リストア プロセスでは、Arcserve Backup を使用して、マスタ サーバからレプリケートされたデータをリカバリし、バックアップします。SQL Server シナリオおよび MS Exchange シナリオでは、フル シナリオのリストアのみがサポートされます。File Server シナリオでは、フル シナリオ リストアまたはファイル、ディレクトリ、およびボリューム単位のリストアがサポートされます。
Arcserve Backup により、バックアップされたマシンの一覧がデータベースから取得され、リストア マネージャの GUI の[ソース]タブに表示されます。リストア マネージャからソースを選択すると、対応するプロパティも表示され、選択したソースについての詳細情報が表示されます。ソースを選択した後、リストアする場所も選択する必要があります。保存場所を選択する際は、データを元の場所にリストアする方法と別の場所にリストアする方法があります。[ファイルを元の場所にリストア](デフォルト)を選択した場合、マスタ サーバ、またはレプリカ サーバのいずれの場所にリストアするのかを選択する必要があります。[ファイルを元の場所にリストア]を選択しない場合、別の場所を参照して指定する必要があります。
レプリカ サーバにリストアする場合は、対応するアプリケーションが実行中でないことを必ず確認し、現在使用中のファイルのリストアを避けるようにしてください。マスタ サーバにリストアするときには、Arcserve Backup Client Agent がインストールされていて稼働中であることを確認してください。
SQL Server および MS Exchange の場合、対応するアプリケーションの実行中に Arcserve Replication シナリオを元の場所にリストアすると、リストアされたファイルは一時的に拡張子 .TMP で作成されます。リストア ジョブが正常に終了すると、既存のアクティブなファイルを上書きおよび置き換えるためにサーバの再起動を求められます。サーバが再起動すると、リストアされたファイルが元のデータベースにマージされます。対応するアプリケーションが実行中でない場合、元の場所へのリストア プロセスの際に一時的なファイルは作成されないので、サーバを再起動する必要はありません。
クラスタ環境にインストールされている SQL Server は、再起動できないので、元の場所へリストアを実行する前にアプリケーション リソースを停止する必要があります。
リストア ジョブをサブミットすると、以下のオプションに従ってセキュリティ認証情報(ユーザ名とパスワード)の入力を求められます。
必要なセキュリティ認証情報を入力すると、リストア ジョブがジョブ キューにサブミットされ、スケジュールされた時刻に実行されます。
スケジュールされた時刻になると、Arcserve Backup が Arcserve Replication サーバ(指定したマスタまたはレプリカ)で実行中のエージェントに接続し、データの要求を開始します。[ファイルを元の場所にリストア]を選択した場合、エージェントがデータを要求する前に、シナリオの継続的なレプリケーションが一時的に中断されます。シナリオのレプリケーションを中断することで、マスタ サーバとレプリカ サーバ間のデータの一貫性を保つことができます。マスタ サーバのデータが、レプリカ サーバにリストアされたデータとは異なっていたり、破損していることがあります。この場合、継続的なレプリケーション プロセスが中断していない場合は、レプリカ サーバに新たにリストアされたデータが、マスタ サーバの破損データで上書きされます。シナリオのレプリケーションを停止できない場合、リストア ジョブは失敗します。必要に応じて、[グローバル オプション]を選択して、シナリオを停止できない場合でもリストア ジョブを続行できます。
Arcserve Replication サーバで実行中のエージェントが Arcserve Backup に接続し、データの送信を要求すると、格納場所(テープまたはディスク)からデータが取得され、指定されたデスティネーションに送信されます。このデータの要求と送信プロセスは、バックアップからすべてのデータがリストアされるまで繰り返されます。リストアが完了すると、レプリカ サーバのデータをマスタ サーバにリストアすることができます。
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