惨事の後、または惨事復旧トレーニング中にデータをリストアする際、以前 Arcserve UDP によって保護されていたサーバの仮想化されたインスタンスを開始する必要がある場合があります。
Arcserve UDP では、復旧ポイントから仮想マシンを起動するために以下の 2 つの機能を提供します。
インスタント仮想マシンの詳細については、「インスタント仮想マシンを作成および管理する方法」を参照してください。
仮想スタンバイの詳細については、「仮想スタンバイ プランを作成する方法」を参照してください。
どの機能が最適かを特定するには、RTO (復旧時間の目標)およびシナリオを考慮する必要があります。以下の表は、IVM および VSB の機能を比較しています。
機能 |
IVM |
VSB |
最新の復旧ポイントからスタンバイ VM の電源をオン |
○ (変換は必要ありません) |
はい(VSB タスクがバックアップ プランに追加された場合のみ)。(たとえば、事前の計画が必要) |
バックアップ時の処理が必要 |
必要なし |
必要。ソース マシンをバックアップするために使用されるプランに VSB タスクを追加する必要があります。 |
VM 起動時間 |
I/O リダイレクションによるプロセスの低速化(最大 30% まで)。 |
同じハイパーバイザ上の他の VM と同じ時間。 |
ディスク容量の要件 |
VM の実行時に変更を保存または子ディスクをホストするための最小のストレージ容量。 |
はい。ディスク容量は VSB スタンバイ VM が保持されているデスティネーション ハイパーバイザで消費されます。 ソース マシンのサイズと同じかそれ以上のストレージ容量が必要。 |
High Availability (HA)オプション |
N/A |
使用可能 ソース マシンをモニタし、ソース マシンを使用できなくなった場合に VSB VM を起動できます。 |
VM のパフォーマンス |
I/O リダイレクションにより、通常の仮想マシンと比べて実行速度が遅くなる可能性がありますが(最大 30% まで)、パフォーマンスはアプリケーションの作業負荷の性質によって変わります。 |
パフォーマンスは、通常の仮想マシンと同じです。 |
管理/環境設定 |
UDP コンソールから管理され、ユーザがアクセスを必要とする場合は、IVM をオンデマンドで開始または停止できます。 |
タスクとしてプランに追加され、すべてのバックアップされたデータが自動的に VM 形式に変換されるようにします。VSB タスクは、プランによって保護されているすべてのノードに適用されます。 |
データを保持および実稼働への VM のマイグレート |
IVM の仮想ディスクは、VM が起動された元の復旧ポイントのデータ ブロックを参照します。そのため、IVM がその仮想ディスク内のデータ ブロックにアクセスすると、データが実際に RPS から要求されます(このプロセスは、ユーザに対して透過的です)。そのような I/O リダイレクションでは、追加のパフォーマンス フットプリントが導入されています。 IVM を実稼働環境で使用する場合、IVM を永続にし、実際のデータで仮想マシンの仮想ディスクをハイドレートします。 IVM のハイドレーションは、VM をコピー/レプリケートすることによって実現できます。 実稼働環境で使用されているハイパーバイザの種類に応じて、IVM データを保持するために、VMware Storage vMotion または Hyper-V VM レプリケーションを使用して、IVM をコピーします(データはパーマネントになります)。 |
VSB VM のディスクまたは仮想ディスクには、対応する復旧ポイントからの最新データの大部分がすでに含まれています。I/O リダイレクションは発生しないため(IVM と同じであるため)、VSB VM のパフォーマンスは、通常の仮想マシンと同じです。RPS または復旧ポイントによって変わることはありません(IVM シナリオと比較して)。 |
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