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環境設定テンプレートの作成

環境設定ファイルを作成して、d2drestorevm コマンドがファイルで指定されたパラメータに基づいて VM をリストアできるようにします。d2drestorevm ファイルは、ファイルから仕様をすべて収集し、仕様に基づいてリストアを実行します。

構文

d2drestorevm --createtemplate=[保存パス]

d2dutil --encrypt ユーティリティは、パスワードを暗号化し、暗号化されたパスワードを提供します。パスワードを暗号化するには、このユーティリティを使用する必要があります。--pwdfile=pwdfilepath パラメータを使用する場合は、パスワードを暗号化する必要があります。このユーティリティは、以下のいずれかの方法で使用できます。

方法 1

echo "string" | d2dutil --encrypt

sgring は指定するパスワードです。

方法 2

"d2dutil -encrypt" コマンドを入力し、パスワードを指定します。Enter キーを押すと、結果が画面に表示されます。この方法では、入力するパスワードは画面に再表示されません。

次の手順に従ってください:

  1. root ユーザとしてバックアップ サーバにログインします。
  2. 以下のコマンドを使用して、環境設定テンプレートを作成します。
    d2drestorevm --createtemplate=[保存パス]
    

    [保存パス]は、環境設定テンプレートが作成される場所を示します。

  3. 環境設定テンプレートを開き、環境設定テンプレート内の以下のパラメータを更新します。
    job_name

    リストア ジョブの名前を指定します。

    vm_type

    VM をリストアするところのハイパーバイザの種類を指定します。有効なハイパーバイザの種類は Xen および OVM です。

    vm_server

    ハイパーバイザ サーバのアドレスを指定します。アドレスはホスト名または IP アドレスのいずれかです。

    vm_svr_username

    ハイパーバイザのユーザ名を指定します。

    vm_svr_password

    ハイパーバイザのユーザ名を指定します。パスワードは d2dutil 暗号化ユーティリティを使用して暗号化されます。

    vm_sub_server

    vCenter にリストアする場合は、ESX Server 名を指定します。

    vm_svr_protocol

    vCenter/ESX(i) にリストアする場合は、ハイパーバイザのプロトコルを指定します。

    vm_svr_port

    vCenter/ESX(i) にリストアする場合は、ハイパーバイザのポートを指定します。

    vm_name

    ハイパーバイザに表示されるターゲット VM の名前を指定します。

    重要:vm_name パラメータにはブランクのスペースを除く特殊文字が含めることはできず、a-z、A-Z、0-9、- および _ の文字のみを使用します。

    vm_uuid

    ターゲット VM の uuid を指定します。

    vm_network

    (オプション)使用するネットワーク名を指定します。ネットワーク名を指定しない場合、デフォルトのネットワークが自動選択されます。

    vm_memory

    vCenter/ESX(i) または Hyper-V にリストアする場合は、仮想マシンのメモリ(MB)を指定します。

    vm_cpu_count

    vCenter/ESX(i) または Hyper-V にリストアする場合は、仮想マシンの CPU の数を指定します。

    vm_resource_pool

    vCenter/ESX(i) にリストアする場合は、ハイパーバイザのリソース プールを指定します。

    vm_datastore

    vCenter/ESX(i) にリストアする場合は、ハイパーバイザのデータ ストアを指定します。

    storage_location_type

    セッションのストレージ場所の種類を指定します。ストレージの場所は CIFS、NFS、または RPS になります。

    storage_location

    セッションのストレージ サーバの場所を指定します。ストレージの場所は CIFS または NFS になります。

    storage_username

    ストレージの場所として CIFS を使用する場合はユーザ名を指定します。

    storage_password

    ストレージの場所として CIFS を使用する場合はユーザ名を指定します。パスワードは d2dutil 暗号化ユーティリティを使用して暗号化されます。

    rps_server

    storage_location_type が RPS の場合は、復旧ポイント サーバ名を指定します。

    rps_server_username

    storage_location_type が RPS の場合は、復旧ポイント サーバのユーザ名を指定します。

    rps_server_password

    storage_location_type が RPS の場合は、復旧ポイント サーバのパスワードを指定します。パスワードは d2dutil 暗号化ユーティリティを使用して暗号化されます。

    rps_server_protocol

    storage_location_type が RPS の場合は、復旧ポイント サーバのプロトコルを指定します。

    rps_server_port

    storage_location_type が RPS の場合は、復旧ポイント サーバのポートを指定します。

    rps_server_datastore

    storage_location_type が RPS の場合は、復旧ポイント サーバのデータ ストア名を指定します。

    encryption_password

    セッション暗号化パスワードを指定します。パスワードは d2dutil 暗号化ユーティリティを使用して暗号化されます。

    source_node

    リストア用に復旧ポイントを使用するソースのノード名を指定します。

    recovery_point

    リストアするセッションを選択します。通常、復旧セッションは以下の形式になります:S00000000X (X は数字です)。最新のセッションをリストアする場合は、キーワード 'last' を指定します。

    guest_hostname

    VM をリストアした後に利用するホスト名を指定します。

    guest_network

    設定するネットワークの種類を指定します。dhcp または静的ネットワークを指定できます。

    guest_ip

    静的 IP を指定する場合は IP アドレスを指定します。

    guest_netmask

    静的 IP を指定する場合はネットワーク マスクを指定します。

    guest_gateway

    静的 IP を指定する場合は IP アドレスを指定します。

    guest_dns

    静的 IP を指定する場合は DNS アドレスを指定します。

    guest_reboot

    (オプション) VM がリストアされた後に、ターゲット VM を再起動する必要があるかどうかを指定します。値は yes および no です。

    デフォルト: no

    guest_reset_username

    (オプション)パスワードをリセットするように指定して、guest_reset_password パラメータで指定された値にします。

    guest_reset_password

    (オプション)パスワードをリセットして、指定された値にします。パスワードは d2dutil 暗号化ユーティリティを使用して暗号化されます。

    enable_instant_restore

    (オプション)インスタント リストアを有効にすることを指定します。値は yes および no です。

    auto_restore_data

    (オプション)データを自動的にリストアすることを指定します。値は yes および no です。

    script_pre_job_server

    (オプション)サーバ上でジョブが実行される前に実行するスクリプトを指定します。

    script_post_job_server

    (オプション)サーバ上でジョブが実行された後に実行するスクリプトを指定します。

    script_pre_job_client

    (オプション)クライアント上でジョブが実行される前に実行するスクリプトを指定します。

    script_post_job_client

    (オプション)クライアント上でジョブが実行された後に実行するスクリプトを指定します。

    script_ready_to_use

    (オプション)ターゲット マシンを使用する準備が完了し、パラメータ enable_instant_restore の値が「はい」である場合に実行するスクリプトを指定します。

    force

    VM のリストアを強制するかどうかを指定します。値は yes および no です。

    デフォルト: no

  4. 環境設定テンプレートを保存して閉じます。

環境設定テンプレートが正常に作成されました。