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バックアップの対象範囲

データをセグメント化すると、バックアップ対象範囲が限定され、高いデータ転送速度の要件を若干低くすることができます。一般に、毎日変更されるデータは、それほど多いわけではありません。変更部分の保存のみでよい場合には、フル バックアップは不要です。

例:バックアップの対象範囲

毎日全データをバックアップしていても、1 日に変更されるデータが全体の 10% のみである場合、貴重なバックアップ時間の 90% を、すでにバックアップしてあるデータの保存に費やしていることになります。メディアの消費とバックアップ デバイスの消耗も考慮すると、フル バックアップは必要以上に経費のかかる計画になります。

これを、1週間に1回、データの半分以上が変更されてからすべてのデータをバックアップするという方法に変更すると、より合理的になります。この処理は、週末に実行することにより、より長いバックアップ期間を確保できます。毎日実行する処理では、変更箇所のみをバックアップします。このようにすると、バックアップを短時間で実行でき、メディアの節約にもなります。

Arcserve Backup では、オプションとして以下のバックアップ タイプを選択して、この問題に対処できます。

上記の、フル バックアップと部分バックアップをバランスよく組み合わせて実行すると非常に効果的です。データの各単位、各バージョンを1回ずつバックアップできると理想的です。そして、メディアと時間を浪費する不要な重複は最小限に抑えます。バックアップ方式を決めるときには、以下の点に注意します。