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ライタ

ライタは VSS 対応のアプリケーションまたはサービスの一部で、以下のように VSS バックアップに関わっています。

シャドウ コピーの作成に使用するデータ内部の整合性を保つため、VSS はバックアップに含まれるファイルを制御するアプリケーションまたはサービスにフリーズするよう通知します。 アプリケーションまたはサービスがフリーズすると、その制御下にあるファイルは整合性のとれた状態になります。 ライタは、アプリケーションまたはサービスのファイルが整合性のとれた状態になったことを VSS に伝えます。

シャドウ コピーを作成している間にこの状態が変更されないように、ライタはアプリケーションまたはサービスによるシャドウ コピーのソース ボリュームへの変更を保留にします。 アプリケーション(またはライタ)によって、シャドウ コピーを作成した時点のデータの整合性が確保されます。 元のボリュームで通常どおりの作業を続行できますが、シャドウ コピーの作成が完了するまでは、データへの変更は行われません。

ライタには、コンポーネントのリストをライタのメタデータ ドキュメント形式で VSS やリクエスタに提供するという役割もあります。 ライタのメタデータ ドキュメントは、ライタによって作成される XML ファイルで、リクエスタへの指示(バックアップするコンポーネント、使用するバックアップおよびリストアの方式、バックアップから除外すべきファイルのリストなど)が含まれています。

注: CA ARCserve Backup では、Windows XP でのライタをサポートしていません。 これは、Windows Server 2003 では必須のライタ サポートの一部が、Windows XP オペレーティング システムには含まれていないことが原因です。