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リストアの潜在的な問題

master データベースは、Microsoft SQL Server に割り当てられているすべてのリソースを追跡します。 Microsoft SQL Server の環境設定を大幅に変更した場合は、オフライン バックアップを実行しておかないと、リストア時に問題が発生する可能性があります。

たとえば、master データベースと 5 つのデータベースがある Microsoft SQL Server 設定では、master データベースをバックアップし、1 つのデータベースを削除し(Microsoft SQL Server から切断し)、それを構成しているファイルを削除します。 オフラインバックアップを実行しないで、この時点で master データベースのバックアップをリストアすると、削除されたデータベースの情報が含まれます。 結果として、そのデータベースには Microsoft SQL Server によって「問題がある(ユーザがアクセスできない)」というマークが付けられます。 この場合は、そのデータベースを再び削除する必要があります。

上記のような問題を回避するために、少なくとも 1 回はオフライン バックアップを実行する必要があります。 また、Microsoft SQL Server の環境設定に大幅な変更(データベースの作成、デバイスの追加、データベースの削除など)を加えた場合は、オフライン バックアップを実行する必要があります。

同一のジョブで master、model、および msdb の各データベースのフル バックアップを実行すると、Microsoft SQL Server 惨事復旧エレメントのバックアップ セッションが生成されます。 このセッションを、惨事復旧用のオフライン バックアップとして使用することができます。