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[ログによる Point-in-Time リストア]オプション

[ログによる Point-in-Time リストア]オプションでは、指定した日時の状態、または指定したトランザクションの状態にデータベースをリストアします。 このオプションは、[セッションの自動選択]と共に使用するようにします。 このオプションは、選択したセッションがトランザクション ログのバックアップの場合にのみ選択可能です。

重要: 回復しようとするデータベースで一括ログ復旧モデルが使用されている場合は、[時刻を指定してリストア]オプションは使用できません。

[時刻を指定してリストア]オプションが選択された場合、必要なログを検出するために、Microsoft SQL Serverはバックアップの開始時間と終了時間を格納する各トランザクション ログの記録をリストアします。 Microsoft SQL Serverは、指定された時刻の記録を検索します。

[時刻を指定してリストア]オプションには制限があります。 たとえば、[セッションの自動選択]を選択しないで[既存のファイル上に強制的にリストア]を選択し、リストアするデータベースに属する1つ以上のログを選択して、最初にリストアするデータベース、差分バックアップ、およびファイル グループのセッションを選択しないと、ジョブは不完全な状態になり、そのデータベースの後続のセッションは無視されます。

[時刻を指定してリストア]で使用できるオプションは、以下のとおりです。

特定の日時で停止する

ユーザが特定の日時を指定できる日時フィールドがあります。 このオプションは、指定された日時の状態までデータベースを復旧します。 デフォルトでは、このオプションが選択されています。

ログ マークで停止する

このオプションでは、特定の名前でマークされたトランザクションまでデータベース アクティビティを回復しますが、そのマークを伴うトランザクションも回復します。 [特定の日時以降]オプションを選択しない場合、最初に指定された名前でマークされているトランザクションで回復が停止します。 [特定の日時以降]オプションを選択する場合、指定した日時以後の、最初に指定された名前でマークされているトランザクションで回復が停止します。

注: このオプションは、Microsoft SQL Server 2000 以降で使用できます。

ログ マークの前で停止する

このオプションでは、特定の名前でマークされたトランザクションより前のデータベース アクティビティを回復します。 マークを含むトランザクションは再度実行されません。 [特定の日時以降]オプションを選択しない場合、最初に指定された名前でマークされているトランザクションで回復が停止します。 [特定の日時以降]オプションを選択する場合、指定した日時以後の、最初に指定された名前でマークされているトランザクションで回復が停止します。

注: このオプションは、Microsoft SQL Server 2000 以降で使用できます。

特定の日時以降

Microsoft SQL Server が指定されたログ マークを探す際に、どの時点より後を探すかを指定できます。 指定した時刻ではなく、ログ マークでのタイムスタンプ時のみで、指定されたマークでリカバリが停止されます。 同じ日付と時刻のエントリが[特定の日時に停止する]オプションでも使用されます。 このオプションは[指定マークまで(マークを含まない)]または[指定マークまで(マークを含む)]と共に使用します。