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ca_recoverdb - データベース回復コマンド

バックアップ ジョブを実行するたびに、バックアップされたマシン、ディレクトリ、およびファイルの情報が Arcserve Backup データベースに記録されます。また、そのジョブに使用されたメディアに関する情報も記録されます。これにより、ファイルをリストアする必要があるときに、簡単にそのファイルの場所を特定できます。データベース回復コマンド(ca_recoverdb)は自己プロテクト機能であり、Arcserve Backup データベースが失われた場合、そのデータベースを使用している Arcserve Backup ドメインによってバックアップされている場合にデータベースを回復できます。

注:ca_recoverdb ユーティリティは、ca_restore コマンドを起動して、データベース回復機能を実装します。ca_recoverdb ユーティリティは、Arcserve Backup データベースが SQL Server データベースか SQL Server 2005 Express Edition インスタンスかを自動的に判断し、ca_restore コマンドに適切なパラメータを提供します。

注:Arcserve Backup サーバをクラスタ対応に設定すると、すべての重要な Arcserve ベース関連サービス(エージェント関連サービス以外)が適切なクラスタ サービス(MSCS または NEC CLUSTERPRO)によって監視されます。Arcserve ベース関連のサービスが失敗するか、またはシャットダウンする必要がある場合、クラスタ サービスは自動的にその再起動を行い、再起動に失敗するとフェールオーバをトリガします。このタスクを実行するには、Arcserve サービスを停止する必要があります。ただし、クラスタ対応の環境では、まずはクラスタ サービスを手動で停止して、サービスのモニタが続行されないようにし、自動再起動またはフェールオーバが実行されないようにする必要があります。クラスタ サービスによって HA サービス モニタリングを停止する手順については、「管理者ガイド」を参照してください。

注:ca_recoverdb ユーティリティは、同じマシン上にある Arcserve データベース(ASDB)を回復するため、またはその ASDB のバックアップが作成された Arcserve ドメイン上にあるデータベースを回復するためにのみ使用されます。あるマシン上に ASDB のバックアップを作成し、(同じ Arcserve ドメイン内ではない)別のマシン上で回復した場合、このコマンドは使用できません。このような場合は、次のような 2 つの解決策があります。

解決策 1:

  1. マシン A から DR バックアップを作成し、マシン B 上で回復します。

    この解決策では、DR オプションをインストールする必要があります。

解決策 2:

  1. マシン A と マシン B の両方に Arcserve Backup をインストールします。
  2. マシン A で ASDB のバックアップを実行します。
  3. テープをマシン B に移動し、マージ ジョブをサブミットして、マシン B 上の Arcserve Backup にテープの情報をマージします。
  4. マシン B で、リストア マネージャを開き([ツリー単位]オプションを使用)、[Arcserve Backup データベース]を参照します。
  5. [Arcserve Backup データベース]を右クリックし、コンテキスト メニューから[エージェント オプション]を選択します。
  6. [エージェント リストア オプション]ダイアログ ボックスから、以下のオプションを選択します。
  7. リストア ジョブをサブミットします。

詳細情報:

ca_recoverdb - 構文

ca_recoverdb - オプション

ca_recoverdb - 例