CA ARCserve D2D では、データの保護や回復を行うだけでなく、そのデータを使用する Microsoft Exchange Server アプリケーションのバックアップや実行をサポートします。 Microsoft Exchange Server を復旧するには、「復旧ポイントによるリストア」方式を使用する必要があります。
|
|
CA サポート: |
|
YouTube: |
CA ARCserve D2D は、Microsoft Exchange Server の以下のバージョンをサポートしています。
Exchange 2007 CCR 環境の場合、CA ARCserve D2D は、Microsoft クラスタのアクティブ ノードおよびパッシブ ノードの両方にインストールされる必要があります。 バックアップはアクティブ ノードおよびパッシブ ノードから実行できますが、リストアはアクティブ ノードに対してのみ実行できます。
Exchange 2010 DAG 環境の場合、CA ARCserve D2D は DAG グループ内のすべてのメンバ サーバにインストールされる必要があります。 バックアップ ジョブは、アクティブおよびパッシブの両方のデータベース コピーに対して、すべてのメンバ サーバから実行できます。しかし、リストアはアクティブなデータベース コピーに対してのみ実行できます。
注: Microsoft Exchange Server 2003 クラスタ環境および Microsoft Exchange Server 2007 シングル コピー クラスタ(SCC)環境は、CA ARCserve D2D ではサポートされていません。
Microsoft Exchange Server は以下のレベルでリストアできます。
Microsoft Exchange Server データをすべてリストアする場合、Microsoft Exchange ライタ レベルでリストアを実行できます。
特定のストレージ グループをリストアする場合、Microsoft Exchange ストレージ グループ レベルでリストアを実行できます。
(Microsoft Exchange Server 2010 には適用されません。)
特定のメールボックス ストアをリストアする場合、メールボックス ストア レベルでリストアを実行できます。
特定のメールボックス データベースをリストアする場合、メールボックス データベース レベルでリストアを実行できます。
Microsoft Exchange Server アプリケーションのリストア
注: Microsoft Exchange Server データベース リストアを実行する場合(元の場所または回復用ストレージ グループ/回復用データベースのいずれかに対して)、アカウントが以下の管理者権限も持っていることを確認する必要があります。
リストア方式を選択するダイアログ ボックスが表示されます。
[復旧ポイントの参照]ダイアログ ボックスが表示されます。
対応するボックスが緑色に塗りつぶされます。これは、データベースがリストア対象として選択されたことを示しています。
注: リストア後にトランザクション ログ ファイルが適用されないようにする場合は、リストアが実行される前に手動で削除する必要があります。 トランザクション ログ ファイルの手動での削除の詳細については、Microsoft Exchange Server のドキュメントを参照してください。
[リストア オプション]ダイアログ ボックスが表示されます。
利用可能なオプションは、[元の場所にリストアする]、[ダンプ ファイルのみ]、[回復用ストレージ グループにリストアする]、[回復用メールボックス データベースにリストアする]です。
バックアップ イメージがキャプチャされた元の場所にリストアします。
ダンプ ファイルのみをリストアします。
このオプションの場合、CA ARCserve D2D は Microsoft Exchange データベース ファイルを指定のフォルダにリストアし、回復が完了するまでデータベースをオンラインにしません。 このファイルを別のサーバに移動し、Exchange サーバに手動でマウントして、ファイル内に含まれているデータを表示できます。
注: 回復用メールボックス データベースが存在する場合、「ダンプ ファイルのみ」オプションを使用したリストアは失敗します。
データベース ファイルをデスティネーション フォルダにダンプする際に、すべての Microsoft Exchange トランザクション ログ ファイルの再生および適用を行い、それらをデータベースにコミットするように指定できます。 次回データベースを起動すると、データベースが利用可能になる前に、データベースにまだ書き込まれていないログ ファイルが適用されます。
注: このオプションは Microsoft Exchange Server 2003 では適用されません。
回復用ストレージ グループ(RSG)にデータベースをリストアします。
RSG は、回復用に使用できるストレージ グループです。 Microsoft Exchange メールボックス データベースを、回復用ストレージ グループ内のバックアップからリストアし、そこからデータを抽出することができます。その場合、ユーザがアクセスしている実稼働データベースに影響を及ぼすことはありません。
Exchange 2007 データベースを回復用ストレージ グループにリストアするには、回復用ストレージ グループ、および同じ名前のメールボックス データベースを作成しておく必要があります。
たとえば、第 1 ストレージ グループから MailboxDatabase1 を回復用ストレージ グループにリストアする場合、回復用ストレージ グループを作成し、データベース「MailboxDatabase1」をその回復用ストレージ グループに追加する必要があります。
注: このオプションは Microsoft Exchange Server 2003 では適用されません。
通常、Microsoft Exchange は、リストアの前にいくつかのチェックを実行して以下を確認します。
Microsoft Exchange 実稼働データベースが予期せずリストアされるのを防ぐため、リストア処理中にデータベースへの上書きを許可するためのスイッチが追加されています。 このスイッチが設定されていないと、Microsoft Exchange ではデータベースのリストアを拒否します。
CA ARCserve D2D では、これらの 2 つの動作は、[リストア前にデータベースのマウントを解除し、リストア後にデータベースをマウントする]オプションによって制御されます。 このオプションを使用することで、CA ARCserve D2D では、手動操作なしでリストア プロセスを自動的に起動できます (データベースを手動でマウント解除/マウントするよう指定することもできます)。
その場合、Exchange 管理者は手動で一部の操作を実行する必要があります。たとえば、Exchange データベースのマウント解除、データベース上での「上書きを許可」フラグの設定、Exchange データベースのマウントなどです。 (回復手順は、データベースのマウント中に Exchange によって実行されます。)
また、このオプションをオフにすると、リストア中の Exchange データベースへの上書きはできなくなります。
回復用データベースにデータベースをリストアします。 回復用データベースとは、回復目的に使用できるデータベースです。 Microsoft Exchange メールボックス データベースを、バックアップから回復用データベースにリストアし、そこからデータを抽出することができます。その場合、ユーザがアクセスしている実稼働データベースに影響を及ぼすことはありません。
Exchange 2010 データベースを回復用データベースにリストアするには、まず回復用データベースを作成する必要があります。
注: このオプションは Microsoft Exchange Server 2003 および 2007 には適用されません。
[リストア サマリ]ダイアログ ボックスが表示されます。
Copyright © 2012 CA. All rights reserved. |
|