標準バックアップ データ形式の保存設定は、保存する復旧ポイントの数(セッションをマージ)または保存する復旧セットの数(復旧セットを削除し、無限増分バックアップを無効化)に基づいて設定できます。
このオプションは、保持する復旧セットの数ではなく、保持する復旧ポイントの数に基づいて保存設定を指定する場合に選択します。
注: [バックアップ データ形式]として[標準]を選択する場合、保持する復旧ポイントの設定は[保護設定]で行います。 [バックアップ データ形式]として[拡張]を選択する場合、保持する復旧ポイントは[詳細なスケジュール設定]で設定します。
保持する復旧ポイント(フル、増分および検証バックアップ イメージ)の数を指定します。 デスティネーションにある復旧ポイント数が指定した上限を超えると、最も古い増分バックアップから、上限を超えた数だけ親バックアップにマージされ、「親 + 最古の子」ブロックで構成される新しいベースライン イメージが生成されます。 バックアップが圧縮され、マージできる複数のセッションがある場合、最も古い子バックアップから単一パスで親バックアップにマージされます。 バックアップが圧縮されない場合、最も古い単一の子バックアップのみが親バックアップにマージされ、以降にマージされる各子バックアップについてもこのサイクルが繰り返されます。
保持する復旧ポイント数を指定すると、保持数を一定に保ちながら無限増分バックアップを行うことができます。 詳細については、「マージ ジョブのガイドライン」を参照してください。
注: デスティネーションの空き容量が不足している場合、保存する復旧ポイントの数を減らすことを検討してください。
デフォルト値: 31
最小値: 1
最大値: 1344
注: Arcserve UDP エージェント(Windows) ホーム画面の[サマリ]セクションには、指定された数のうちどれだけの復旧ポイントが保持されているかを示します。 詳細については、オンライン ヘルプの「ステータス サマリ」を参照してください。
任意の時点でマージ ジョブを実行する場合にこのオプションを選択します。
毎日、指定した時間帯にのみマージ ジョブを実行する場合、このオプションを選択します。 時間帯を指定すると、マージ ジョブの実行が長時間におよぶ場合でも、マージ ジョブにより実稼働サーバ上で過剰な I/O 処理が発生するのを防ぐことができます。
注: マージ ジョブを実行する時間帯を設定する際は、関連するバックアップ ジョブがマージの開始前に完了するように時間帯を設定します。
このオプションは、保持する復旧ポイント数ではなく、保持する復旧セット数に基づいて保存設定を指定する場合に選択します。 この設定では、無限増分バックアップを無効化し、セッションのマージは行いません。 復旧セットを使用すると、マージ ジョブが完了するまでの合計時間を減らすことができます。
注: [復旧セット]オプションは、[バックアップ データ形式]として[標準]を選択した場合に利用可能です。 ただし、[バックアップ データ形式]として[拡張]を選択した場合には、[復旧セット]オプションは利用できません。
保持する復旧セット数を指定します。 復旧セットは、フル バックアップから始まり、そのあとに複数の増分、検証、またはフル バックアップが続く、一連のバックアップです。
例 - セット 1:
例 - セット 2:
新しい復旧セットを開始するには、フル バックアップが必要です。 指定された時間に実行するよう設定またはスケジュールされたフル バックアップがない場合でも、セットを開始するバックアップは自動的にフル バックアップに変換されます。 Arcserve UDP エージェント(Windows) ホーム画面の[最新のイベント]セクションにあるステータス列のフラグは、フル バックアップが復旧セットの開始バックアップであることを示します。 復旧セットの設定を変更(たとえば、復旧セットの開始ポイントを月曜日の最初のバックアップから木曜日の最初のバックアップに変更、など)した場合、既存の復旧セットの開始ポイントは変更されません。
注: 既存の復旧セット数を計算する際、未完了の復旧セットは無視されます。 復旧セットが完了しているとみなされるのは、次の復旧セットの開始バックアップが作成されたときです。
指定した制限を超過すると、最も古い復旧セットは(マージされるのではなく)削除されます。
デフォルト値: 2
最小値: 1
最大値: 100
注: 復旧セットを削除して、バックアップ用のストレージ容量を節約したい場合は、保持するセット数を減らします。Arcserve UDP エージェント(Windows) が最も古い復旧セットを自動的に削除します。 復旧セットは手動で削除しないようにしてください。
例 1 - 復旧セットを 1 個保持:
Arcserve UDP エージェント(Windows) は、完了したセットを 1 つ保持するため、次の復旧セットの開始まで、常に 2 つのセットを保持します。
例 2 - 復旧セットを 2 個保持:
4 番目の復旧セットを開始する際、Arcserve UDP エージェント(Windows) は、最初の復旧セットを削除します。 これにより、最初のバックアップが削除され、かつ、4 番目のバックアップが開始された時点で、ディスク上には 2 個の復旧セットが存在します(復旧セット 2 および 3)。
注: 保持する復旧セットの数を 1 つに指定した場合でも、少なくともフル バックアップ 2 個分の容量が必要になります。
例 3 - 復旧セットを 3 個保持:
上記の条件では、増分バックアップは毎日午前 6:00 および午後 6:00 に実行されます。 最初のバックアップ(フル バックアップである必要があります)を取る際、最初の復旧セットが作成されます。 最初のフル バックアップは復旧セットの開始バックアップとしてマークされます。 金曜日の午前 18:00 にスケジュールされたバックアップは、実行と同時にフル バックアップに変換され、復旧セットの開始バックアップとしてマークされます。
新しい復旧セットを開始する曜日を指定します。
新しい復旧セットを開始する月の日付を指定します。 1 ~ 30 を指定します。 また、月の日数は異なった値を取るため(28、29、30、または 31 日)、月の最終日を復旧セットの作成日として指定することができます。
新しい復旧セットを、指定した日の最初にスケジュールされたバックアップで開始する場合に指定します。
新しい復旧セットを、指定した日の最後にスケジュールされたバックアップで開始する場合に指定します。 最後のバックアップでセットを開始することを選択し、何らかの理由で最後のバックアップが実行されなかった場合、その次にスケジュールされたバックアップがフル バックアップに変換されてセットを開始します。 次のバックアップが(緊急事態により、即座に増分バックアップを実行したなどの理由により)アドホックに実行された場合は、フル バックアップを実行して復旧セットを開始するか、または、増分バックアップを実行して次のバックアップで復旧セットを開始するかを決定できます。
注: アドホック バックアップを実行した場合、最終バックアップはその日の最後のバックアップではない場合があります。
Arcserve UDP エージェント(Windows) ホーム画面の[サマリ]セクションには、指定された数のうちどれだけの復旧セットが保持されているか(または進行中であるか)を示します。 [復旧セット]の下のリンクをクリックすると、[復旧セットの詳細]ダイアログ ボックスが表示されます。 このダイアログ ボックスには、復旧セットの内容に関する詳細情報が含まれます。 このダイアログ ボックスの詳細については、オンライン ヘルプの「ステータス サマリ」を参照してください。
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