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Arcserve UDP でのデデュプリケーション データ ストアの設定

デデュプリケーション データ ストアの設定で重要なパラメータを以下に示します。

データ デスティネーション

データ デスティネーションは、保護データを保存するために使用します。ソースの元データ ブロックが含まれることになるため、データ デスティネーションにはより大きなディスクを使用することをお勧めします。

インデックス デスティネーション

インデックス デスティネーションは、インデックス ファイルを保存するために使用されます。デデュプリケーション処理のスループットを改善するために、別のディスクを使用することをお勧めします。

ハッシュ デスティネーション

ハッシュ デスティネーションは、ハッシュ ファイルを保存するために使用されます。必要なメモリ割り当てを低く抑えながらデデュプリケーション容量を増加させることができる高速な SSD ドライブを使用することをお勧めします。

高速な SSD 上にハッシュ デスティネーションを設定すると、必要なメモリ割り当てを低く抑えながらデデュプリケーション容量を増加させるために使用できます。

バックアップ先フォルダ

.D2D ファイルおよびカタログ ファイルが存在するデスティネーション フォルダです。

ブロック サイズ

「デデュプリケーション ブロック サイズ」は「推定デデュプリケーション容量」にも影響を与えます。デフォルトの「デデュプリケーション ブロック サイズ」は 16 KB です。これを 32 KB 設定すると、「推定デデュプリケーション容量」は 2 倍になります。デデュプリケーション ブロック サイズを大きくした場合の影響とは、デデュプリケーション率を低下させる可能性があるということ、また同時にメモリ要件が減少するということです。

メモリ割り当て

メモリ要件を見積もるには、[メモリおよびストレージの要件の推定]ツールを使用します。割り当てられているメモリが十分でなく、メモリが完全に使用されていると、新しいデータによって新しいハッシュがハッシュ DB に挿入されません。そのため、その後にバックアップされるデータはデデュプリケートできず、デデュープ率が低下します。何らかの理由でメモリを増設できない場合は、デデュプリケーション ブロック サイズを増加させることを試みてください。それにより、メモリ要件が減少します。

注:既存のデータ ストアについては、ブロック サイズを変更できません。

ハッシュ メモリがいっぱいになると新しいバックアップ ジョブが開始できないことに注意してください。ただし、進行中のバックアップ ジョブ(ハッシュ メモリがいっぱいになる前に開始されたもの)については、続行し、完了することができます。この場合、新しいハッシュ キーはハッシュ データベースに挿入されません。その結果、デデュープ率が影響を受けます。

これは、進行中のバックアップ ジョブに含まれるすべてのデータ ブロックが依然としてハッシュ データベース内の既存のハッシュ キーと比較されるためです。

• 既存のハッシュ キーと重複するデータ ブロックは、ディスクに書き込まれません。

• 既存のハッシュ キーと重複しないデータ ブロックは、ディスクに書き込まれます。ただし、ハッシュ データベースがいっぱいであるため、新しいハッシュ キーはハッシュ データベースに挿入されません。そのため、後続のデータ ブロックをこれらの新しいハッシュ キーと比較できません。