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ジョブの実行

スケジュールされた時刻になると、Arcserve Backup がレプリカ サーバで実行中のエージェントに接続し、バックアップされたシナリオのレプリケート データをホストしているボリュームのシャドウ コピーを作成するように Arcserve Replication に要求します。要求を受信すると、シャドウ コピーを作成するために、シナリオの継続的なリアルタイム レプリケーションが一時的に中断されます。シャドウ コピーが作成されると、レプリカ サーバでのリアルタイム レプリケーションが再開され、レプリカ サーバで実行中のエージェントがシャドウ コピーからのバックアップを実行します。Arcserve Backup サーバは、レプリカ サーバにインストールするか、別の専用サーバとしてインストールすることができます。

SQL Server シナリオと Exchange シナリオでは、バックアップが完了するとシャドウ コピーは保存され、保存シャドウ コピーの最大数に達した場合のみ削除されます。Arcserve Replication では、デフォルトで 10 個のシャドウ コピーが作成され保存されるように設定されています。10 を超えると、一番古いシャドウ コピーが一番新しいシャドウ コピーに置き換えられます。保存されるシャドウ コピーの数は、Arcserve Replication マネージャの[保存に設定するシャドウ コピー数]プロパティで変更できます。

注:For more information on setting the number of shadow copies to be kept, see the Arcserve Replication and High Availability Administration Guide.

ファイル サーバ シナリオでは、バックアップが完了すると、シャドウ コピーが保存され、削除されることはありません。

アシュアード リカバリ(回復検証)が設定されたシナリオをバックアップする場合は、アプリケーションの整合性が保たれるので、リストア後にアプリケーションをリカバリする必要はありません。中断を有効にして(アシュアード リカバリを設定せずに)シナリオをバックアップする場合は、バックアップ時のアプリケーションの状態によっては、リストア後にアプリケーションをリカバリする必要があります。

レプリカ サーバでバックアップを実行することで、マスタ サーバでは、中断したりパフォーマンスが低下したりすることなく稼働し続けることができます。また、すべてのバックアップ カタログ情報は、バックアップがマスタ サーバに実行されたかのように記録されます。そのため、データのリストア ビューは、常にマスタ サーバから直接バックアップを行った場合と同じになります。Arcserve Backup を使用して、バックアップ データをマスタ サーバまたはレプリカ サーバに復元できます。

さらに、マルチストリームのバックアップ ジョブでは、各 Arcserve Replication シナリオは、子ジョブとしてバックアップされます。1 つのノードに複数のシナリオが含まれている場合、マスタ ジョブによって分割され、それぞれの子ジョブによって 1 つのシナリオがバックアップされます。

詳細情報:

統合されたバックアップ プロセスの動作

シナリオの作成

ジョブの作成