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リストア オプションの定義

リストアする復旧ポイントとコンテンツを指定したら、選択した復旧ポイントのコピー オプションを定義します。

次の手順に従ってください:

  1. リストア オプション]ダイアログ ボックスで、リストア先を選択します。

    アプリケーションの回復 - Exchange 3

  2. リストア先を選択します。

    利用可能なオプションは、[元の場所にリストアする]、[ダンプ ファイルのみ]、[回復用ストレージ グループにリストアする]、[回復用メールボックス データベースにリストアする]です。

    元の場所にリストアする

    バックアップ イメージがキャプチャされた元の場所にリストアします。

    ダンプ ファイルのみ

    ダンプ ファイルのみをリストアします。

    このオプションの場合、Arcserve UDP Agent (Windows) は Microsoft Exchange データベース ファイルを指定のフォルダにリストアし、回復の完了後もデータベースをオンラインにしません。その後、そのファイルを使用して手動で Microsoft Exchange Server にマウントすることができます。

    注:リカバリ メールボックス データベースが存在する場合、[ダンプ ファイルのみ]オプションを使用したリストアは失敗します。

    データベース上のログを再生

    データベース ファイルをデスティネーション フォルダにダンプする際に、Microsoft Exchange トランザクション ログ ファイルの再生を行い、それらをデータベースにコミットするように指定できます。

    回復用ストレージ グループにリストアする((Microsoft Exchange 2007)

    回復用ストレージ グループ(RSG)にデータベースをリストアします。

    RSG は、回復用に使用できるストレージ グループです。Microsoft Exchange メールボックス データベースを、回復用ストレージ グループ内のバックアップからリストアし、そこからデータを抽出することができます。その場合、ユーザがアクセスしている実稼働データベースに影響を及ぼすことはありません。

    • 1 つのストレージ グループ、または同じストレージ グループのデータベース(パブリック フォルダ データベース以外)がリストアに選択された場合、デフォルトのリストア デスティネーションは、[回復用ストレージ グループにリストアする](または[回復用データベースにリストアする])です。
    • 複数のストレージ グループ、または複数のストレージ グループのデータベースがリストアに選択された場合、Microsoft Exchange は元の場所にリストアするか、または[ダンプ ファイルのみ]オプションでリストアする必要があります。デフォルトのリストア デスティネーションは[元の場所にリストアする]です。

    Microsoft Exchange 2007 データベースを回復用ストレージ グループにリストアするには、回復用ストレージ グループ、および同じ名前のメールボックス データベースを作成しておく必要があります。

    たとえば、第 1 ストレージ グループから MailboxDatabase1 を回復用ストレージ グループにリストアする場合、回復用ストレージ グループを作成し、データベース「MailboxDatabase1」をその回復用ストレージ グループに追加してください。

    リストア前にデータベースのマウントを解除し、リストア後にデータベースをマウントする

    通常、Microsoft Exchange は、リストアの前にいくつかのチェックを実行して以下を確認します。

    • リストアされるデータベースが「マウント解除済み」ステータスにある。
    • データベースが予期せずリストアされることがない。

      Microsoft Exchange 実稼働データベースが予期せずリストアされるのを防ぐため、リストア処理中にデータベースへの上書きを許可するためのスイッチが追加されています。このスイッチが設定されていないと、Microsoft Exchange ではデータベースのリストアを拒否します。

    Arcserve UDP Agent (Windows) では、これらの 2 つの動作は、[リストア前にデータベースのマウントを解除し、リストア後にデータベースをマウントする]オプションによって制御されます。このオプションを使用することで、Arcserve UDP Agent (Windows) では、手動操作なしでリストア プロセスを自動的に起動できます(データベースを手動でマウント解除/マウントするよう指定することもできます)。

    • オンに設定した場合、回復処理によってリストアの実行前に自動的に Microsoft Exchange データベースがマウント解除され、リストアが完了した後マウントされます。また、このオプションをオンにすると、リストア中の Microsoft Exchange データベースへの上書きが可能になります。
    • オフに設定した場合、回復処理で Microsoft Exchange データベースを回復前に自動的にマウント解除することはなく、回復後にマウントすることもありません。

      その場合、Microsoft Exchange 管理者は手動で一部の操作を実行する必要があります。たとえば、Microsoft Exchange データベースのマウント解除、データベース上での「上書きを許可」フラグの設定、Microsoft Exchange データベースのマウントなどです。(回復手順は、データベースのマウント中に Exchange によって実行されます。)

      また、このオプションをオフにすると、リストア中の Microsoft Exchange データベースへの上書きはできなくなります。

    回復用データベースにリストアする(Microsoft Exchange 2010 および 2013)

    回復用データベースにデータベースをリストアします。回復用データベースとは、回復目的に使用できるデータベースです。Microsoft Exchange メールボックス データベースを、バックアップから回復用データベースにリストアし、そこからデータを抽出することができます。その場合、ユーザがアクセスしている実稼働データベースに影響を及ぼすことはありません。

    Microsoft Exchange 2010 または Exchange 2013 データベースを回復用データベースにリストアするには、まず回復用データベースを作成する必要があります。

    注:このオプションは Microsoft Exchange Server 2007 では適用されません。

  3. 次へ]をクリックします。

    リストア サマリ]ダイアログ ボックスが表示されます。