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アプリケーションのリストア - MS Exchange Server

CA ARCserve D2D では、データの保護や回復を行うだけでなく、そのデータを使用する Microsoft Exchange Server アプリケーションのバックアップや実行をサポートします。 Microsoft Exchange Server を復旧するには、「復旧ポイントによるリストア」方式を使用する必要があります。

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CA サポート:

MS Exchange アプリケーションのリストア方法

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MS Exchange アプリケーションのリストア方法

CA ARCserve D2D は、Microsoft Exchange Server の以下のバージョンをサポートしています。

Microsoft Exchange Server は以下のレベルでリストアできます。

Microsoft Exchange ライタ レベル

Microsoft Exchange Server データをすべてリストアする場合、Microsoft Exchange ライタ レベルでリストアを実行できます。

ストレージ グループ レベル

特定のストレージ グループをリストアする場合、Microsoft Exchange ストレージ グループ レベルでリストアを実行できます。

(Microsoft Exchange Server 2010 には適用されません。)

メールボックス ストア レベル (Exchange 2003)

特定のメールボックス ストアをリストアする場合、メールボックス ストア レベルでリストアを実行できます。

メールボックス データベース レベル(Exchange 2007/2010)

特定のメールボックス データベースをリストアする場合、メールボックス データベース レベルでリストアを実行できます。

Microsoft Exchange Server アプリケーションのリストア

注: Microsoft Exchange Server データベース リストアを実行する場合(元の場所または回復用ストレージ グループ/回復用データベースのいずれかに対して)、アカウントが以下の管理者権限も持っていることを確認する必要があります。

  1. CA ARCserve D2D ホーム画面(または CA ARCserve D2D モニタ)から、[リストア]を選択します。

    リストア方式を選択するダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [復旧ポイントの参照]オプションをクリックします。

    [復旧ポイントの参照]ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 復旧ポイント(日付と時間)を選択した後、リストアする Microsoft Exchange データベースを選択します。

    対応するボックスが緑色に塗りつぶされます。これは、データベースがリストア対象として選択されたことを示しています。

    注: リストア後にトランザクション ログ ファイルが適用されないようにする場合は、リストアが実行される前に手動で削除する必要があります。 トランザクション ログ ファイルの手動での削除の詳細については、Microsoft Exchange Server のドキュメントを参照してください。

    アプリケーションの回復 - Exchange 2

  4. [次へ]をクリックします。

    [リストア オプション]ダイアログ ボックスが表示されます。

    アプリケーションの回復 - Exchange 3

  5. リストア先を選択します。

    利用可能なオプションは、[元の場所にリストアする]、[ダンプ ファイルのみ]、[回復用ストレージ グループにリストアする]、[回復用メールボックス データベースにリストアする]です。

    元の場所にリストアする

    バックアップ イメージがキャプチャされた元の場所にリストアします。

    ダンプ ファイルのみ

    ダンプ ファイルのみをリストアします。

    このオプションの場合、CA ARCserve D2D は Microsoft Exchange データベース ファイルを指定のフォルダにリストアし、回復が完了するまでデータベースをオンラインにしません。 このファイルを別のサーバに移動し、Exchange サーバに手動でマウントして、ファイル内に含まれているデータを表示できます。

    注: 回復用メールボックス データベースが存在する場合、「ダンプ ファイルのみ」オプションを使用したリストアは失敗します。

    データベース上のログを再生

    データベース ファイルをデスティネーション フォルダにダンプする際に、すべての Microsoft Exchange トランザクション ログ ファイルの再生および適用を行い、それらをデータベースにコミットするように指定できます。 次回データベースを起動すると、データベースが利用可能になる前に、データベースにまだ書き込まれていないログ ファイルが適用されます。

    : このオプションは Microsoft Exchange Server 2003 では適用されません。

    回復用ストレージ グループにリストアする(Exchange 2007)

    回復用ストレージ グループ(RSG)にデータベースをリストアします。

    RSG は、回復用に使用できるストレージ グループです。 Microsoft Exchange メールボックス データベースを、回復用ストレージ グループ内のバックアップからリストアし、そこからデータを抽出することができます。その場合、ユーザがアクセスしている実稼働データベースに影響を及ぼすことはありません。

    • 1 つのストレージ グループ、または同じストレージ グループのデータベース(パブリック フォルダ データベース以外)がリストアに選択された場合、デフォルトのリストア デスティネーションは、[回復用ストレージ グループにリストアする](または[回復用データベースにリストアする])です。
    • 複数のストレージ グループ、または複数のストレージ グループのデータベースがリストアに選択された場合、Exchange は元の場所にリストアするか、または[ダンプ ファイルのみ]オプションでリストアする必要があります。 デフォルトのリストア デスティネーションは[元の場所にリストアする]です。

      Exchange 2007 データベースを回復用ストレージ グループにリストアするには、回復用ストレージ グループ、および同じ名前のメールボックス データベースを作成しておく必要があります。

      たとえば、第 1 ストレージ グループから MailboxDatabase1 を回復用ストレージ グループにリストアする場合、回復用ストレージ グループを作成し、データベース「MailboxDatabase1」をその回復用ストレージ グループに追加する必要があります。

    : このオプションは Microsoft Exchange Server 2003 では適用されません。

    リストア前にデータベースのマウントを解除し、リストア後にデータベースをマウントする

    通常、Microsoft Exchange は、リストアの前にいくつかのチェックを実行して以下を確認します。

    • リストアされるデータベースが「マウント解除済み」ステータスにある。
    • データベースが予期せずリストアされることがない。

      Microsoft Exchange 実稼働データベースが予期せずリストアされるのを防ぐため、リストア処理中にデータベースへの上書きを許可するためのスイッチが追加されています。 このスイッチが設定されていないと、Microsoft Exchange ではデータベースのリストアを拒否します。

      CA ARCserve D2D では、これらの 2 つの動作は、[リストア前にデータベースのマウントを解除し、リストア後にデータベースをマウントする]オプションによって制御されます。 このオプションを使用することで、CA ARCserve D2D では、手動操作なしでリストア プロセスを自動的に起動できます (データベースを手動でマウント解除/マウントするよう指定することもできます)。

    • オンに設定した場合、回復処理によってリストアの実行前に自動的に Exchange データベースがマウント解除され、リストアが完了した後マウントされます。 また、このオプションをオンにすると、リストア中の Exchange データベースへの上書きが可能になります。
    • オフに設定した場合、回復処理で Exchange データベースを回復前に自動的にマウント解除することはなく、回復後にマウントすることもありません。

      その場合、Exchange 管理者は手動で一部の操作を実行する必要があります。たとえば、Exchange データベースのマウント解除、データベース上での「上書きを許可」フラグの設定、Exchange データベースのマウントなどです。 (回復手順は、データベースのマウント中に Exchange によって実行されます。)

      また、このオプションをオフにすると、リストア中の Exchange データベースへの上書きはできなくなります。

    回復用ストレージ データベースにリストアする(Exchange 2010)

    回復用データベースにデータベースをリストアします。 回復用データベースとは、回復目的に使用できるデータベースです。 Microsoft Exchange メールボックス データベースを、バックアップから回復用データベースにリストアし、そこからデータを抽出することができます。その場合、ユーザがアクセスしている実稼働データベースに影響を及ぼすことはありません。

    Exchange 2010 データベースを回復用データベースにリストアするには、まず回復用データベースを作成する必要があります。

    : このオプションは Microsoft Exchange Server 2003 および 2007 には適用されません。

  6. [次へ]をクリックします。

    [リストア サマリ]ダイアログ ボックスが表示されます。

    アプリケーションの回復 - Exchange 4

  7. 表示された情報に目を通し、リストア オプションおよび設定がすべて正しいことを確認します。