機能
Arcserve UDP ソリューションは、急速に変化する仮想、クラウド、およびサービスの世界でデータ保護に取り組む組織が抱える、次世代のストレージの問題に対する包括的な解決策を提供します。このソリューションは、マルチサイトのビジネス継続性および惨事対策の問題に対応する幅広い機能への単一のユーザ インターフェースを提供することによって、これを実現します。
本リリースには、以下の新機能および特長が備わっています。
- 新機能
- 拡張機能
- Linux エージェントの拡張
- データベースおよびプラットフォームのサポート
- セキュリティとサードパーティの拡張機能
新機能
- シングル インストール:Arcserve UDP では小さな Web ダウンローダ(統合インストーラ)をダウンロードできます。これは、選択内容に基づいて必要なコンポーネントを判断およびダウンロードするのに役立ちます。統合インストーラを使用して、選択したコンポーネントのすべての機能をインストールできます(高速モードまたは拡張モードのいずれか)。機能の一部を以下に示します。
- ダウンロードおよびインストールに対するコンポーネント ベースの選択。例:Arcserve UDP、Arcserve Backup、Arcserve Replication/High Availability。
- Arcserve UDP をダウンロードする前の Arcserve 製品向上プログラム用のオプション登録。
- 選択したコンポーネントのイメージをダウンロードした後、高速モードではデフォルトでダウンロード済みおよび該当するコンポーネントをすべてインストールし、拡張モードでは、カスタマイズされたサブコンポーネントの選択および柔軟な環境設定が可能です。
- .Net 3.5 が検出されない場合、高速モードのインストールは一時停止されます。.NET 3.5 が正常にインストールされたら、インストールが続行します。
- Arcserve UDP Linux イメージは、個別にダウンロードする必要があります。Linux パッケージの関連ダウンロード リンクは、Web ダウンローダおよびシングル インストーラで提供され、さらに Linux バックアップ サーバの追加時にコンソールで提供されます。
- インスタント仮想マシンArcserve UDP では、復旧ポイントから仮想マシンをすぐに作成できます。インスタント仮想マシンのメリットは、Arcserve UDP バックアップ セッション内のデータおよびアプリケーションへの即時アクセスが提供されることです。インスタント仮想マシンでは、従来のリストア、または物理/仮想マシンへのバックアップ セッションの変換に関連して発生するダウンタイムが排除されます。
- ハードウェア スナップショットのサポート:ソフトウェア スナップショットとは別に、Arcserve UDP では、バックアップ セッションを生成するためのハードウェア スナップショットを作成できます。VMware 仮想マシンおよび物理マシンのバックアップ用にハードウェア スナップショットを有効にすることができます。Hyper-V サーバでは、Arcserve UDP がトランス ポータブル スナップショットのバックアップを提供します。VMware の場合、iSCSI および NFS がサポートされます。
- VMware VM のエージェントレス バックアップ用ハードウェア スナップショット:Flex Clone ライセンスを使用できない場合、ハードウェア スナップショットをサポートするために以下の機能が自動的に使用可能となります。
- Data ONTAP 8.2.3 以降または 8.3.1 以降での NFS 3:VMware VM では、Flex Clone のライセンスが登録されていない場合、バックアップ用のハードウェア スナップショットを作成するために、指定されたバージョンの NFS クライアントを使用できます。Microsoft NFS クライアントがバックアップ プロキシ サーバ上にインストールおよび設定されている必要があります。
- iSCSI lun をホストしている 7-Mode アプライアンスの場合:VMware VM では、Flex Clone ライセンスが登録されていない場合、LUN クローン メカニズムを使用して、ハードウェア スナップショット機能をサポートできます。
- iSCSI lun をホストしている C-Mode アプライアンスの場合:VMware VM では、Flex Clone ライセンスが登録されていない場合、スナップ リストア メカニズムを使用して、ハードウェア スナップショット機能をサポートできます。
- Windows Core Server 上での CLI サポート、テスト自動化、OEM 統合:Arcserve UDP では、コマンドラインからバックアップおよびリストア ジョブをサブミットすることができます。
- 役割ベースの管理:役割ベースの管理(RBAC: Role-based Administration)では、ユーザがさまざまな役割によって UDP コンソールを使用できます。各役割にはそれぞれ権限があります。 スーパー管理者の役割は、カスタマイズされた役割と権限を作成できます。 RBAC により、Arcserve UDP では、異なる役割に対して異なるレベルのセキュリティ チェックを実行できます。
- コンソールからの WAN/NAT 接続のサポート:Arcserve UDP は、NAT ファイアウォールの背後にあり、パブリック クラウドでコンソールを実行するサーバの保護を強化します。コンソールでは、ゲートウェイを使用して、クライアント ネットワーク内にあるサーバと通信します。
- 環境設定ウィザード:このウィザードでは、簡単に Arcserve UDP を設定するためのワークフロー が提供されます。このウィザードを使用して、さまざまな種類のサーバ(物理マシンと仮想マシン、 Windows と Linux マシンを含む)を保護できます。
- オンデマンドのレプリケーション ジョブ:Arcserve UDP では、コンソールから手動レプリケーションを開始できます。コンソールで、ノードのコンテキスト メニューから[今すぐレプリケート]をクリックし、レプリケーションのソースおよびターゲットを選択します。[今すぐレプリケート]オプションは、保留中のセッションをターゲット RPS にレプリケートします。
- オンデマンド マージ ジョブ:Arcserve UDP では、復旧ポイントを管理するために、手動のマージ ジョブを開始できます。コンソールで、ノードのコンテキスト メニューから[今すぐマージ]をクリックし、オンデマンド マージ ジョブを開始します。オンデマンド マージ ジョブをサブミットする際は、保存設定を指定できます。
- オンデマンドのファイル コピー ジョブ:Arcserve UDP では、手動のファイル コピー ジョブをコンソールから開始できます。手動のファイル コピー オプションを使用して、実行されなかった/新しいファイル コピー ジョブをサブミットします。ファイル コピー ジョブはノード ビューまたはプラン ビューから実行できます。
- オンデマンドのファイル アーカイブ ジョブ:Arcserve UDP では、手動のファイル アーカイブ ジョブをコンソールから開始できます。手動のファイル アーカイブ オプションを使用して、ファイル アーカイブ ジョブをオンデマンドでサブミットします。ファイル アーカイブ ジョブはノード ビューまたはプラン ビューから実行できます。
- 新しい Arcserve UDP Exchange Granular Restore ユーティリティ:新しい Arcserve UDP Exchange Granular Restore ユーティリティ(AEGR)は、Exchange GRT 用の便利で使いやすいユーティリティです。AEGR ユーティリティにより、Exchange 詳細アイテム(メール、予定表、タスク、メモ、連絡先、パブリック フォルダを含む)に対するリストアのパフォーマンスが向上します。
- Hyper-V からのエージェントレス バックアップのサポート。
- Microsoft Exchange Server 2016 のサポート。
- 拡張検索オプションを使用して件名、差出人、宛先に対する日本語検索をサポート。
- インストール中に異なる言語に一致するようにユーティリティが自動的に設定されます。
- SharePoint 用の詳細リストア:Arcserve UDP は、SharePoint に対してドキュメント単位の詳細リストアをサポートします。以下のオブジェクトがサポートされています。
- ファーム
- 環境設定のないファーム
- アプリケーション サービス
- Web Application
- コンテンツ データベース
- サイト コレクション
- サイト
- ドキュメント ライブラリ/リスト
- フォルダ/ファイル/リスト項目
- ファイル アーカイブ:Arcserve UDP でファイル アーカイブ タスクが導入されました。これは、ファイルをデスティネーションにコピーし、元の場所からファイルを削除します。
- ファイル アーカイブ ジョブが RPS で実行されます。
- ファイル アーカイブ ジョブはカタログ ジョブに依存していません。カタログ ジョブは、選択したファイル アーカイブ ソースに対してファイル アーカイブ ジョブの一部として実行されます。
- ファイルがアーカイブされた後、Arcserve UDP は、ソース ファイルを削除するために別のジョブを起動します。
- Arcserve UDP では、デデュプリケーションおよび非デデュプリケーションのデータ ストアからのファイルのアーカイブをサポートします。
- 新しい SDK (バージョン 2.2.0)の実装において、ファイル アーカイブで Azure Zone Redundant Storage (ZRS)がサポートされるようになりました。
- ファイル アーカイブでプレフライト チェック(PFC)がサポートされます。
- 新しいおよび強化されたファイル アーカイブで UI がフィルタされます。
- ファイル アーカイブでエージェントおよび RPS からアラートを受信します。
- テープへのコピー:Arcserve UDP はテープと統合することにより、復旧ポイントをテープにマイグレートするプランを作成できます。
- 診断情報の自動的な収集:Arcserve UDP は、システムおよびアプリケーションのログなどの診断情報を自動的に収集し、1 つの場所に格納するオプションを提供します。Arcserve サポート チームに問い合わせる際は、これらのログを参照できます。
拡張機能
Linux エージェントの拡張
- Linux 用の新しいプラットフォームのサポート:Arcserve UDP で、新しいバージョンの Linux オペレーティング システムがサポートされています。Red Hat Enterprise 7.0/7.1/7.2、CentOS 7.0/7.1/7.2、Oracle Linux 7.0/7.1/7.2 (RHEL 互換カーネル)、SLES 11 SP4。
- Linux バックアップに対する RPS デスティネーション:Arcserve UDP では、プランを作成し、Linux バックアップ セッションを復旧ポイント サーバに保存することができます。RPS データ ストアにバックアップされた Linux ノードは、グローバル ソース側デデュプリケーションおよび継続的に増分バックアップをサポートします。また、Arcserve UDP では、Linux 復旧ポイントを別の RPS にレプリケーションしたり、復旧ポイントをテープにコピーしたり、インスタント仮想マシンとして復旧ポイントを開始したりできます。
- スナップショット キャッシュ パスを指定します。Arcserve UDP では、スナップショット キャッシュが保存されている場所のパスを定義できます。
- XFS で Linux エージェントをサポートします。Arcserve UDP では、Linux エージェントに対して XFS ファイル システムをサポートします。
- Linux バックアップ プランに特定のボリュームを含める:Linux エージェント用のバックアップ プランでは、ボリュームを含めるオプションとボリュームを除外するオプションがあります。ボリュームを含めるオプションを有効にすると、Arcserve UDP は、選択したボリュームのみをバックアップします。
- Linux エージェントに対する sudo 認証のサポート:Arcserve UDP では、sudo ユーザが Linux ノードを追加し、バックアップ ジョブを実行できます。
- Linux 仮想マシンのファイル レベル リストア:Arcserve UDP では、Linux 仮想マシンのホスト ベース エージェントレス バックアップ セッションからファイル レベルのリストアを実行できます。
- Arcserve UDP Linux エージェント用の BMR 機能の向上:以下の新しい機能が Arcserve UDP Linux エージェントに追加されました。
- インスタント BMR:Arcserve UDP では、物理または仮想の Linux マシン全体をすぐに復旧できます。サポートされている Linux 仮想マシンは、VMware vSphere、Xen、カーネル ベースの仮想マシン(KVM)です。
- UEFI システムのサポートArcserve UDP は、UEFI のブート方式を必要とする Linux ソース ノードに対して BMR を実行できます。
データベースおよびプラットフォームのサポート
- Exchange 2016 データベース レベルのサポート:Arcserve UDP では、Microsoft Exchange 2016 のデータベース レベルのバックアップおよびリストアがサポートされます。
- vSphere 6 に対する条件付きサポート:Arcserve UDP では、ESXi600-201505001 パッチを ESXi 6.0 に適用する場合にのみ、VMware vSphere 6.0 をサポートします。詳細については、「VMware ESXi 6.0, Patch Release ESXi600-201505001 (2116125)」を参照してください。
- VMware 用の新しいプラットフォームのサポート:Arcserve UDP では、vSphere/VC 5.5 Update 3 および vSphere/VC 6.0 Update 1 をサポートします。
- Windows 10 仮想マシンのエージェントレス バックアップの証明書:Arcserve UDP では、Windows 10 ゲスト OS を持つ仮想マシンのバックアップおよびリストアが可能です(vSphere 6.0 および Hyper-V 2012 R2 の両方で)。
- Windows 10 に対する Windows クライアントのサポート:Arcserve UDP では、Windows 10 エージェントのバックアップをサポートします。
セキュリティとサードパーティの拡張機能
- OpenSSL のサポート:OpenSSL が 1.0.1q にアップグレードされました。
- Tomcat のサポート:Tomcat がバージョン 8.0.28 にアップグレードされました
- JRE のサポート:JRE がバージョン 1.8.0_65 にアップグレードされました
- VDDK 6.0 のサポート:VMware Virtual Disk Development Kit が 6.0.1 にアップグレードされました。
このリリースでは、以下の機能は廃止されたか、サポートされません。
- Arcserve HA ノードからの仮想スタンバイ
- SQL Server 2005 (バックエンド データベースとして)
- Internet Explorer 8
- 32 ビットの Linux バックアップ サーバ
- 32 ビットのホスト ベースのエージェントレス バックアップ プロキシ サーバ
- VMware vSphere 4.x に対するホスト ベースのエージェントレス バックアップ
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