ポリシーは、CA ARCserve D2D ノード上に存在するデータをバックアップおよび保存する方法と時期を定義します。 CA ARCserve Central Protection Manager にはデフォルト ポリシーが含まれません。 ポリシーを作成することは、ノード上に存在するデータをバックアップするための前提条件タスクです。
基本ポリシーを作成するには、保護設定を指定し、スケジュールを作成します。 保護設定は、バックアップするデータ、データを保存する場所、データを保存する方法を定義します。 スケジュールは、ノードをバックアップする時間および頻度を定義します。
次の手順に従ってください:
バックアップ場所としてローカル パス(ボリュームやフォルダ)、またはリモート共有フォルダ(またはマップされたドライブ) を指定できます。
重要: 指定したデスティネーション ボリュームにシステム情報が含まれていないことを確認してください。 CA ARCserve D2D は、システム情報が含まれるデスティネーション ボリュームをバックアップしません。 ベア メタル復旧(BMR)を使用してコンピュータを復旧しようとすると、復旧に失敗する場合があります。
注: ダイナミック ディスクをディスク レベルでリストアすることはできません。 ダイナミック ディスク上のボリュームにデータがバックアップされた場合、このダイナミック ディスクを BMR 実行中にリストアすることはできません。
ノード全体またはノード上の個別のボリュームをバックアップ対象として指定できます。
以下の点に注意してください。
保持されるバックアップ イメージの数量を指定します。 デフォルトは 31 で、最大は 1344 です。 この数量を変更する場合、デスティネーションにおける空き容量を考慮する必要があります。
指定した復旧ポイントの数を超過するとCA ARCserve D2D は最も古い子の増分バックアップを親バックアップにマージし、ベースライン イメージを再作成します。 新しいベースライン イメージは「親 + 最も古い子」のブロックから構成されます。 最も古い子バックアップを親バックアップにマージするサイクルは、後続の各バックアップに対して繰り返されます。 このプロセスにより、バックアップの保持数を一定に保ちながら、増分バックアップを無限に実行することができます。
圧縮は、通常、ディスク容量の使用率を減らすために実行されますが、CPU 使用率が増加するため、バックアップ速度が低下するという影響があります。
利用できる圧縮オプションは以下のとおりです。
圧縮は実行されません。 このオプションを使用すると、CPU 使用率は最も低くなります (最も高速で動作します)。ただし、バックアップ イメージのディスク容量の使用率は最大になります。
一般的な圧縮が実行されます。 このオプションを使用すると、CPU 使用率とディスク容量使用率のバランスを適度に調節します。 標準圧縮はデフォルトの設定です。
最大圧縮が実行されます。 このオプションを使用すると、CPU 使用率が最も高くなります(最も低速で動作します)。ただし、ディスク容量の使用率は、最小になります。
以下の点に注意してください。
データの暗号化とは、解読メカニズムがなければ理解できない形式にデータを変換することです。 CA ARCserve D2D のデータ保護では、安全な AES (Advanced Encryption Standard)暗号化アルゴリズムを使用し、指定したデータに対して最大限のセキュリティおよびプライバシーを確保します。
利用可能なオプションは、暗号化なし、AES-128、AES-192、および AES-256 です (暗号化を無効にするには、[暗号化なし]を選択します)。
たとえば、アルゴリズム形式を変更し、カスタマイズされた増分または検証バックアップを手動でサブミットすると、自動的にフル バックアップに変換されます。
たとえば、暗号化パスワードを変更し、カスタマイズされた増分/検証バックアップを手動でサブミットすると、自動的にフル バックアップに変換されます。
暗号化が有効になると、アクティビティ ログが更新され、すべてのバックアップに使用される暗号化が記述されます。
バックアップが書き込まれる最高速度(MB/分)を指定できます。 CPU またはネットワークの使用率を削減するためにバックアップ速度のスロットル制御を実行できます。 しかし、バックアップ速度を制限すると、バックアップ ウィンドウに悪影響を及ぼします。
バックアップ スケジュールの開始日および開始時刻を指定します。
増分バックアップのバックアップ スケジュールを指定します。
使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。 [繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定します。 増分バックアップの最小設定は 15 分ごとです。
デフォルトでは、増分バックアップのスケジュールは 1 日ごとに繰り返すよう設定されています。
フル バックアップのバックアップ スケジュールを指定します。
CA ARCserve D2D は、スケジュールされたとおりに、ソース マシンから、使用されているすべてのブロックのフル バックアップを実行します。 使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。 [繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定します。 フル バックアップの最小設定は 15 分ごとです。
デフォルトでは、フル バックアップのスケジュールは[実行しない](スケジュールされている繰り返しはない)です。
検証バックアップのバックアップ スケジュールを指定します。
使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。 [繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定します。 検証バックアップの最小設定は 15 分ごとです。
デフォルトでは、検証バックアップのスケジュールは[実行しない](スケジュールされている繰り返しはない)です。
基本的なバックアップ ポリシーが作成されます。 [ポリシー]画面のポリシー リストに、手順 3 で指定した名前でポリシーが表示されます。
注: 同時に実行するようスケジュールされたバックアップの種類が複数ある場合、実行されるバックアップの種類は、以下の優先度に基づきます。
例: バックアップの 3 つの種類がすべて同時に実行されるようスケジュールされた場合、CA ARCserve D2D はフル バックアップを実行します。 検証バックアップと増分バックアップが同時に実行されるようスケジュールされ、フル バックアップがスケジュールされていない場合、CA ARCserve D2D は検証バックアップを実行します。 スケジュールされた増分バックアップは、他の種類のバックアップとの競合がない場合のみ実行されます。
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