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SharePoint Server ファームの複数シナリオの作成(分散展開)
多くの場合、SharePoint の展開にはアプリケーション、データベース、および負荷分散 Web フロントエンド サーバが含まれます。これらはそれぞれ、アプリケーションの正常動作に不可欠です。 このような分散展開を保護するには、以下のそれぞれに個別のシナリオが必要です。
- データベース サーバを保護する SQL シナリオ
- アプリケーション サーバを保護する SharePoint シナリオ
- Web フロント エンド サーバを保護する SharePoint シナリオ(SharePoint Server 2007 のみ)
このリリースでは、分散展開の保護に必要な個々のシナリオを設定する 1 つのシナリオ グループを作成し、グループ レベルでスイッチオーバー プロパティを設定することができるようになりました。そのため、展開内で障害が検出された場合にファーム全体をスイッチオーバーすることができます。 CA ARCserve RHA は自動的にファーム トポロジを検出し、検出された各コンポーネントに必要なシナリオを作成します。
注: SQL Server および SharePoint Server ソフトウェアを同じホストにインストールした場合、それを保護するために必要なのは 1 つの SharePoint HA シナリオのみです。 このホストがファーム内の唯一のサーバである場合、ファーム検出パネルは表示されません。
SharePoint ファーム用の複数の SharePoint Server シナリオを作成する方法
- マネージャから[新規シナリオ]ボタンをクリックし、シナリオ作成ウィザードを起動します。
[ようこそ]画面が開きます。
- [ようこそ]画面から、以下の操作を行います。
- [新規シナリオの作成]をクリックします。
- 新規シナリオ グループの名前を入力します。CA ARCserve RHA はこの名前を使用してシナリオを作成します。
- [次へ]をクリックします。
[サーバおよび製品タイプの選択]画面が表示されます。
- [サーバおよび製品タイプの選択]画面から、以下を実行します。
- [サーバ タイプ]として[Microsoft SharePoint Server]を選択します。
- [製品タイプ]として[ハイ アベイラビリティ シナリオ]をクリックします。
- [レプリカ上のタスク]で、[なし]をクリックします。 アシュアード リカバリの実行方法の詳細については、「CA ARCserve RHA 管理者ガイド」を参照してください。
- [次へ]をクリックします。
[マスタおよびレプリカ ホスト]画面が表示されます。
- 以下の手順に従います。
- グループに追加するシナリオの名前を入力します。
- [マスタ ホスト名/IP]フィールドに、SharePoint Web フロント エンド サーバのホスト名または IP アドレスを入力します。 CA ARCserve RHA は、展開内のすべての SharePoint Server を検出します。
- [レプリカ ホスト名/IP]フィールドに、スタンバイ サーバとして使用するサーバのホスト名または IP アドレスを入力します。
- ポート番号については、デフォルト値を使用します。
- [ホスト上の CA ARCserve RHA エンジンを検証]オプションを有効にします。
- [次へ]をクリックします。
[エンジンの検証]画面が表示されます。
- エンジンの検証が完了するまで待ちます。 必要に応じて一方または両方のサーバにエンジンをインストールし、[次へ]をクリックします。
[マスタ/レプリカ ホストのマッピングの設定]画面が開き、展開内で検出されたサーバのリストが表示されます。
- この画面で、以下を実行します。
- [ホスト マッピング]リストで、保護する SharePoint Server を選択します。 最初のマスタは、[マスタおよびレプリカ ホスト]画面で指定した情報から自動的にリストされます。
- [レプリカ ホスト名]列に選択した各サーバのレプリカ ホスト名を入力します。
- [シナリオ名]列に選択した各サーバの一意のシナリオ名を入力します。
- [ホスト上の CA ARCserve RHA エンジンを検証]オプションを有効にします。
- [次へ]をクリックします。
[エンジン検証]画面が再度開き、検出されたマスタ サーバおよび割り当てられたレプリカ サーバのそれぞれのサーバ ステータスが表示されます。 指定した最初のサーバは、以前検証されているため、このリストから除外されます。
- 必要な場合は、任意のサーバにエンジンをインストールして[次へ]をクリックします。
レプリケーション用のデータベースを示す画面が開きます。
- [選択したルート ディレクトリにある新規データベースをレプリケート]オプションを有効にした後、[次へ]をクリックします。
- マスタ サーバとレプリカ サーバ上のサーバ設定が完了するまで待機します。 レプリカはマスタと一致するように自動設定されます。
- レプリカが自動設定されていない場合は、[レプリカ環境設定]画面が開いたら[次へ]をクリックします。 サーバ ファームについては、ドメイン管理者のアカウント認証情報を入力します。 SharePoint Server 2007 については、ユーザ名、パスワードおよびドメインを入力します。 SharePoint Server 2010 については、ユーザ名、パスワード、ドメインおよびファーム パス フレーズを入力します。 指定するアカウントは、自動設定処理のため、レプリカ上の CA ARCserve RHA SharePoint COM+ サービスのログオン アカウントとして適用されます。 詳細については、「CA ARCserve RHA SharePoint COM+ サービス」を参照してください。
[シナリオのプロパティ]画面が表示されます。
- この画面では、シナリオごとのタブとプロパティが表示されます。 各シナリオにプロパティを個別に設定できます。 終了したら、[次へ]をクリックします。
[マスタとレプリカのプロパティ]画面が開きます。
- この画面にもシナリオごとにタブが用意されているので、プロパティを個別に設定できます。 終了したら、[次へ]をクリックします。
CA ARCserve RHA がグループ内のすべてのシナリオ用のデフォルト設定を取得した後、[スイッチオーバー プロパティ]画面が開きます。
- 各タブでプロパティを設定し、完了したら[次へ]をクリックします。
[スイッチオーバーとリバース レプリケーションの開始]画面が表示されます。
- すべてのシナリオでこの画面上の同じ設定を共有します。 スイッチオーバーまたはリバース レプリケーションのどちらかを選択し、自動に設定します。両方に設定することはできません。 [次へ]をクリックします。
[グループ プロパティ]画面が表示されます。
- この画面では、グループ スイッチオーバー設定を指定できます。 以下の手順に従います。
- [スイッチオーバー設定]プロパティ グループを展開します。
- グループ全体を単一のエンティティとしてスイッチオーバーする場合は、[グループとしてスイッチオーバー]プロパティをオンにします。
- [失敗した場合にグループ スイッチオーバーをトリガする]プロパティを展開します。 グループ内のすべてのシナリオが表示されます。 失敗した場合にグループ全体のスイッチオーバーをトリガするシナリオの値をオンに設定します。
- CA ARCserve RHA がグループ全体をスイッチオーバーできない場合、[グループとしてスイッチオーバーできない場合のアクション]オプションをオンに設定できます。
- [次へ]をクリックします。
CA ARCserve RHA がグループ検証を完了するまで待機します。
- 検証プロセスでは、グループ内にある各シナリオを実際に検証し、検出されたエラーや警告をリストします。 続行する前にエラーを解決し、警告を修正する必要があります。 最後に[次へ]をクリックします。
注: シナリオ検証により、ファーム内にまだ存在するレプリカに関するエラーが報告された場合、環境設定が原因です。 レプリカ サーバ上で、Windowsの [スタート]メニューから SharePoint 環境設定ウィザードを起動してマスタのファームから切断し、自動設定を繰り返します。
- シナリオ グループの準備ができました。 以下のいずれかを行います。
- [終了]をクリックして、シナリオ グループを保存します。 必要に応じて他のシナリオを追加できます。 詳細については、「SharePoint Server シナリオの作成」を参照してください。他のシナリオ タイプの作成方法については、「操作ガイド」を参照してください。 後でシナリオ グループを実行できます。
- シナリオ グループをすぐに実行するには、[今すぐ実行]をクリックします。