前のトピック: ノードの追加次のトピック: ポリシーへのノードの割り当て


基本ポリシーの作成

ポリシーは、CA ARCserve D2D ノード上に存在するデータをバックアップおよび保存する方法と時期を定義します。 CA ARCserve Central Protection Manager にはデフォルト ポリシーが含まれません。 ポリシーを作成することは、ノード上に存在するデータをバックアップするための前提条件タスクです。

基本ポリシーを作成するには、保護設定を指定し、スケジュールを作成します。 保護設定は、バックアップするデータ、データを保存する場所、データを保存する方法を定義します。 スケジュールは、ノードをバックアップする時間および頻度を定義します。

次の手順に従ってください:

  1. CA ARCserve Central Protection Manager ホーム画面で、ナビゲーション バーの[ポリシー]をクリックして[ポリシー]画面を開きます。
  2. [新規]をクリックして、新しいポリシーを作成します。
  3. [新規ポリシー]ダイアログ ボックスの[ポリシー名]フィールドで、ポリシーの名前を指定します。
  4. [バックアップ設定]タブをクリックし、[保護設定]をクリックすると、保護設定オプションが表示されます。
  5. バックアップ先を指定します。

    バックアップ場所としてローカル パス(ボリュームやフォルダ)、またはリモート共有フォルダ(またはマップされたドライブ) を指定できます。

  6. バックアップ ソースを指定します。

    ノード全体またはノード上の個別のボリュームをバックアップ対象として指定できます。

    以下の点に注意してください。

  7. 復旧ポイントを指定します。

    保持されるバックアップ イメージの数量を指定します。 デフォルトは 31 で、最大は 1344 です。 この数量を変更する場合、デスティネーションにおける空き容量を考慮する必要があります。

    指定した復旧ポイントの数を超過するとCA ARCserve D2D は最も古い子の増分バックアップを親バックアップにマージし、ベースライン イメージを再作成します。 新しいベースライン イメージは「親 + 最も古い子」のブロックから構成されます。 最も古い子バックアップを親バックアップにマージするサイクルは、後続の各バックアップに対して繰り返されます。 このプロセスにより、バックアップの保持数を一定に保ちながら、増分バックアップを無限に実行することができます。

  8. バックアップに使用する圧縮の種類を指定します。

    圧縮は、通常、ディスク容量の使用率を減らすために実行されますが、CPU 使用率が増加するため、バックアップ速度が低下するという影響があります。

    利用できる圧縮オプションは以下のとおりです。

    圧縮なし

    圧縮は実行されません。 このオプションを使用すると、CPU 使用率は最も低くなります (最も高速で動作します)。ただし、バックアップ イメージのディスク容量の使用率は最大になります。

    標準圧縮

    一般的な圧縮が実行されます。 このオプションを使用すると、CPU 使用率とディスク容量使用率のバランスを適度に調節します。 標準圧縮はデフォルトの設定です。

    最大圧縮

    最大圧縮が実行されます。 このオプションを使用すると、CPU 使用率が最も高くなります(最も低速で動作します)。ただし、ディスク容量の使用率は、最小になります。

    以下の点に注意してください。

  9. セキュリティの強化に使用する暗号化設定を指定します。
    1. バックアップに使用する暗号化アルゴリズムの種類を選択します。

      データの暗号化とは、解読メカニズムがなければ理解できない形式にデータを変換することです。 CA ARCserve D2D のデータ保護では、安全な AES (Advanced Encryption Standard)暗号化アルゴリズムを使用し、指定したデータに対して最大限のセキュリティおよびプライバシーを確保します。

      利用可能なオプションは、暗号化なし、AES-128、AES-192、および AES-256 です (暗号化を無効にするには、[暗号化なし]を選択します)。

      • フル バックアップと関連するすべての増分/検証バックアップで同じ暗号化アルゴリズムを使用する必要があります。
      • 増分/検証バックアップの暗号化アルゴリズムを変更した場合は、フル バックアップを実行します。 つまり、暗号化アルゴリズムが変更されたら、元のバックアップの種類にかかわらず、最初のバックアップはフル バックアップになります。

        たとえば、アルゴリズム形式を変更し、カスタマイズされた増分または検証バックアップを手動でサブミットすると、自動的にフル バックアップに変換されます。

    2. 暗号化アルゴリズムを指定したら、暗号化パスワードを提供(および確認)します。
      • 暗号化パスワードは最大 23 文字に制限されています。
      • フル バックアップと関連するすべての増分/検証バックアップでは、データの暗号化に同じパスワードを使用する必要があります。
      • 増分/検証バックアップの暗号化パスワードを変更した場合は、フル バックアップを実行します。 つまり、暗号化パスワードが変更されたら、元のバックアップの種類にかかわらず、最初のバックアップは常にフル バックアップになります。

        たとえば、暗号化パスワードを変更し、カスタマイズされた増分/検証バックアップを手動でサブミットすると、自動的にフル バックアップに変換されます。

    暗号化が有効になると、アクティビティ ログが更新され、すべてのバックアップに使用される暗号化が記述されます。

  10. スロットル バックアップを指定します。

    バックアップが書き込まれる最高速度(MB/分)を指定できます。 CPU またはネットワークの使用率を削減するためにバックアップ速度のスロットル制御を実行できます。 しかし、バックアップ速度を制限すると、バックアップ ウィンドウに悪影響を及ぼします。

  11. [スケジュール]タブをクリックすると、スケジュール オプションが表示されます。
  12. バックアップ スケジュールの指定
    開始日時の設定

    バックアップ スケジュールの開始日および開始時刻を指定します。

    増分バックアップ

    増分バックアップのバックアップ スケジュールを指定します。

    使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。 [繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定します。 増分バックアップの最小設定は 15 分ごとです。

    デフォルトでは、増分バックアップのスケジュールは 1 日ごとに繰り返すよう設定されています。

    フル バックアップ

    フル バックアップのバックアップ スケジュールを指定します。

    CA ARCserve D2D は、スケジュールされたとおりに、ソース マシンから、使用されているすべてのブロックのフル バックアップを実行します。 使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。 [繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定します。 フル バックアップの最小設定は 15 分ごとです。

    デフォルトでは、フル バックアップのスケジュールは[実行しない](スケジュールされている繰り返しはない)です。

    検証バックアップ

    検証バックアップのバックアップ スケジュールを指定します。

    使用可能なオプションは[繰り返し実行する]と[実行しない]です。 [繰り返し実行する]オプションを選択した場合、バックアップの実行間隔(分単位、時間単位、または日単位)を指定します。 検証バックアップの最小設定は 15 分ごとです。

    デフォルトでは、検証バックアップのスケジュールは[実行しない](スケジュールされている繰り返しはない)です。

  13. [保存]をクリックします。

基本的なバックアップ ポリシーが作成されます。 [ポリシー]画面のポリシー リストに、手順 3 で指定した名前でポリシーが表示されます。

注: 同時に実行するようスケジュールされたバックアップの種類が複数ある場合、実行されるバックアップの種類は、以下の優先度に基づきます。

: バックアップの 3 つの種類がすべて同時に実行されるようスケジュールされた場合、CA ARCserve D2D はフル バックアップを実行します。 検証バックアップと増分バックアップが同時に実行されるようスケジュールされ、フル バックアップがスケジュールされていない場合、CA ARCserve D2D は検証バックアップを実行します。 スケジュールされた増分バックアップは、他の種類のバックアップとの競合がない場合のみ実行されます。