バックアップのベスト プラクティス
- WAN リンクを介して Microsoft Exchange Online サーバからデータを取得する最初のフル バックアップでは、バックアップ時間が長くなることが予期されます。
- 最初のフル バックアップのバックアップ時間が長いので、環境上の障害による中断を避けるために、バックアップ中のハードウェア、ネットワーク、およびリソース(たとえば、バックアップ先のディスク容量、メモリ、CPU など)の可用性の確保に必要な設定を確認してください。
- バックアップの進行中に計画的な停電やネットワーク ダウンタイムが予期される場合は、手動でバックアップをキャンセルします。適時の操作により、データが次のバックアップ ジョブで使用可能な状態に保たれます。
- 注: バックアップ中にマシンで予期しないシャット ダウンやプロセス終了が発生すると、実行中のジョブのバックアップ セッションが削除され、バックアップを再度実行する必要があります。
- バックアップを高速化するために、大規模なバックアップを管理しやすい小規模なバックアップ ジョブに分割します。
- 例: 500 人のユーザを保護する必要がある場合、プランで 2 つのバックアップ アカウントを使用します。各バックアップ アカウントで、それぞれ 250 人のユーザに対して 2 つの並列ジョブを実行できます。
- Arcserve UDP v6.5 では、サポートされている保護データのサイズは、デフォルトで 8 テラバイト(圧縮済み)に制限されています。サイズを設定するには、プロキシ ノードで以下のレジストリ値を作成します。
- [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFBackupDll\<NodeGUID>]
- " VirtualDiskSize "=dword:00000002
- 上の例では、サイズを 2 TB に設定します。
- 注: 仮想ディスクのサイズを大きくすると、以下のジョブの速度に影響を及ぼします。
- テープへのコピー、レプリケーション、クラウドへの復旧ポイントのコピー。
- 現在のソース データ サイズとその増加に基づき、仮想ディスクのサイズを選択します。
- 例: すべてのユーザの合計サイズが 500 GB で、1 日あたりの平均のデータ量増加が 1% (5 GB)である場合、最初のフル バックアップおよび 30 日間の毎日の増分バックアップに対応するために、1 か月間で 500 GB + 5 GB * 30 日間 = 650 GB のディスク容量が必要です。
- したがって、必要なディスクの最小サイズは 7 TB (非圧縮)となります。
- スロットル スケジュールを適切に使用して、業務時間外にバックアップが必要な帯域幅を利用できようにします。少数のユーザに対する小規模なバックアップを実行して、バックアップ ジョブによるネットワーク使用率を評価し、それに応じてスロットル値を設定します。
- バックアップ アカウントが必須の前提条件を満たしていることを確認します。詳細については、リンクを参照してください。
- Exchange Online サーバの接続に使用されるネットワーク リンクが不安定で、バックアップが頻繁にキャンセルされる場合は、マージされていない多数のセッションを保持するように復旧ポイントの保存ポリシーを設定します。
- 毎日の増分バックアップのデフォルト値: 7
- 手動バックアップのデフォルト値: 31
- 毎日、毎週、および毎月のバックアップを少なくとも 1 つ保持するように、バックアップ スケジュールを設定します。
- セットアップに十分なライセンスがあることを確認します。ライセンス マネージャを使用してライセンスを管理できます。詳細については、FAQ セクションの Q.4 を参照してください。