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AFUtil.exe ユーティリティ

AFUtil.exe ユーティリティを使用して、Arcserve UDP バックアップ セッションをスキャンし、バックアップ済みデータの整合性を確認することができます。このユーティリティは、使用する前に Arcserve UDP インストールの「Bin」フォルダに配置する必要があります。このユーティリティをパラメータなしで実行すると、デフォルトで設定済みのバックアップ先を特定して、Arcserve UDP によって保護されているすべてのマシンのうち、最も古いフル バックアップ セッションをスキャンします。ただし、すべてのバックアップ イメージをスキャンして、これらの復旧ポイントのデータがリストア可能であることを確認することを強く推奨します。

注:AFUtil.exe ユーティリティは、[バックアップ データ形式]を[標準]形式に設定する場合にのみ適用します。

使用方法

AFUtil [<-|/><スイッチ> [パラメータ]]

注:すべてのイメージをそれぞれスキャンするには、2 番目の例に記述されている /sid スイッチを使用します。すべてのセッションに対して、ユーティリティを 1 回実行する必要があります。

例:

AFUtil.exe ユーティリティでは、以下のコマンドがサポートされています。

コマンド

説明

/?

サポートされているすべてのコマンドのリストを表示します。

/help

サポートされているすべてのコマンドのリストを表示します。

/AFStor

セッションに関連したコマンド。

AFStor コマンドでは、以下のスイッチがサポートされています。

注:「AFUtil.exe /? AFStor」コマンドを使用して、サポートされているすべてのスイッチのリストを表示できます。

スイッチ

説明

/dest <デスティネーション パス>

スキャンするバックアップ先フォルダ。

デフォルトでは、このユーティリティは設定済みの Arcserve UDP 設定からバックアップ パスの特定を試行します。設定が行われていないか、または別のパスをスキャンする場合に、このスイッチを使用できます。

注:スペースが含まれているパス名は、二重引用符で囲む必要があります。

/un <ユーザ名>

このユーザ名を使用して、リモート デスティネーションに接続します。

デフォルトでは、ユーザ名は Arcserve UDP のバックアップ設定から取得されます。別の認証情報を使用してリモート デスティネーションに接続する場合に、このスイッチを使用できます。

/upwd <パスワード>

このパスワードを使用して、リモート デスティネーションに接続します。

デフォルトでは、パスワードは Arcserve UDP のバックアップ設定から取得されます。別の認証情報を使用してリモート デスティネーションに接続する場合に、このスイッチを使用できます。

/vhd <D2D ファイル>

特定の Arcserve UDP ファイルをスキャンするために使用します。このスイッチでは、スキャンするファイルのフル パスと名前が必要です。

このスイッチは、‘/dest’ スイッチと同時に使用することはできません。

注:スペースが含まれているパス名は、二重引用符で囲む必要があります。

/pwd <パスワード>

指定されたパスワードを使用してセッションを復号化します。

デフォルトでは、バックアップが実行されたマシン上でこのユーティリティが実行される場合、Arcserve UDP ファイルからパスワードの読み取りを試行します。ユーティリティが暗号化パスワードの自動読み取りに失敗した場合は、このスイッチを使用してパスワードを指定できます。

/offset <開始オフセット>

指定されたオフセット値でスキャンを開始します。オフセット値はバイト単位で指定する必要があります。有効な範囲は、0 からディスクのサイズまでです。

このパラメータが指定されない場合、スキャンはオフセット 0 から開始します。

/sid <セッション番号>

指定されたセッション番号をスキャンします。

このスイッチが指定されない場合、ユーティリティは最も古いベース セッションのみをスキャンします。

/size <サイズ>

スキャン対象ソースのデータ サイズ(バイト単位)。

このパラメータが指定されない場合、ユーティリティはディスク全体をスキャンします。

/vm [VM UUID]

指定された VM の UUID に基づいて、Host-Based Backup VM サーバのバックアップ プロキシ システムをスキャンします。

VM の UUID が指定されない場合、Arcserve UDP プロキシで保護されたすべての VM の最も古いフル バックアップが 1 つずつスキャンされます。

戻り値

AFUtil.exe ユーティリティが正常に実行されると、戻り値は 0 です。このユーティリティの実行中にエラーが発生すると、戻り値は 0 ではありません。

以下の表に、AFUtil.exe ユーティリティの実行時に発生する可能性のあるすべてのエラー コードのリストと、対応する説明を示します。

戻り値/コード

説明

SCAN_RET_ENV_ERROR

0xE0000001

Arcserve UDP がインストールされていないマシンで、ユーティリティを実行しようとしました。

このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。

SCAN_RET_ACT_JOB

0xE0000002

このユーティリティを実行しようとしましたが、アクティブなジョブが同時に実行中です(バックアップまたはマージ ジョブなど)。

このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。

SCAN_RET_NET_ERROR

0xE0000003

デスティネーション パス、ユーザ名、またはパスワードが正しくないため、指定されたデスティネーション フォルダに接続できませんでした。

このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。

SCAN_RET_WEB_RUN

0xE0000004

このユーティリティを実行しようとしましたが、Arcserve UDP Web サービスがまだ実行中です。ユーティリティを実行する前に、Arcserve UDP Web サービスを停止する必要があります。

このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。

SCAN_RET_DATA_BAD

0xE0000005

バックアップ セッションのスキャン中にデータ破損を検出しました。

このエラーが発生しても、スキャンはすぐには中止されません。セッション全体のスキャンが完了するまで続行します。エラー メッセージが表示され、アクティビティ ログにエントリが記録されます。このエラーに関する詳細なデバッグ情報については、デバッグ ログ内で「<<!data corruption detected!>>」を検索してください。

SCAN_RET_INVALID_UUID

0xE0000006

このユーティリティを実行しようとしましたが、VM に指定された UUID が無効です。

このエラーが発生してエラー メッセージが表示されると、スキャンは直ちに中止されます。

SCAN_RET_INVALID_DEST

0xE0000007

このユーティリティを実行しようとしましたが、有効なスキャン対象フォルダを見つけることができませんでした。

このエラーが発生すると、スキャンは直ちに中止されます。

SCAN_RET_INVALID_CMD

0xDFFFFFFF

このユーティリティを実行しようとしましたが、ツールの実行時に無効なパラメータが入力されました。ヘルプ メッセージが表示されます。

その他のゼロ以外の値

このエラーの詳細については、Arcserve UDP インストール パスの Logs フォルダにある AFUtil.log を確認してください。

この値が返されても、スキャンはすぐには中止されません。スキャンが成功するかどうかに関係なく、すべてのディスクがスキャンされるまで続行します。