使用率レポートは SRM レポートで、互いに組み合わせて使用することによって、Arcserve Backup で保護されているサーバからさまざまな種類のデータを収集できます。これらのレポートを使用すると、サーバのパフォーマンスを分析し、問題領域を分離できます。
CPU 使用率レポートには、Arcserve Backup によって保護されているサーバの指定した期間中の CPU 使用率が表示されます。このレポートを使用すると、CPU の使用率をモニタし、過負荷状態の頻発を防ぐことができます。CPU 使用率が高すぎると、サーバの応答時間が非常に遅くなるか、反応しなくなる場合があります。この場合、負荷の分散(バランシング)を検討する必要があります。CPU 使用率が低すぎる場合、サーバの統合または仮想化によってハードウェアの使用率を最大限に高めることを検討する必要があります。
ディスク パフォーマンス レポートには、Arcserve Backup が保護するサーバの指定期間内のディスク スループットが表示されます。このレポートを使用すると、ディスクのスループットをモニタし、ディスクの能力を最大限に高めることができます。ディスク スループットがディスク能力よりはるかに低い場合、そのディスクの能力が不必要に高いと考えられるので、ニーズと一致させるためにより効率の良いディスクへのダウングレードを検討する必要があります。ディスク スループットがディスクの最大処理能力に近い場合、ニーズと一致させるためにディスクのアップグレードを検討する必要があります。通常、高速なディスクほどパフォーマンスは高くなります。
メモリ使用率レポートには、Arcserve Backup によって保護されているサーバの指定した期間中のメモリ使用率が表示されます。使用率は、メモリ容量のどれくらいが使用されているかを表します。使用率が高くなるほど、サーバのパフォーマンスは低くなります。メモリ使用率が頻繁に高くなりすぎる場合、原因となっているプロセスを特定する必要があります。このレポートを使用すると、アプリケーションまたはサーバのアップグレードがいつ必要かを決定できます。
ネットワーク使用率レポートには、Arcserve Backup によって保護されているサーバの指定した期間中の NIC 帯域幅の使用率が表示されます。使用率は、ネットワーク インターフェース(NIC)のどれくらいが使用されているかを表します。使用率が高くなるほど、ネットワークのパフォーマンスは低くなります。ネットワーク使用率が頻繁に高くなりすぎる場合、原因となっているプロセスを特定して問題を解決する必要があります。
また、特定のネットワーク容量に基づいて、バックアップ中のネットワーク使用率が高すぎる場合、NIC カードをアップグレードして高いスループット要件に対応する必要があります。ネットワーク使用率が低すぎる場合、サーバの統合または仮想化によってハードウェアの使用率を最大限に高めることを検討する必要があります。
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