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MSCS クラスタ自身の保護

MSCS の場合、すべてのクラスタ環境設定情報はクラスタ データベースに保存されています。クラスタ データベースは、各クラスタ ノードの Windows レジストリに格納されており、クラスタ オブジェクト、そのプロパティ、およびクラスタ構成データなどの、クラスタ内のすべての物理要素および論理要素に関する情報が記録されています。クラスタ データベースにはクラスタ状態データがあり、このデータがノード間でレプリケートされるので、クラスタに含まれるすべてのノードの構成が、整合性が維持された状態となります。クラスタ データベースのレジストリは%WINDIR%\CLUSTER\CLUSDBにあります。

クラスタ データベースはシステム状態の一部です。バックアップするシステム状態を選択すると、クラスタ データベースも自動的にバックアップされます。したがって、クラスタ データベースがシステム状態のバックアップに含まれるのは、ノードがクラスタの一部となっており、しかもクラスタ サービスがそのノード(アクティブ ノード)で実行中の場合に限られます。クラスタ サービスが実行中でない場合は、クラスタ データベースはバックアップされません。

クラスタ ノード自身を保護し、偶発的なノード障害によって引き起こされる潜在的なリスクを軽減するために、ノードの物理名を使用して以下のデータをバックアップする必要があります。

リストア処理中には、まず問題の重大度を決定する必要があります。ノードをまったく起動できない場合は、「Arcserve Backup Disaster Recovery Option ユーザ ガイド」の「クラスタの復旧」を参照してください。オペレーション システムを起動でき、クラスタ データベースのみが損傷している場合、クラスタ データベース単体を明示的にリストアすることはできません。システム状態セッションのリストアの一部としてリストアする必要があります。

注:クラスタ データベースのバックアップやリストアには、クラスタ サービスが実行されているノードのシステム状態のバックアップ/リストアで対応できます。クラスタ ノードがディレクトリ サービス復元モードにある場合は、クラスタ サービスのユーザ アカウントのログオン プロパティは、[管理者]に設定する必要があります。これは、Windows をセーフ モードで実行した状態で、Arcserve Backup にアクセスできるようにするためです。