AFUtil.exe ユーティリティを使用して、Arcserve UDP バックアップ セッションをスキャンし、バックアップ済みデータの整合性を確認することができます。 このユーティリティは、使用する前に Arcserve UDP インストールの「Bin」フォルダに配置する必要があります。 このユーティリティをパラメータなしで実行すると、デフォルトで設定済みのバックアップ先を特定して、Arcserve UDP によって保護されているすべてのマシンのうち、最も古いフル バックアップ セッションをスキャンします。 ただし、すべてのバックアップ イメージをスキャンして、これらの復旧ポイントのデータがリストア可能であることを確認することを強く推奨します。
注: AFUtil.exe ユーティリティは、[バックアップ データ形式]を[標準]形式に設定する場合にのみ適用します。
使用方法
AFUtil [<-|/><スイッチ> [パラメータ]]
注: すべてのイメージをスキャンするには、2 番目の例に記述されている /sid スイッチを使用します。 すべてのセッションに対して、ユーティリティを 1 回実行する必要があります。
例:
AFUtil
AFUtil.exe /AFStor /dest <デスティネーション パス> /un <ユーザ名> /upwd <パスワード> /sid 5
AFUtil.exe /AFStor /vm
AFUtil.exe ユーティリティでは、以下のコマンドがサポートされています。
コマンド |
説明 |
---|---|
/? |
サポートされているすべてのコマンドのリストを表示します。 |
/help |
サポートされているすべてのコマンドのリストを表示します。 |
/AFStor |
セッションに関連したコマンド。 |
AFStor コマンドでは、以下のスイッチがサポートされています。
注: 「AFUtil.exe /? AFStor」コマンドを使用して、サポートされているすべてのスイッチの リストを表示できます。
スイッチ |
説明 |
---|---|
/dest <デスティネーション パス> |
スキャンするバックアップ先フォルダ。 デフォルトでは、このユーティリティは設定済みの Arcserve UDP 設定からバックアップ パスの特定を試行します。 設定が行われていないか、または別のパスをスキャンする場合に、このスイッチを使用できます。 注: スペースが含まれているパス名は、二重引用符で囲む必要があります。 |
/un <ユーザ名> |
このユーザ名を使用して、リモート デスティネーションに接続します。 デフォルトでは、ユーザ名は Arcserve UDP のバックアップ設定から取得されます。 別の認証情報を使用してリモート デスティネーションに接続する場合に、このスイッチを使用できます。 |
/upwd <パスワード> |
このパスワードを使用して、リモート デスティネーションに接続します。 デフォルトでは、パスワードは Arcserve UDP のバックアップ設定から取得されます。 別の認証情報を使用してリモート デスティネーションに接続する場合に、このスイッチを使用できます。 |
/vhd <D2D ファイル> |
特定の Arcserve UDP ファイルをスキャンするために使用します。 このスイッチでは、スキャンするファイルのフル パスと名前が必要です。 このスイッチは、‘/dest’ スイッチと同時に使用することはできません。 注: スペースが含まれているパス名は、二重引用符で囲む必要があります。 |
/pwd <パスワード> |
指定されたパスワードを使用してセッションを復号化します。 デフォルトでは、バックアップが実行されたマシン上でこのユーティリティが実行される場合、Arcserve UDP ファイルからパスワードの読み取りを試行します。 ユーティリティが暗号化パスワードの自動読み取りに失敗した場合は、このスイッチを使用してパスワードを指定できます。 |
/offset <開始オフセット> |
指定されたオフセット値でスキャンを開始します。 オフセット値はバイト単位で指定する必要があります。 有効な範囲は、0 からディスクのサイズまでです。 このパラメータが指定されない場合、スキャンはオフセット 0 から開始します。 |
/sid <セッション番号> |
指定されたセッション番号をスキャンします。 このスイッチが指定されない場合、ユーティリティは最も古いベース セッションのみをスキャンします。 |
/size <サイズ> |
スキャン対象ソースのデータ サイズ(バイト単位)。 このパラメータが指定されない場合、ユーティリティはディスク全体をスキャンします。 |
/vm [VM UUID] |
指定された VM の UUID に基づいて、Host-Based Backup VM サーバのバックアップ プロキシ システムをスキャンします。 VM の UUID が指定されない場合、Arcserve UDP プロキシで保護されたすべての VM の最も古いフル バックアップが 1 つずつスキャンされます。 |
戻り値
AFUtil.exe ユーティリティが正常に実行されると、戻り値は 0 です。 このユーティリティの実行中にエラーが発生すると、戻り値は 0 ではありません。
以下の表に、AFUtil.exe ユーティリティの実行時に発生する可能性のあるすべてのエラー コードのリストと、対応する説明を示します。
戻り値/コード |
説明 |
---|---|
SCAN_RET_ENV_ERROR 0xE0000001 |
Arcserve UDP がインストールされていないマシンで、ユーティリティを実行しようとしました。 このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。 |
SCAN_RET_ACT_JOB 0xE0000002 |
このユーティリティを実行しようとしましたが、アクティブなジョブが同時に実行中です(バックアップまたはマージ ジョブなど)。 このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。 |
SCAN_RET_NET_ERROR 0xE0000003 |
デスティネーション パス、ユーザ名、またはパスワードが正しくないため、指定されたデスティネーション フォルダに接続できませんでした。 このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。 |
SCAN_RET_WEB_RUN 0xE0000004 |
このユーティリティを実行しようとしましたが、Arcserve UDP Web サービスがまだ実行中です。 ユーティリティを実行する前に、Arcserve UDP Web サービスを停止する必要があります。 このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。 |
SCAN_RET_DATA_BAD 0xE0000005 |
バックアップ セッションのスキャン中にデータ破損を検出しました。 このエラーが発生しても、スキャンはすぐには中止されません。セッション全体のスキャンが完了するまで続行します。 エラー メッセージが表示され、アクティビティ ログにエントリが記録されます。 このエラーに関する詳細なデバッグ情報については、デバッグ ログ内で「<<!data corruption detected!>>」を検索してください。 |
SCAN_RET_INVALID_UUID 0xE0000006 |
このユーティリティを実行しようとしましたが、VM に指定された UUID が無効です。 このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。 |
SCAN_RET_INVALID_DEST 0xE0000007 |
このユーティリティを実行しようとしましたが、有効なスキャン対象フォルダを見つけることができませんでした。 このエラーが発生すると、スキャンは直ちに中止されます。 |
SCAN_RET_INVALID_CMD 0xDFFFFFFF |
このユーティリティを実行しようとしましたが、ツールの実行時に無効なパラメータが入力されました。ヘルプ メッセージが表示されます。 |
その他のゼロ以外の値 |
このエラーの詳細については、Arcserve UDP インストール パスの Logs フォルダにある AFUtil.log を確認してください。 この値が返されても、スキャンはすぐには中止されません。スキャンが成功するかどうかに関係なく、すべてのディスクがスキャンされるまで続行します。 |
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