- メッセージング シングル インスタンス ストレージを使用する(Exchange Server 2003 および 2007) - このオプションは、メッセージの添付ファイル、メッセージ本文、およびその他のコンポーネントがすでにバックアップされているかどうかを確認し、1 つのコピーのみをバックアップします。 この設定により、添付ファイルとメッセージを参照するたびにバックアップする必要がなくなります。 その結果、バックアップのサイズを大幅に小さくすることができます。
シングル インスタンス ストレージを使用しない場合 - シングル インスタンス ストレージを使用しないと、Exchange Server はメールボックスごとにスキャンされ、個々のメッセージの本文と添付ファイルのコピーが受信時にバックアップされます。これは、データがすでにバックアップされているかどうかに関係なく行われます。
- ローカルのパブリック フォルダのみバックアップする(Exchange Server 2003/2007/2010) - Exchange Server では、組織内の多くのサーバ上で、パブリック フォルダに複数のパブリック フォルダ ストアを組み込むことができます。 その結果、あるパブリック フォルダのバックアップを選択すると、多くのバックアップ フォルダ ストアをバックアップすることになります。 このオプションを使用すると、パブリック フォルダをバックアップする際にリモートのパブリック フォルダのドキュメントを除外できるため、時間を節約し、パフォーマンスを最大限にすることができます。
- スレッド数 - MAPI への接続でセッションごとに使用するスレッド数を指定します。 大きい数値を設定すると、パフォーマンスが向上しますが、同時に CPU の使用率も高くなります。 デフォルトの値は CPU の個数に 1.5 をかけて小数点以下を切り捨てた整数で、設定可能な範囲は 1 ~ 64 です。
- スレッド優先度 - スレッドに設定する優先度を指定します。低、中、高のいずれかを選択します。 高い優先度を設定したスレッドには、オペレーティングシステムによって多くの CPU サイクルが与えられます。 [スレッド数]フィールドで大きな数値を指定している場合は、スレッドの優先度を下げてサーバに対する負荷を軽くする必要があります。
- 最大バックアップ サイズ - バックアップ時に情報を効率的に流すために、データはトランジション キューに格納されます。 この設定では、このトランジション キューのサイズを指定します。 デフォルトのキュー項目の最大値は 256 で、サポートされている範囲は 32 ~ 1024 です。
- 最大リストア サイズ - SIS リストアで使用するメモリのしきい値で、データ量がこれを超えると指定した一時格納場所にオブジェクトが保存されるようになります。 キャッシュされる SIS データの量がこの値を超える場合は、大きな値を指定するとパフォーマンスが向上します。 キャッシュされている SIS データの量がこの値を超えても、リストア処理には影響しませんが、アクティビティ ログには通知メッセージが記録されます。 デフォルトのリストア メモリ最大値は搭載されている RAM 容量の半分で、サポートされている範囲は 32 ~ 1024 です。
- 最大再試行回数 - この設定では、Exchange Server からオブジェクトを取得しようとして MAPI エラーやタイムアウトが発生したとき、取得操作を再試行する回数を指定します。 バックアップ処理がサードパーティ製アプリケーションと競合する場合や、処理に時間のかかるアクティビティの処理中にバックアップを実行する場合に、この設定が役に立ちます。 MAPI エラーやタイムアウトが発生すると、そのとき取得しようとしていたオブジェクトはスキップされますが、バックアップは引き続き処理され、指定した場所にあるログに通知メッセージが記録されます。 デフォルトの再試行回数は 1 で、サポートされている範囲は 0 ~ 10 です。
- 再試行間隔 - この設定では、Exchange Server からオブジェクトを取得しようとして MAPI エラーやタイムアウトが発生したとき、取得操作を再試行するまでの時間を指定します。 バックアップ処理がサードパーティ製アプリケーションと競合する場合や、処理に時間のかかるアクティビティの処理中にバックアップを実行する場合に、この設定が役に立ちます。 MAPI エラーやタイムアウトが発生すると、そのとき取得しようとしていたオブジェクトはスキップされますが、バックアップは引き続き処理され、指定した場所にあるログに通知メッセージが記録されます。 デフォルトの再試行間隔は 0 で、サポートされている範囲は 0 ~ 60 です。
- ログ レベル - この設定では、デバッグ追跡と指定したログ出力フォルダにあるログの詳細レベルを指定します。 ログの詳細レベルによって、デバッグ トレースとログの詳細レベルが決まります。 これは CA ARCserve Backup マネージャ ウィンドウのアクティビティ ログの詳細レベルには影響しません。 デフォルトのログ詳細レベルの値は 1 で、サポートされている範囲は 0 ~ 5 です。 エージェント側のログを無効にする場合は 0 を使用してください。 無効にしない場合は、必ず 1 を使用してください。
重要: 弊社カスタマ サポート担当者の指示がない限り、この値は変更しないでください。
- 再開ジョブ レベル - この設定では、ジョブが正常に終了しなかった場合、以前にバックアップ済みのメールボックスとルート パブリック フォルダのバックアップをスキップして、中断した時点からジョブを続行します。 クラスタがフェールオーバしてもジョブを続行する場合に、この設定が役に立ちます。 デフォルトのジョブ続行レベルは 1 で、サポートされている範囲は 0 ~ 2 です。 0 を指定するとジョブは続行されず、1 を指定するとメークアップ ジョブのみが続行されます。中断されたジョブをすべて続行するには、2 を指定します。
注: ジョブは中断された時点から続行され、元のジョブでバックアップ済みとなっている項目はスキップされます。したがって、スキップされた項目が元のジョブで正常にバックアップされていること、およびそれらの項目がリストア ビューで参照できることを確認する必要があります。
- ログのスキップ設定 - 各バックアップ ジョブが終了すると、[アクティビティ ログ]に各セッションのサマリが表示されます。 個々のフォルダ、メッセージ、添付ファイルがバックアップされない場合、デフォルトでは、その詳細がエージェントのログ ディレクトリにあるスキップ ログに記録されます。 スキップ ログ情報を[アクティビティ ログ]に表示する場合、またはスキップ ログに記録するだけではなく[アクティビティ ログ]にも表示する場合、この設定を使用して場所を設定できます。 デフォルトのログ スキップ レベルは 0 で、サポートされている範囲は 0 ~ 2 です。 0 はスキップ ログのみ、1 はアクティビティ ログのみ、2 はスキップ ログとアクティビティ ログの両方に情報を記録します。
注: このスキップ ログは、Exchange Server 内の破損メッセージのトラッキングにも有効です。
- ユーザ プロパティの詳細をバックアップする - Exchange Server 2003、Exchange Server 2007、Exchange Server 2010、または Exchange Server 2013 を使用している場合、このオプションを設定して、より詳細なユーザ プロパティをバックアップすることができます。これによって、リストア オプションの[ユーザが存在しない場合、作成する]を使用した場合のリストア内容が決まります。
注: リストア オプションの詳細については、「ドキュメント レベルのリストア オプション」を参照してください。
このオプションを有効にしなかった場合、メールボックスに関連付けられている表示名のみがバックアップされます。 これは、そのユーザをプレースホルダとして使用して、監査や試験的なリストアを実行する場合に役に立ちます。 このオプションを有効にすると、名、姓、FAX 番号、住所など、ほとんどのプロパティ情報がバックアップされます。 これは、マイグレートの際に役に立ちますが、バックアップの所要時間は長くなります。
- パージ オプションを無効にする - バックアップ ジョブが時間単位のバックアップ方式で作成されている場合、[バックアップ後にドキュメントをパージする]オプションを有効にして、バックアップ後にドキュメントを自動的に削除できます。 ただし、このオプションの使用には注意が必要なので、安全機能として[パージ オプションを無効にする]を有効にし、パージを無効にしてエージェントが Exchange Server を廃棄するのを防ぐことができます。
- リストア用プレフィックス - リストアの際、同じ組織内で既存のユーザとメールボックスを複製する場合は、ユーザ名とメールボックス名に文字列を追加する必要があります。 この追加する文字列を、このフィールドで指定します。 システムによっては、ユーザ名とメールボックス名に 20 文字までしか使えない場合があるため、文字列はなるべく短くします。 複製を作成しない場合は、このフィールドを空白のままにしておきます。
注: このオプションは、[メールボックスが存在しない場合、作成する]オプションと共に使用する必要があります。 [メールボックスが存在しない場合、作成する]の詳細については、「ドキュメント レベルのリストア オプションの設定」を参照してください。
- ログ出力フォルダ - ログの保存場所をデフォルト以外の場所に変更する場合は、[参照]をクリックして新しい場所を選択します。
- 作業フォルダ - 一時ファイルをデフォルト設定以外の場所に格納する場合は、[参照]をクリックして目的の場所を選択します。
- ブリック レベルのリストアを許可する - このオプションをオンにして、前のバージョンの Agent for Microsoft Exchange Server を使ってパックアップされたブリック レベル バックアップ データをリストアします。
- ブリック レベル環境設定 - このボタンをクリックすると、[Exchange ブリック レベル エージェント環境設定]ダイアログ ボックスが開きます。 [ブリック レベルのリストアを許可する]オプションを選択した場合、このボタンをクリックして、ブリック レベル エージェントを環境設定できます。 ブリック レベルのバックアップ データをリストアするには、ブリック レベル アカウントを作成または検証する必要があります。 詳細については、「ブリック レベル アカウントの作成または検証」を参照してください。
注: このオプションは、Exchange Server 2007、2010、または 2013 システムには適用されません。