で作成されます。
- レプリカでアーカイブ属性を保持する: レプリケーション プロパティに追加された新しいプロパティ。 オンにすると、マスタとレプリカのファイルが同一の場合、同期中にレプリカ上のアーカイブ属性を保持します。
- ローカル アカウント名の保存: ローカル アカウント名をレプリカ マシンで保持するための、レプリケーション プロパティに追加された新しいプロパティ。 シナリオを実行する前に、マスタとレプリカの両方で同じローカル ユーザまたはグループを手動で作成します。 このプロパティをワークグループ環境で使用します。 このプロパティは Windows マシンにのみ適用可能です。
- DNS 更新ツールを使用した DNS リダイレクション: このツールを使用して、マスタ サーバの DNS A レコードを、レプリカの IP アドレスに解決するように変更します。 このツールは、[VM の開始/停止]機能を使用して VM を開始または停止した後に使用します。 RHA エンジンのインストール フォルダにある update_dns.exe ファイルを実行して、このツールを使用することができます。
- フル システム シナリオのオフライン同期サポート: オフライン同期は、フォワード シナリオ、バックワード シナリオ、およびベア メタル リストア シナリオを含むフル システム シナリオに対応するように拡張されました。